一章 学園へようこそ??転入編 第7話 手合わせ 中編

「それでは球をはじめます」

「…今度は私が先をもらう…」

マリンはそう呟くとすぐに魔法を溜めだした。

「…水と氷交わりて…数多のものを滅せ…双究陣…」

水と氷が、混ざり合い巨大な球体を生み出していた

「〰まだそんな魔力があるんですか!!〰私も負けられません〰」

彼女の周囲に雷が集まりはじめた

それを見たアレフや澄乃が驚きを隠せなかった

「嘘!3属性目を使えるの!」

「マルチプルタイプですね」

その2人に美香は

「いえ、彼女はマルチフルタイプです」

この世の中には、無・火・水・草・雷・光・闇の7種の属性が存在する。ほとんどの人は1つ多くて2つ使うことができるが稀に、それ以上の力をもつ者がいる。3属性以上6属性以下の人をマルチプルタイプと呼び数千人に一人と言われているそして全ての属性を使える人をマルチフルタイプと言うこれは数億人に一人とかなり希少である。

「〰雷と火よ来たりて全てを飲み込め〰ディザスタースパーク〰」

巨大とまではいかないが炎と雷が入り混じり共鳴した球体が吹き荒れていた。

「…フッ…」

「〰Shot〰」

お互いの球が放たれた。双究陳は速度は遅くしかし迫力があり、一方ディザスタースパークは早く鋭い。2つがぶつかりそのあとには小さな虹が架かっていた

「…まさか私の双究陳までも負けた…」

マリンは膝から崩れ墜ちた。

「〰何とか押し切ったけど流石にきついね〰」

小ホールの中では半減杖がなければ大爆発でも起きたほどのエネルギーがあたりに拡がった。

「おいおいまじでか!マリンが2敗しかも負け越すの初めて見たぞ」

「京、あの人ただ者ではなかったね」

「マリンだいじょーぶかな?」

ライちゃんの問いに答えたのはアレフだった

「平気だろ、見て見ろ笑ってるぞ」

一同が見ると

「…久しぶりに…楽しくなっちゃった…フ…フフ…フフフッ…早く特殊魔法やろ…」

恐怖の笑みを浮かべたマリンそこにはいた。いつもは冷静沈着のはずなのに

「〰なんか変わったね〰でも関係ない〰」

光と闇の粒子が杖に集まりだした

「奥義〰カオスプラネット〰」

それが渦のように全てを飲み込む

「…フフフッ…いいね~…そういうのもっとちょうだい…」

頭のネジがぶっ飛んでいる俺がこれを見たのはまだ3回目だがこうなるともう手が…つけられない

「…私は…これにしよ…全てを縛り上げろ…縛獄氷鎖…」

いくつもの氷の鎖がプルーク目指し進んでいく

「…本来は相手を縛って…動けなくするものだけど…こういう使い方もある…」

プルークの出したカオスプラネットを氷の鎖が縛り上げ無力化したのだ

「〰天才が考えてることは〰やはりわからないね〰この勝負は乾杯です。」

現在互いに2勝2敗のほぼ互角次の自由魔法で勝敗がきまる

「〰最後は私の究極奥義で決める〰」

それに対してマリンは

「…あなた…かなり私を楽しませた…ここは奥義の1つで…礼儀をつくす…少しだけ時間をもらう…アレフ」

何故かアレフをマリンは呼んだ

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