第11話 時東兄妹


時東 五月雨 能力 水を自由自在に操る。


時東には、双子の兄妹がいる。


1年の同じクラスの時東 綾杉(ときとうあやす)。

rankB 能力 自然を操る。木が沢山ある場所では

戦闘力も上がる。それ以外にも、土や水等も操れる万能能力だ!


完全に五月雨の上位互換能力である。


小さい頃から、五月雨と綾杉は比べられてきた。

「綾杉は、こんなにも強いのに、五月雨はなんで

水しかあつかえないの?本当に双子?」等と、

五月雨は常に下に見られてきた。


綾杉「時東兄妹って呼ばれてるけど、俺の方が強いからな!」

五月雨「なによ!私だって雷門高校に入学出来たんだから、アンタと一緒にしないでよね!」


時東兄妹は、いつもこんなだ。

喧嘩ばかりしていて、他の子達は迷惑している。


そして、止めに入るのもいつもこの人。


川田「2人ともやめないか!喧嘩ばかりして!

2人とも強い。それで良いじゃないか!」


綾杉「ガリ勉野郎、うっせーんだよ、いつもいつも!兄妹の話に口出しすんなよ!」

五月雨「これは、私達の問題よ!」


川田「2人とも、いつも同じ事で言い返して来るが、結局、そっぽ向いて終わりじゃないか!

仲直りくらい出来るだろ、子供じゃあるまいし。」


綾杉「なんか冷めたわ。もーいい。」

五月雨「それは、こっちのセリフよ!」


川田がすかさず、口を出す。


川田「結局、いつもこれじゃないか!尊重する心を持ちた、うわっ!」


教室の床がツタになり、川田の体に絡まる。


川田「やっやめたまえ綾杉君!痛っ!」


綾杉「口出しした罰だ。」

そう、言い終えると、床は元通りになった。


そして、机に顔をうずめ、居眠りを始めた。


これが、時東兄妹の日常であった。

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