第3話 追想『マインラヴワールド』

 あの茶髪の男児はキーネの力によって若返った成人男性であり、彼が率いる組織は少人数で動いている。また、全国各地に散らばる反社会的勢力との繋がりもあり資金援助も受けているとのこと。彼らの情報網を駆使してお目当ての人形ドールを手に入れた赤子を確保したり、マイに願望をさせる日と子供を産む日程を合わせ望んだ人形ドールを提供したりしていた。

 それを聞いた少女が思いついた案。マイがその契約の要になっているのなら、片方が不利になる虚偽の情報を蔓延させる事で内部から繋がりを崩壊させられる可能性。キーネならばそれが出来る可能性がある、と。


「──だけど、こんなことになるなんて予想してなかった」


 斬撃、銃撃、建物が破壊される耳に悪い音。虚偽の情報をキーネに伝えさせた翌日の事だった。孤児院は武装集団に襲われてしまっていた。


「まさかこんなに早く襲ってくるなんて……キーネさん、車の運転とかは?」

「残念ながら私は無免許なの」


 女子トイレの個室内での作戦会議。武装集団の目的は恐らくマイ。“男児達の組織がマイを独り占めにしようとしている”という情報を受け取った者達が迅速に対応した結果だ。


「とりあえず、マイちゃんと一緒にここから逃げ出さなきゃいけない。キーネさんも一緒に来て?」

「……マイちゃんの記憶が戻ったらどうするの?」

「後で私が食べる。全部ね。私は乗り切ってみせるから」


 そう言って少女は個室から出ていく。後ろ姿を見つめるキーネは罪悪感を抱えたまま着いて行った。茶髪の男児が持つ能力を教えていなかったからだ。“指定範囲内の生物全てに、特定の人物への好意を抱かせられる”というもの。孤児院を範囲とし、子供達にマイへの好意を抱かせる。幸せな関係が築けていればいるほど、マイの絶望と願望は強くなる。


「……成功を祈るよ」


 2人はマイの元へと向かった。襲撃を受ける孤児院に安全な場所はない。だがキーネはマイの性格上、他の子供達の事を考えて行動しているだろうと推測する。悲鳴が聞こえる方に走っていくと、やはりマイの姿が。困惑する他の子供と共に逃げ道を探している最中のようで。


「あっ……2人とも! なにが何だか分からないけど、とりあえず一緒に逃げよ!?」


 マイの周辺には15人の子供達が集まってきていた。この人数で行動していては目立ってしまうが、状況を詳しく知らないマイは1人でも多く助けようと動く。


「──キーネさん」

「うん。着いて行くよ」


 例え他の全部を壊しても、マイを守るという目標を達成するため。他の子供がそばに居るという事は囮にする選択肢も生まれるという事。できるだけ選びたくはないものであったが、選ばざるを得ない状況が訪れるかもしれない。

 一同は衝撃音や悲鳴とは反対方向に進んでいった。着いた先は行き止まり、そこにある窓から逃げ出そうと大勢で寄ってたかってしまう。もちろんマイは先に他の子供達を逃がそうとした。


「落ち着いて! 1人ずつ、1人ずつ出るの!」


 焦りながらも皆を宥め、マイの言う通りに1人ずつ確実に窓から外へと出ていく。やや安堵した様子のマイだったが、直後にその表情は曇る。銃撃と悲鳴が聞こえたかと思うと外に出た子供達が血を吹き出して倒れた。窓越しに見えたその光景はマイの心を深く傷つける。


「な、なんで……!? みんな──」

「逃げようマイちゃん!」

「わたしの、せいで……?」


 驚きと怯えで止まってしまったマイの手を少女は引っ張り、キーネや少なくなった他の子供と一緒に走り出した。しかし魔の手は近づいていた。突如として天井が突き破られ1つの人影がマイ達の前に立ちはだかる。あの茶髪の男児だった。


