00-008.【雑話】ボツにした文章をチョコっと掲載してお茶を濁すの巻

文章をこねくり回している時に、削除するしないの判断で一時退避させていた文を記載したファイルが残ってたので死蔵させるのもナンだから1話にまとめてみた。

なんか、こう、中途半端に残ってると何かに使えないかなー、なんて思っちゃうんだよね。

ボツにした数話分のファイルが消えてたのが惜しまれる。うん、イラナイものだから全然惜しくないや。



【01-005.冬休み、知らないところで原体験の話です】から削除


古流の武術についてちょっと書いている部分に最初混ぜていた文章。

両手剣、所謂騎士剣が廃れていく様子を簡単に書いている。


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 中世、騎士は白兵戦を好んでいたため、剣術、槍術、格闘術、短剣術などが区別なく戦闘の術理として学び、戦場では武器を切り替えて戦っていた。

 15世紀、板金鎧プレートアーマーが全盛期に入ると、剣による斬撃は実質不可能となり、打撃や刺突でしか有効にならない。騎士による剣術は活躍する場が確実に減っていく。

 剣術学校や軍隊教練で教えられていたが、16世紀に銃火器が登場すると、戦の様相が変わる。騎馬上から使うの剣術に活躍する場がなくなり、技術を習得する者も消え、最も古い流派の剣術は失伝した。

 現在の西洋剣術で主流になっているものは、時代の新旧はあるが大抵は過去に著された武術書による復古であり、故に古流剣術と称されている。

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【01-007.春季学内大会第一部、Duel予選はじまりました】から削除


京姫みやことヘリヤのやりとりで、敬語云々の後に含める予定だったもの。

この前後に繋がる話も長く書いてたが、文章をシェイプしたものを掲載している。

体育座りが取り入れられたのは、軍隊教練の延長線上で生徒に言うことを効かせるための洗脳効果を期待していたのではないかと訝しんでしまう。


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 所謂、体育座りと呼ばれる座り方だ。この座り方では、内蔵、および呼吸器の圧迫、背中を丸める悪い姿勢、臀部の座るには適さない位置で身体を支える。身体にはまるで良いところはなく、場合によっては成長の妨げにもなる。長時間座れば、思考力低下、身体疲労の蓄積があり、即座に起立出来ない態勢でもあることから、奴隷を従えるには持ってこいの座り方であったと言われる。

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【01-010.履いていない同士、なにがですか? ~京姫その1~】から削除


京姫みやこの流派は、神事の技を伝える祭司の家系であることから、最初は神前うかがいの作法を取らせる予定だった。

でも長いんだよ、これ。だから消した。


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 京姫みやこのみが行っているのだが、彼女の流派で神前の礼をする。本来は試技に入る前の礼だが、審判と対戦者に対する礼とは異なるため、コートを神聖なものとみなし入場前に実施することとしている。

 つま先を立てたまま脚を開いて両膝を付き、おもむろに、腰に佩いた刀を鞘ごと引き抜く。そして左側に柄が来るよう、両手で胸の高さに持ち頭を下げながら刀を上へ掲げる。柄を左に向けるのは、神に対しては決して剣を抜かないという意思表示と、これから試技を行うことの報告である。そして、再び鞘を腰に戻して立ち上がる。

 この競技は、武術によって礼の作法は様々にある。観客もそのことを知っており、礼自体を楽しみにしている者もいる。しかし、コートへ入る前に礼をしたのは京姫みやこが初めてだった。今では知れ渡っているため、当たり前のように受け入れられているが、当初は行為の意味について、Chevalerieシュヴァルリファンの間で物議に沸いたこともあった。

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【01-013.ちょこっと奥義、だしちゃいます ~ティナその2~】から削除


1番目の文は、「世界選手権大会クラスの相手」と言う文章の前後どちらかに含めようとしてた。

2番目の文は、エイルが全国大会予選でいつも負けることに対しての心情。


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 公式と言えど、たかが学生大会だろうと思うなかれ。

 騎士シュヴァリエが開花するのは比較的早い。第1回世界選手権大会を優勝した【永世女王】も当時16歳。同じ年齢でヘリヤも世界ランキング1位となっている。そして、学園ここには、そんな猛者がゴロゴロしているのである。


 他人が見れば不幸な組み合わせであるが、エイル本人は全く気にしていない。全国大会、更にその先の世界選手権大会にも出られれば戦う、と言う程度にしか興味がない。

 彼女は、母親の薫陶である「騎士はいかなる時も美しく」を体現するためにのみ情熱を捧げているからである。

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【01-019.森のエルフと戦います、クッコロは断固阻止です ~ティナ~】から削除


