その三、ゾクゾク

<ボケ>

なあなあ、めっちゃゾクゾクするもん見つけたんだけど。


<ツッコミ>

なんだよ、いきなり。


<ボケ>

知りたくない?


<ツッコミ>

知りたくないと言えばウソだけど、その君の態度がうざい。


<ボケ>

なんとな、彼女の家でエロDVD見つけたんだよ。


<ツッコミ>

話を聞けや。

てか、普通やん。もったいぶったわりには全然普通やん。

もっとこう、なんというかネタ的にね……。


<ボケ>

エロDVD言ってもな、薔薇族やん。 ← 被せる感じで。


<ツッコミ>

ホモきたぁぁぁ!!

でも、よく考えたら俗に言うBLってやつやね。まあ、あり得るわ。


<ボケ>

しかもマサイ族達の絡み。


<ツッコミ>

マサイ族かぁぁッ!!

あり得ん。あり得んわ。禁断の扉過ぎる。

今、不覚にも、ちょこっとだけゾクとしたわ。

鼻頭にちんこケースの先っちょをざくっとあてられてゾクッとしたわ。


<ボケ>

しかもね。DVDでしょ?

その薔薇族のマサイ族。


<ツッコミ>

もしかしてッ!


<ボケ>

そう。

そのもしかしてですよ。


<ツッコミ>

海賊版かッ!!!


<ボケ>

正解ッ!!!


<ツッコミ>

それはいかん。

いかんよ。背筋が寒くなってゾクッとするわ。違法だぞ。


<ボケ>

やっぱりいかんか。

だったら薔薇族好きの彼女に変わって俺がお詫びするわ。


<ツッコミ>

はい、パンツいっちょ。


<ボケ>

どうも。

裸族です。そんな裸族の俺から一言あります。


<ツッコミ>

はいはい、なんでしょう?


<ボケ>

彼女へ贈ります。家族になろうよ~♪ ← 歌う。


<ツッコミ>

福山やん。

てか、ネタに乗じてプロポーズしやがった、こいつ。

てか、もうゾク繋がりは止めなさい。


<ボケ>

あーあー。なんかもう今の気分は最高ですわ。

一日一善ッ!!!


<ツッコミ>

本当に止めやがった。

でもなんか変な満足してって言ってね。

俺、オモロないわッ!!!


<ボケ>

満足、満足の連続でエクスタシーぃぃぃッ!!!

ぴゅぴゅぴゅですわ。


<ツッコミ>

てか、満足しすぎて満月に断続的な雨を降らすの止めなさい。

もう本当に寒すぎて背筋がゾクゾクしてきたよ。

もう、ええわ。

ありがとうございました。

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