「キーネ、お前だな!? 妙な噂を流したのは!」

「えっ、どういうこと……?」


 事情を知らないマイは困惑することしかできない。男児の戦闘能力を知っているキーネも冷や汗をかく。


「とにかくマイを他の奴らに奪われるわけにはいかない! マイ以外の全員は殺してでも!」


 すると男児の両手には大小さまざまな岩石が現れ思い切りの良い投擲が行われた。キーネはマイと少女の手を引っ張り避ける事には成功したが、後ろに着いてきていた他の子供達が巻き込まれてしまう。即死だった。叫び声をあげる間もなく一瞬で顔面や胴体を破壊されていた。


「ひっ……」

「これはまずいね」


 抵抗もできない実力差があるからこそ、男児はキーネを脅しこの日まで計画を進められていた。なんとか2人だけは逃がそうと考えるキーネだったが確実なものは──マイ自体を人質にとりこの場を脱する、という方法しか思いつかなかった。

 するとまたしても予想外の衝撃が襲いかかる。男児の背後から歩いてくる、見た目だけでは性別を読み取れない人物が。


「良いところだけど邪魔ジャマするぜ〜?」


 その白い服には赤く長い十字模様があるが、肩から腕にかけては黒の生地。下半身はシンプルな黒いズボン。オレンジ色のマフラーを巻いてもいた。紫の髪を揺らしながら近づく策士の名は。


「オレはジャムだけどな」


 現れたのは2つの巨大ブッチャーナイフをぶら下げた、後に『MINE』のメンバーとなるジャム。ナイフには血が滴っている。名前を明かしているのは既に勝利を確信しているから。


「なんだ、お前は……!?」

「端的に言うとお前の敵だな。まぁただの雇われだが……俺の明日の暮らしがかかってるんだ。マイはオレがもらう」


 この孤児院を襲った連中の一員だと明かしたジャム。すると男児は激昂し2人の戦闘が始まった。


「殺す……! マイは誰にも渡さない!」

「なるほどな、それがお前の戦う理由か。結構気になる内容だから……もっと読ませてくれよ?」


 心を読み取る能力は明かしていないため、聞いている側にとっては意味不明の言葉。2人が激突し激しい戦闘を繰り広げるその間に、キーネはマイと少女を連れてそばを通り抜けていく。男児とジャムはお互いの対処で手一杯のようでマイに手出しはできなかった。


「あぁ、私達の居場所が……壊されてく」


 キーネの手を取りながら、おぼつかない足取りで走るマイは変わり果てた孤児院内部と、辺りに散らばる家族同然として過ごした子供達の亡骸を見て絶望する。


「逃げよう、どこか遠くまで」


 少女はそう言うが、あてはなかった。人の気配が無い、音の無い方へ走り続けるも目に入るのはやはり子供の死体。頭を銃で撃ち抜かれていたり、燃やされ黒焦げになっていたり。マイと親しかった者達はそのほとんどが息絶えていた。二階への階段を登っている最中、踊り場でマイが立ち止まった。心が擦り切れてしまっていた。


「もう、やだよ……なんでこんなこと──」


 頭を抱え、泣き出そうとした瞬間。マイの『失った記憶』が溢れ出した。以前マイの記憶を食べた少女がたった今死亡した事で、記憶は持ち主に戻った。忘れたいと願ったはずの記憶は、激しい頭痛を引き起こし耐えきれず尻もちをついた。


「あ、あ……あぁ」


 涙を溢れさせるマイ。咄嗟に駆け寄った少女とキーネはマイの手を掴んで動きを止めた。即座に自死を選ぶ事も有り得る。それは2人にとって最悪の事態だ。


「やだ、もう、やだ……」


 案の定だった。マイは暴れだし手を振り解こうとする。


「やだ! 死なせてっ! もうこんなのいやだよ!!!! あ、うううぅぁぁぁぁぁ!」


 マイが思い出した記憶の内容。他人からは話を聞いて想像する事しかできない。少女とキーネは歯を食いしばりながらマイを押さえ込んだ。この状態のままマイの記憶を食べようと、少女が意気込んだ瞬間だった。マイの記憶を、感情を読み取れるあの人物が近づいてきていた。


