一章 学園へようこそ??転入編 第6話 手合わせ 前編

寮に案内された俺達は自室で17:00まで休んでいた。

寮というよりは寮の隣にある急遽建てられたであろう建物だ。

~17:00~小ホールにて

「〰待ってたよ〰」

先にきていたプルークが声をかけてきた

「俺達がいてもいいのか?」

「もちろん〰立ち会いとしてみててよ」

「わかった」

「〰ルールはどうする?〰」

「…5種の方が楽しめそう…」

魔法の手合わせにはルールがある。

まずお互いに半減杖という特殊な杖を使用しなければならない。文字通り威力を半減にする物で万が一相手を殺めてしまわないようにするためである。戦いの方式は1VS1、3VS3チーム戦とくくられるそれ以上の人数。

そして3種と5種、組み手という物があり3種では射、乱、球があり射は○○ビームやアローのような光線系統の魔法、乱は○○ニードルやファン○ル等の連射方の魔法、球は○○ボールや元○玉のようなイメージだ。

5種になると追加で特殊魔法と自由魔法がある。特殊魔法とは相手を拘束したり状態異常にするような物、自由魔法とは好きな魔法を撃って良い。3種の方は競技向けで5種は実戦に近い物であり3種と5種は同時に同じ種類の魔法を一発放ちぶつけて力を競う

組み手は実戦形式をとるもののことをさす

「〰オッケー5種だね〰」

2人は定位置について準備を終えた

「〰さとぬーいつでも良いよ〰」

「わかった。まず第1、射、はじめー」

「〰先手はもらう〰トルネードスパイク〰」

プルークが放ったのは相手に向かっていくに竜巻。風魔法の上級にあたる物である

「…負けない…青龍奏…」

マリンが出したのは水龍のような水の技である。使い勝手が良くかなりの頻度で使用する

竜巻と水龍が中央で激しくぶつかった。

結果は水龍が風を喰らい射はマリンに軍配が上がった。

「…プルークかなりやる…でもその程度なら期待はずれ…」

「〰ずいぶん煽ってくれる〰まだ始まったばかりだ〰」

熱くなる2人を見学者達は

「あのプルークとやら人をアレニャンとかふざけて呼んでいるかと思えば、マリンとここまでやるとは」

「そうだね!!わたしも戦ってみたいなー。近距離もプルークできそうだし」

「そういえばあの方は学内ランキングも上位のはずなので」

「美香や私は剣なので分が悪いですね。どうしてもリーチが足りません。」

関心するものがいれば戦闘狂がいて観察している人もいる。

「あのー審判誰か代わってくれないかな~。目の前で魔法がぶつかり合って結構怖いよこれ」

「京…何かいいましたか?」

「やっぱりなんでもありません」

そうこう話してる間に2回戦目の乱が始まっていた。

「〰次は私の奥義〰スターイリュージョン〰無限流れ星〰この星の雨が止められるかな?〰」

上空から星の雨が流星群のように降ってくる

「固有魔法…面白いね…水音符…フォルテ」

大量の音符が星の雨に対峙するように向かっていくしかし降る星の方が数が多く次第に音符がなくなってゆく

「…フォルテじゃ追いつかない…ならフォルティシモ…」

「〰多分それでも星は止められない♪〰この 技の利点は充填率の早さ〰圧倒的な数で制圧するの〰」

やがて水の音符は全て切れてしまった…

「そんな…嘘…音符が…」

この呟きとともに前半戦はイーブンで折り返すことになった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る