ウルスラの持つ弓は当初、ウイグル人が使っていた短弓にする予定だった。

エルフがアジアの弓使うのもどうかな、と思い直して削除。


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 大きく湾曲した短弓である。正にM字型と言っていい程、極度に曲がった形をしている。右手の指には弦を引くための金具を嵌めている。

 この弓は古代イラン人が使用していた弓で、本来は弦を張る前の形状はU字型である。U字の両端を逆側に引っ張る様に弦を張りM字型となる。U字が反転してM字になる程の張力を持っており、弓を引く際には専用の金具を指に嵌める必要があった。

 それ故に飛距離と威力は当時に普及していた弓と段違いであり、相手の射程外から一方的に攻撃することが出来た。

 古代イラン人が中東を支配していった原動力でもあった。

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【02-004.努力が報われない? その台詞、前提がおかしいです!】から削除


ベルの先輩が漏らしたアレな台詞について、ティナの思想では「努力」と「期待」がどの様に扱われているかブチまけた時に、コッソリ間に挟もうとしてた文章。ベクトルが変わるので削除る。

夏の高校ナントカとかオリンピックとか、昔から応援する側、観客となる人々は人間性を疑いたくなるタイプが多くて文句を言いたかったのが良く表れてる。特に最後の一文。


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 例えば努力について話をしよう。努力とは広義では、目的のために労することだ。

 サンプルに「彼」を用意した。彼は自分の手を羽ばたかせて飛ぶために努力している。目的は「自分の手を羽ばたかせて飛ぶ」である。彼の取った行動は、手の動きを力強く、尚速く動かせるように鍛えた。だが飛べない。飛べるようになるまで腕を鍛え続けるのは目的が変わってしまっている。自分の体重を浮かせることが出来る羽などを作り、それを羽ばたかせれば良いのだ。「自分の手を羽ばたかせて」「飛ぶ」は叶うことになる。つまりは、目的がせいであり、それを叶えるためには様々な努力の形があって良い筈である。答えなど決められていないのだから。

 もう一つ上げていた期待と言う言葉は、2面性を持っている。その両方が、自分ではない外的要因に対して期待をかける。時には期待をかける本人に。時には勝手に。本来、期待した思いと、結果はイコールではない。そこには思いだけを残して結果と関連を付けてはいけない。結果が良くなるようになんらかのアクションをしているならいざ知らず、世に蔓延る大体の期待は、勝手に期待しているだけである。むしろ勝手に期待される方は、それだけプレッシャーが溜まっていく。

 そして、ここからが私は納得出来かねることなのだが、期待した結果が芳しくない場合、全くの赤の他人であるのに、期待した相手に文句を言い始める輩が多い。そして結果だけを見て話す。そこに至ってしまったが一生懸命やったことは価値がないとでも言うように見向きもしない。

 なんなんだろうね、アレ。特にスポーツ系が好きな一般人がアマチュア系の世界大会とかでよく批判とか中傷とかするよね。おまえたちは彼らが戦うためにどれだけ貢献してきたんだ?まず、ねぎらうのが先だろうよ。

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【02-011.みんなでオフロです!】から削除 その1


水の話を入れようと思ったけど、異様に長くなるのでバッサリ取りやめた。

この途中で止めた文章自体もまだ序章レベルで、この後に長文が続くハズであった…。

ぶっちゃけ、硬水や軟水の話、なぜヨーロッパと日本は違うのかなど、単話で1本出来るくらいの分量になりそうだったから止めた。

シルクハットやコートにハイヒールの話にまで及びそうだったし。


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 4世紀頃はローマで発祥した公共浴場など有名ではあるが、それが清潔だったのか疑わしい。時には疫病などが蔓延する原因にもなっていたりするからだ。湯は人が浸かると汚れる。その大量の湯はどの位の頻度で入れ替えられていたのか。

 風呂好きと言われる日本人も、湯治以外で湯船に浸かる様になったのは江戸時代からと言われている。水が豊富であったことから、風呂は比較的身近な設備となった。

 江戸は、人口100万人を超える世界でも有数の大都市であった。そして、驚くべきことに大都市に関わらず付近の河川は清流であり、そのまま飲料出来るレベルであった。ヨーロッパの都市では排泄物を窓から捨てたり下水から川へ垂れ流したりと、不潔極まりない実状であった。