「結構手こずったけど、ようやく追いついた……って。なんだぁこの状況」


 階段の下から困惑の声が。返り血を上半身に浴び、口の周辺に付いたものは舐めとって掃除するジャムだ。様子からしてあの男児を殺してから来ているのは間違いない。


「ま、とりあえずマイを渡してもらう。ここで死んでくれよなおふたりさん」

「まずい……!」


 脅威的な跳躍でジャムは階段の踊り場まで一気に飛び込んだ。そのままブッチャーナイフを振り下ろし2人を斬り殺そうとしたその瞬間。マイとジャムの目が合った。そしてマイは走馬灯を、見た。殺される、やっと死なせてくれると勘違いしたマイの脳裏には今までの苦痛の記憶が一斉に溢れ出した。


「っ……お前」


 ジャムの手が止まる。心の底から死にたいと切に願った記憶をジャムも理解した。忘れては思い出す繰り返しの記憶。同時に少女とキーネが何を思ってマイを連れて逃げていたのかも読み取った。


「どうして……どうして殺してくれないの!?」

「なるほどな。『人形の白』はそういう目的のために……だったら、オレの目的は変更だな」


 するとジャムは3人に背を向けた。唐突な心変わりには少女とキーネも驚くが悪い状況ではなかった。


「仲間に裏切られていたうえ、自分のしていた事を否定される……同情するよマイ。お前はオレと同じだ。それにお前は死なない方が良い。この“世界”にとってもな。そうだろ?【WORLD】さんよ」


 意味深な発言をするジャムの背中は大きく見える。


「それとお前、マイの記憶を食うつもりなんだろ? マイを死なせない選択肢はそれしかない。今のうちにやっておけ」

「……わかった」


 未だ信用はできないものの、敵意がなくなった事は確信が持てていた。少女は言われた通りマイの記憶を食べようと動き出す。


「私はマイちゃんに死んでほしくない。でもマイちゃんは死にたくてたまらないんだよね」

「うん、うん……! だからはやく殺してよ!? なんで、なんで死なせてくれないの……」

「私が今からマイちゃんの記憶、今までの人生ぜんぶの記憶を食べる。そうしたら、マイちゃんにとっては死んだも同然……でも私達にとっては。記憶をなくしても生きていてくれたら。それで、十分なの」


 マイの持つ【DIVING MEMORY】の能力は対象の人形ドールの一部を食べる事でも発現する。まるでそれを知っているかのように、白鷺の人形ドールである【WORLD】がマイの意思に従うまでもなく自ら飛び出してきた。そして左翼と灰色のカプセルを差し出す。


「……マイちゃん。今から食べるから。さよなら、だね」

「はやく食べて……早く、死なせて」


 マイの記憶を食べてしまえば、少女の方が死ぬまで記憶は戻らない。今後一生会えない、別れの時だが感動的なセリフは吐けない。マイの心からの懇願は死だ。1秒でも早くその苦しみから解放させるため少女は灰色のカプセルから【DIVING MEMORY】を出現させた。瓶に入った子供用の液体風邪薬の様相。これを飲んでから30分間、あらゆる人体と人形ドールを食す事が可能となる。少女は1口だけ飲んでから【WORLD】の左翼に齧り付いた。


「ァ……ァァ」


 その呻き声は【WORLD】から。自我はある。痛みも感じる。それでも耐えていた。少女の口元は赤く染まる。尋常ではない速度で左翼を食べきった途端、少女の脳内にはマイの忌まわしき記憶が溢れかえった。


