73(1,246歳)「魔王国四天王硬すぎィ!」
謁見のあと、ノティアさんとリスちゃん相手にドンパチやって仲間に入れたよ。
で、前世と同じく知識チートを披露して陛下と王都の各ギルマスをビビらせ、1001億円もらった。
その後はお披露目会で内務閥の幼女たちをからかった。
そうそう、アイドルバンド男爵家以下(以上?)4家は前世と同じく道中で助けたよ。
で、お披露目会でフェッテン様からのほぼプロポーズ宣言を受け、2度目の婚約をした。今度は気絶しなかったよ。【イケメン耐性】スキルが仕事してる。
そしてホーリィさんと再会し、これが2周目であることやフェッテン様の記憶のことも話した。
そっからフェッテン様、ホーリィさん、ノティアさん、リスちゃんと最初の十数年を養殖し、ノティアさんとリスちゃんが私の非常識っぷりに慣れてきたところで、【ふっかつのじゅもん】のことを明かした。
前世の
そんでダンジョン街でダンジョン攻略して、例の少年を救いつつ聖剣をぶっこ抜き、調子に乗った私が聖剣を【アイテムボックス】からのぉ【ふっかつのじゅもん・ロード】を繰り返し、エクスカリバーを1万本に養殖した。
なのでプラチナソード製造はなし。だって1万1本目のエクスカリバーがちゃんと刺さってるもの。
次々と出てくるエクスカリバーを前に、陛下もフェッテン様もパーティーメンバーの皆様も、大爆笑してたよ。
『来たる魔王復活に備え、【契約】ののちに養殖完了した従士・軍人に1本ずつ配ります』と陛下に言うと、『好きにするがよい』とのこと。
もちろんリスちゃんにもあげた。ホーリィさんは拳が、ノティアさんは魔法が武器だから、要らないと言われた。
パパンとトニさんとジルさんにもあげたよ。ママンとアニさんはまぁ、主要武器が弓だから。
そんなこんなやってる内に、夜、ツヴァイからの通報。
例の魔族が、またまた辺境伯の元にやって来た。
◇ ◆ ◇ ◆
『こりゃいったいどういうことだい? 第二王子への計略は失敗。内務閥と軍務閥の仲たがいも上手く進んでいない……役立たずを生かしておく理由はないんだけどねぇ!』
『待て、待ってくれ! なんだかおかしいのだ。何をやっても、まるで先回りされているかのように手を打たれているのだ』
ツヴァイ越しの会話。
そりゃあ私が【セーブ】&【ロード】で未来を読んでフェッテン様を助けつつ、最近は陛下にも情報を流すようにしてますから~。
とはいえこれ以上辺境伯の立場が悪くなるとマジで殺されかねないので、とりま魔族へ『対戦よろしくお願いします』と行きますか!
【ふっかつのじゅもん】のことを皆様にゲロってしまい、ステータスを隠す必要もなくなったので、女神様にはすでにステータスを戻してもらっている。
さぁ、魔王国四天王とやら。
レベル2200の暴力を見るがいい!
辺境伯邸上空へ【瞬間移動】し、【ふっかつのじゅもん・セーブ】からのぉ、
◇ ◆ ◇ ◆
【思考加速】100倍、【未来視】オン! 【闘気】全開!
奥義、【屋敷ごとアイテムボックス】!
「なっ――」
更地で驚愕している魔族さん。
ふーむ、レベル2200の魔法力でも耐えるか。
続いて魔族を【魔法防護結界】で取り囲み、【
バギャギャギャギャギャギャッ!!
【物理防護結界】は張っていないので、壮絶な音が聞こえる。
どんな構造物でも、どんな生き物でも一瞬で灰に変わる威力の魔法だ。
だけど……ダメだ。【探査】が、魔族があの【魔法防護結界】内からすでに【瞬間移動】したことを告げている。
広範囲【探査】するも、魔族と同じ反応はなし。逃げられた。
もう1回行ってみよー。
◇ ◆ ◇ ◆
次は【思考加速】、【未来視】、【闘気】完備の上で、いきなり屋敷の中、魔族の背後に【瞬間移動】し、魔族の背中に触れつつ【アイテムボックス】出力(入力?)最大!!
魔族は驚愕の表情を見せつつもダブル防護結界を発動させ、レジストしてくる。気にせず魔族を収納するべく魔力全開。魔族の張った【魔法防護結界】にヒビが入ったところで、【瞬間移動】で逃げられた。
さぁ次だ次!