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ちなみに、江戸では排泄物を農家が肥料として買い取ってくれるため、所謂立ちションなども殆どなかった。江戸っ子曰く「もったいねぇ」らしく、自宅に帰って排泄壺に。また、鼻をかんだ紙なども紙問屋が買い取ってくれるため、ポイ捨てなども殆どない上、回収された紙は水に浸され汚れと分離し、再度かれて再生紙となっていた。だからこそ、100万人都市であるにも関わらず、綺麗な街並みと河川が清流に保たれていた訳だ。そして、江戸時代の方がエコロジーである。

風呂から枝葉になる話だが、マリア・テレジアの娘でエスターライヒの姫、マリー・アントワネット(マリア・アントーニア)は風呂に入る風習があったため、ベルサイユでも良く入浴していたらしい。

枝葉から別件の話。中世ヨーロッパで貴族の紳士淑女が描かれた肖像画など思い浮かべて欲しい。若い紳士淑女は銀髪で、紳士などは銀髪を肩口でカールした頭髪をしているものが多いと思わないか? 実はアレ、当時大流行していたカツラなのだ。そもそも、人類は色素の問題でアルビノ以外、天然の銀髪が産まれることはない。老化などでロマンスグレー化するのだが、カツラなども老人が売り払った髪を使っている。

また、日本人の欧米人に対するイメージが金髪なのは、全共闘世代に強烈な印象を与えたマリリン・モンローやツィギーから始まり、「欧米人は金髪である」と言う先入観が引き継がれているものと思われる。本文にも記載したことだが、確かに欧米人は遺伝的に金髪となる率は高いが、それでも金髪は人類全体の2%に満たない。



【02-011.みんなでオフロです!】から削除 その2


胸の形と維持についての豆知識。「垂れない胸の秘訣は背筋にある」と昔のエロイ人は言ったものである。

クーパー靭帯とは、口をイーッってすると、首を経由して胸の上側を引っ張る筋のこと。


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 ティナの円錐型、花花ファファの半球型、京姫みやこのお椀型。胸の形は様々だが、いずれも重力に逆らう様に張りがある。

 彼女達は鍛錬により、身体運用に必要な筋肉を最適になる様に鍛えている。特に体術や武器を扱うため、体幹の一部を担う背筋は相当強靭に鍛え上げられている。そのため、一般人と比べて垂れることはない。

 バストアップで大胸筋を鍛える方もおられるが、やりすぎると逆に胸の脂肪分が減り筋肉に返還されるためお薦めしない。

 肩から背中にかけて上部僧帽筋が緊張した状態になると、大胸筋が緩む。そうなると胸が下がるのである。胸が大きくて肩こりが~などと言う場合、僧帽筋が衰えている可能性が大きい。それは胸が垂れて来た注意信号だ。

 バストアップを考えるなら、下部僧帽筋を鍛えると共に上部僧帽筋の緊張を緩和することが最も効果が出る。

 また、胸を支えるクーパー靭帯などは筋肉の腱であるため、損傷した場合は自然治癒しない。緩んだり、切れたりしたらそのままなのだ。アキレス腱が切れたら手術以外回復方法がないのと一緒である。

 なので、日ごろからクーパー靭帯を鍛える運動とサイズのあったブラを着用するようにしよう。胸はAAカップやGカップなど、大小にかかわらず等しく垂れるものなのでご注意を。


 もう一つ余談。

 最近は2Dグラフィックの手法が確立されてきたこともあり、アマチュアでも美麗なキャラクターイラストなどが描けるくらい絵描き全体のレベルが底上げされている。

 それは良いことなのだが、散見される巨乳なお嬢様方のキャラクターイラストの殆どが胸が垂れているのが気になる。先に記載した、僧帽筋の衰えによる胸の垂れが起こった状態だ。良く見かける胸の下部をピンポイントだけ覆う衣装など、山頂の突起部位がそこに隠されているとすれば、釣り鐘型の胸をバストケアしなかったため下垂型に遷移している状態である。つまり、老化の一歩手前。ちゃんと僧帽筋を鍛えれば、突起部分はずっと上の方を向くのである。

 ちなみに、コンピュータグラフィックス、略してCGは、3DCGを指す言葉であり、ペンタブレットやマウスで描く手書きのイラストや、ベクトルデータで描くイラストなどは、2Dグラフィックスと呼ぶ。

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まあ、概ねこんなもん。


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