 叫び。自分のものと親しい人のもの。拷問。それを見せつけられ泣き叫ぶ自分の声。指を1本ずつ折られていた。マイは親指も切断され、それを無理やり食べさせられている様を見ている事しかできない。ある時は人形ドールとマイ自身の体を溶接させられた時もあった。4000°を超える高温がマイの両腕を襲う。更に肩や両足にも溶接は行われ、全身から刃物や銃器が飛び出る武器人間と化す。それらの武器はマイの意思に反して動き“用済み”となった他の子供を殺した。


「うっ、ぐっあぁぁぁ」


 少女は持ちこたえようと頭を抑え必死に足掻く。しかし記憶の波は止まらない。自死しようと頭を床に叩きつけ始めてしまう。すると周囲を見張っていたジャムが素早くフォローに入った。


「おいおいダメそうだな。ならこれも使え」


 巻いていたオレンジ色のマフラーに【DIVING MEMORY】の1滴と、マイの血液を染み込ませる。これによりマフラーにもマイの記憶が宿る。記憶を分担させる事で少女の負担を軽くしようと試みたが、マフラーの中に入る情報量にはやはり限りがあった。少女は自傷行為は止められたものの苦しみ続けている。


「足りないか? だったら……こいつらを食うことだ」


 続いてジャムは持って来ていた。マイを奪い取ろうとしていた武装集団の死体達を。ジャムは他人の思考を読み取れる。故に少女の思考の変化も把握していた。


「思考と記憶は、質と量だ。叶えたい大きな願いがひとつあったとしても、その他の多数の願いがあれば均衡を保てる。例えるなら天秤だな。“死にたい”って重い願いと同等の多数の願いを取り込めばいい」


 少女は言われるがままに死体にかぶりついた。ここを襲ってきた人間達はいずれもマイを求めていた。少女の意識もマイを激しく求め始める。だが他人の記憶を取り込むという事は、自己の概念も曖昧になるという事。


「どうするキーネ。こいつが廃人になったとしても支え続ける覚悟はあるか?」

「……私がこの子を誘ったから、全ての責任は取るつもり。マイちゃんにも死んでほしくないからね」

「マジで言ってんの! いいねぇ」


 ジャムからしてみれば面白いと思える対象が増えただけ。緊張感はない。対してキーネは協力してくれるジャムにすがるしかない。多人数の記憶を流し込み、自身の記憶が薄れていく。少女の動きは段々と遅くなってしまう。それでもマイを死なせないという強い想いは消えなかった。マイを利用したい、好きに扱いたいという武装集団達の願いも大きくなっていたが、それでも。


「わた、わたしが……マイちゃんを助けなきゃ」


 使命感は失っていない。が、“マイを助ける”という意思のみが残っており少女自身の記憶は希薄。どんな理由があってマイを助けるのか、助けた後に何をするのか、自分は何者なのか。薄れていくだけだった。ジャムから差し出された死体を十分に貪ると、血を垂れ流しながらマイと見つめ合った。辺りに散らばっている死体の残骸。その数40人分。


「あ、う」


 マイは赤子同然となっていた。生まれた頃から今までの記憶を全てなくしたためだ。


「マイちゃん……」


 少女も呆然として、正気を保っていない。心からマイの事だけを想う存在と化していた。


「ジャム、今はどんな」

「すげえ」

「え?」

「はっきり言って、自己がなくなって廃人になると思ってたんだよオレは。でもこいつは……!」


 キーネだけでなくジャムも狼狽えていた。少女は自己が認識できなくなる寸前で踏ん張っているようで、ひたすらにマイの名を呼び続ける。


「マイちゃん、マイ……ちゃ」

「あ、あぅ……」


 虚ろな目のマイは反応する言葉すらろくに発声できない。けれども、“口癖”はその身体に刻まれていた。


「マイちゃん……マイ───」

「───ラヴ

「ちゃ……ん」


 ラヴを育む。以前から発言していたマイの口癖だった。少女の声を遮ったそれは、止めを刺した。少女の自己が霧となって消えたかに思えたが、ジャムはますます困惑する。


「な、どういうことだ!? 自己が消えたんじゃなくて、他の多数の記憶とつ、繋がって……一体化だと! そんなバカな!?」


 人生最大の狼狽を見せたジャム。少女の意思は弾け、他の記憶と交わり更に力を増す。40人分の記憶が全て、マイを死なせないという強い意識を持ち始める。同時に少女の自己は限りなく薄くなっていた。


