第10話 魔法使い族の過去


これは、魔法使い族の白魔道士と黒魔道士の

2千年前の戦いのお話である。


リリ「ここは危ないから、早く逃げるのよ!」


リリの娘「怖いよママ!」


リリ「大丈夫だから!私は戦闘に行くから、長老の所に逃げるのよ!」


リリの娘「ママと一緒じゃなきゃヤダ!」


リリ「ママの事、良く聞きなさい。これは、魔法使い族にとっても大事な事なの!ママも、戦いに出ないといけないの!これは、白魔道士の宿命なの!だからね、ママも、頑張らなきゃいけないの!絶対無事に帰ってくるから!」


リリの娘は、泣きじゃくりながらも、

小さくうなずいた。


長老「子供達みんな集まったかのぉ?」


子供達「はーい!」


長老「お母さんとお父さんが、頑張って戦ってるから、みんな心配しなくて大丈夫だからね。」


子供達は、とても不安そうな

空気を、ただよわせている。


一方その頃。


リリ「ケイビィ、援護しに来たよ!」

ケイビィ「おお、助かるぜ!今は白魔道士が、

先手をとってるぜ!」

リリ「油断は禁物だからね!」

ケイビィ「わかってるよ!」


リオナ「今から街にシールドをはります!

第三シールドを。」

ケイビィ「まぢかよリオナ!その禁術は、さすがのお前も死んじゃうぜ!」

リオナ「子供達の為なら、この命捧げましょう!」


第三シールドとは、自分の命と引き換えに、

自分の好きな範囲に、黒魔道士には、はがされたことが無い、結界をはる事である。


リリ「さすがにそこまでしなくても。。。」

リオナ「黒岩がブラックホールをする可能性があるからね!これくらいしないと。次世代に希望を残すのよ!!」


ケイビィ「まぢかよ!んじゃ俺は前線の援護にいくぜ!ありがとうな、リオナ。。。」


リリ「私も行きます!リオナ、愛してるよ。」

リオナ「2人ともご無事で。第三シールド展開!

ハーーーーーーーーー!!!」


街全体に緑のモヤが包まれた。


そして、リオナはその場に倒れ込んだ。


リリとケイビィも、遠くからその姿を

見届けたのであった。


リリ「あんなに、強い魔道士を亡くしたのは、コチラも痛いわ。」

ケイビィ「国の為に命をかけたんだ!この戦争が終わったら、ちゃんと成仏させてやろうぜ!」


何日もの戦いが続いた。


白魔道士も黒魔道士も戦力の減る中で、

戦いをやめなかった。


そんな中、この戦いに終止符を打った

白魔道士がいた。

彼女の名は、黒岩 輪廻(くろいわりんね)であった。

黒岩家と言えば代々戦闘民族の最強一族であった。

白魔道士の隊長をつとめている。

(今、雷門高校にrankSSで

生徒会長の黒岩雀の先祖にあたる)


黒岩「お父様、お母様、この能力を使う事をお許しください。次世代に繋ぐためです。」


黒岩 輪廻 能力 ブラックホール

敵味方全てを吸い込み、

生死の狭間に迷い込ませる。


リリ「ケイビィ逃げるわよ!」

ケイビィ「あの術式は時間がかかり過ぎる!援護しないと、成功は難しいんだよ!俺は国の為に戦ってるんだ!その為に命をおとすなら、なんの躊躇もしないぜ!リリこそ、早く逃げろ!お前には家族が待ってんだからよ!」


リリは、少し下を向き考えた。


リリ「私だって国の為に戦います!ケイビィと一緒に援護に向かいます!」


リリの眼は、本気だった。

ケイビィ「俺らはバカ同士かもな。」


ケイビィがうっすらと笑った。


リリ「黒岩さん、援護に来ました!」

ケイビィ「俺も来たぜ!」


黒岩の周りを、白魔道士が囲んだ。


ハッサム「デカいの一発頼むぜ!」

ナルム「俺達はかまわねーから、そのブラックホールで、この戦いを終わらせてくれ!」


チトセ「隊長さんよ!どデカいの頼むぞ!」

ジョウ「この戦いを止められるのは、最早それしかないんだ!だから、頼むぞ!」

ナックル「周囲は、俺達が囲んだ!」


黒岩は、最大限の力をため始めた。


黒岩「我に逆らう者全てに刑罰を。眠れるもの達の力をお借りします。私の前にひれふしなさい。オールミール解除!第一技門解除!更に第二技門解除!最後に第三技門解除!全てを食らいつくせ!ブラックホール!」


黒魔道士「こんなところで負けてしまうなんてぇぇぇ!!!」


周囲300キロ全てがブラックホールに

飲み込まれ、この戦いは終わったのであった。


コレが、魔法使いの過去であった。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る