◇ ◆ ◇ ◆
魔族の背後に【瞬間移動】し、エクスカリバーを脳天に叩きつけたが、【物理防護結界】に阻まれ、逃げられた。
同じ方法で首を狙うも弾かれる。
【首狩りアイテムボックス】も【魔法防護結界】でレジストされた。
魔王国四天王、硬すぎィ!
◇ ◆ ◇ ◆
ということで、今朝に【ロード】して陛下、フェッテン様、宰相様、パーティーメンバー、パパンとママンとバルトルトさんと3バカトリオに声をかけ、昼に作戦会議をすることに。
3バカトリオはいきなり謁見することになってビビッてたけど、私が【ふっかつのじゅもん】からのぉ前世からのぉ魔王国四天王に勝てなかったところまでを説明すると、四天王殺害もしくは捕縛大作戦に快く参加してくれることになった。
「ではまずは私が同行しよう」
ということで、フェッテン様と命がけのデートに行くことに。
◇ ◆ ◇ ◆
夜。
「では手はず通りに」
「ああ」
エクスカリバーを装備した殿下とともに、辺境伯邸、上空へ【瞬間移動】し、【ふっかつのじゅもん・セーブ】ののちに【探査】し、フェッテン様を魔族の背後へ、私は正面へ【瞬間移動】!
フェッテン様は魔族の首を狙い、同時に私は【首狩りアイテムボックス】を試みる。
――ガキャァン!!
エクスカリバーから物凄い音がするも、
「「…………あれ?」」
魔族の姿はすでにない。
「な、な、なんだ貴様らはっ!?」
ビビる辺境伯は無視。
「マジか……【片手剣術】
「硬すぎィ……」
◇ ◆ ◇ ◆
「ではまずは私が同――ん? どうしたんだアリス? ってその顔はまさか」
「はい……」
「マジか……【片手剣術】
あはは、同じセリフ言ってら。
マジとかカンストとか……フェッテン様、私と長く養殖している
「マジもマジのマジ卍」
「ナンテコッタ!」
「パンナコッタ!」
「そなたら、よく息が合うのぅ……」
陛下のツッコミに、
「「千年来の仲ですからー」」
◇ ◆ ◇ ◆
続いてパパンも参加。
あえて魔族の正面に【瞬間移動】して上段から斬りかかりつつ、同時に現れたフェッテン様が首を狙う。あと私は【アイテムボックス】をしかける。
結果は同じ。またも見事に逃げられた。
リスちゃん追加でも、接近戦メンバー全員でかかっても(大人数の時は最初に【屋敷ごとアイテムボックス】したよ)、結果は同じだった。そもそもあの結界が破れない。
【スリープ】とか【洗脳】とか【幻惑】等の精神汚染【闇魔法】もいろいろ試したけどやっぱり結界を通れない。
一度、【ロード】前提ってことで試しに屋敷ごと【魔法防護結界】で包んでからの【
勝てません。千日手です。
「……ということで、4,152回試しましたけど無理でした。
もう、逃亡を許す形でもよろしいでしょうか? 辺境伯やその家族、陛下や宰相様等の主要メンバーには私の
あと念のため、ここにセーブポイントを1つ置いておきます。【ふっかつのじゅもん・セーブ】!」
「仕方あるまい……というか、儂とフェッテンに関していえば、そもそも王城内では儂の許可なく魔法を使うことができんから、【瞬間移動】による奇襲の心配はないがの」
「――えっ!?」
「なんじゃ……アリス、もしかして知らなかったのか?」
「はい。だって私、前世でも今世でも王城内でバリバリ魔法使ってますし……」
「そなたにとっての今世で初めて謁見した時、魔法の行使を『許す』と言うたじゃろう? そなたの前世でも、きっと同じようなことを言われたはずじゃ」
「【おもいだす】――あっ!」
○巻○話参照!
「これも勇者様が女神様より賜りし【契約】の一種じゃな。王城の敷地には特殊な結界が張っておる。結界は上空まで伸びておるから、上空に【瞬間移動】して潜入というのも不可能じゃ」
「な、ななな……」
「では今夜、魔族を撤退させ、速やかに辺境伯を
「お許し頂けるなら、同席させて頂ければと……」
「よかろう」
◇ ◆ ◇ ◆
というわけで、【屋敷ごとアイテムボックス】からのぉ【極大落雷】魔法で魔族を撤退させ、屋敷を元に戻した。
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追記回数:19,993回 通算年数:1,417年 レベル:2,200
次回、20歳のフェッテン様と20歳のアリスがイチャイチャします。
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