「ラヴ、ちゃん……?」


 マイが呟いた。


「ラヴ、ちゃん」


 少女が返した。自分が何者なのかどうかも分からなくなっていた少女は、呼びかけられた言葉を名前なのだと認識してしまった。


「ラヴちゃんは、私……?」


 記憶がなくなる以前のマイが残したのは、ラヴというワードのみ。中身の篭っていない薄っぺらい愛だったが、残った“生きた証”はそれだけだ。キーネはそう理解し何も口出しはしなかった。


「オレもこんなケースは初めて見る。だがどうする? 犯罪者たちの意思を取り込んだんだ。今は“死にたい”という願いよりも“犯罪を重ねる”という願いの方が大きくなってる状態だ。“死にたい”って願いは生きてる限り消えることはない。だが“犯罪を重ねる”願いはそれを叶えなければ諦めが来て段々と小さくなっていき……自死を迎える恐れもある」

「だったら、犯罪を繰り返せばいいんじゃないの?」

「キーネお前……そう簡単に言うけどな。証拠隠滅とかめんどくさいぞ? でもまあ、そうだな。“詐欺”あたりは俺の能力を使えば楽チンか」

「私は他人の顔も自由に変えられる」


 2人を生き延びさせるためにはジャムのご機嫌を取らなければやっていけない。キーネは非情に振り切った。

“孤児院に来た不幸な子供達を犠牲にする”

“赤の他人を犠牲にする”

 キーネもまた選択を天秤に乗せていた。


「決まりだな。おいお前……ラヴちゃんって呼べばいいのか?」

「うん、私は、ラヴちゃん」

「詐欺やる? やれる?」

「詐欺をしていた人の記憶なら、あるから。たぶんできる」

「よっし、じゃあ詐欺グループ結成だ。オレとお前、それにキーネだな。これからも仲間はある程度増やしたい。マイは“死にたい”って願っただろ? たった今産まれた赤子がマイを死なせる力を持つ人形ドールを手に入れたはずだ。きっとヤバめなやつ……真っ黒、ドス黒い能力だったりしてな」


 マイはグループのメンバーに入れない。ジャムにもその程度の良心はあった。


「それじゃあ、名前は『MINE』にする」

「勝手に決めんのかよ、いいけど」

「マイちゃんのためのグループだから」


 世界最悪の詐欺グループが誕生した瞬間だった。マイとラヴちゃんを無理やりにでも生き延びさせるための詐欺グループ。そのためなら赤の他人がいくら死んでしまっても構わない。自分勝手な、自分達だけの事を考えた詐欺グループだ。


「じきに保安局の奴らも来る。オレとキーネは離れといた方が良いな」

「また後でね」


 ジャムはもちろんの事、院長の立場であるキーネも。事情聴取でボロを出せば全てが台無しになる。残されたマイ、ラヴちゃん、そして【WORLD】は抱き合った。


「マイちゃんのためなら何でもするのが、私。私は、やることなすことが全てマイちゃんのためでなければいけない」


 どうにかして自己の意識を保とうと言い聞かせる。赤子状態のマイは理解できずラヴちゃんを抱き返すだけ。小さな手を優しく添えられるその感触に、ラヴちゃんは涙を流した。以前の自分を上手く思い出せない。けれども涙を流した事に頭を傾げる。


「ァ、ァ……」


 白鷺の【WORLD】も何か言いたげだった。

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