10(4歳)「パワーレベリング開始!!」

 翌日、パパンからの依頼通り砦と壁の補修を終えた昼下がり。


「お父様、お願いがあります。私を【威圧】してほしいのです」


 砦への帰り道で、私はパパンにお願いをした。


「――はぁ?」


「オークと初めて戦った時、私はオークに威圧されて動けなくなりました。魔の森で鍛える前に、【威圧耐性】を覚えたいのです」


「うむむ、話は分かるが……可愛い娘を睨むのは、気が引けるんだがなぁ……父さんのことを嫌いにならないと、約束できるか?」


「もちろんです!」


 パパンと下着と一緒に洗わないで! ……なんて言わないよ私!



    ◇  ◆  ◇  ◆



 というわけでやってきました砦内の訓練広場。


「あらかじめ心臓に【メガ・ヒール】! 精神安定の光魔法【リラゼクション】!

 ではお父様、お願いします!!」


「よし……むんッ!!」


 軽く睨む感じのパパン。

 その瞬間、突風を叩きつけられたような衝撃と、表現しようのない底知れない恐怖を感じた。

 私は漏らした。前も後ろも盛大に漏らした。本物の恐怖の前では、【整腸】LV1なんて意味を成さなかった。


 そこから先の記憶はない。



    ◇  ◆  ◇  ◆



 あー……怖かった!


 10回ほど気絶を繰り返し、【威圧耐性】LV5を手に入れた。

 5といえば一流レベル。パパン曰く、オルトロスに吠えたてられても耐えられるとのこと。

 もっと鍛えたかったが、私が怖くてパパンの目を見られなくなった辺りで、パパンの方から『もう勘弁してくれ』と懇願された。


 耐性があってもなお怖い。

 徐々に威圧度合いを高めてもらったのだが、【威圧】LV8持ちが放つ本気の殺気というのはもう、ザ○キーマやエターナル○ォースブリザードだ。相手は死ぬ、ってやつだ。マジで心臓が止まるかと思った。


 漏らすたびに、離れたところで待機してくれているメイドさんがその……世話をしてくれたのだけれど、最後の方はもう、漏らす分も残っていなかった。前世の実家の柴ワンコが、散歩の終盤のマーキングで出涸らしのような小便を振り絞っていたのを思い出す。


 ……今はだいぶ落ち着いてきた。パパンにちょっとずつ近づき、パパンの服の裾を掴み、腕を掴み、手を握り、肩によじ登って肩車をしてもらう。


 ――よし、もう大丈夫!


 意を決して飛び降り、パパンと目を合わせた。……よ、よし、大丈夫だ。パパンだ、私の、大好きな、パパンだ!


「良かった……本当に良かった」


 私に見つめられるパパンは、涙ぐんでいた。



    ◇  ◆  ◇  ◆



「で、明日からいよいよ魔の森に入るわけなんだが……」


 夕食後、パパンとママンの寝室で作戦会議。


「まず、明日は父さんと母さんが付き添おう。お前のおかげで壁の補修や作物の改善、大量のオーク肉による一時的な食事情の改善と、かねてよりの課題がずいぶん減ったし、勇者育成が父さんの最優先課題であることも事実。とはいえ、毎日お前に付きっきりってわけにもいかない」


「はい」


 そりゃそうだ。

 パパンは領主軍を率いる従士長なのだから、練兵やら諸々の意思決定やら争いごとの解決やらで忙しいだろう。ロンダキルア辺境伯やその嫡子がここにいない以上、城塞都市やその周辺の村での領主代行はパパンの仕事。


「だから、父さんと母さん以外にあと数名、『絶対に信頼できる人物』に対して、お前が【勇者】であることを開示し、持ち回りで護衛についてもらおうと思う。

 1人は父さんの右腕で副従士長のバルトルト。父さんたちの元パーティーメンバーで、タンク兼ヒーラーだった頼れるおとこだ」


「おおっ」


 今、脳内で『漢』って変換されたよ!? 


「砦内で何度かすれ違ったことくらいはあるだろうが……明日改めて紹介しよう。

 で、あと3人いるんだが、トニ、アニ、ジルという3人組で、こっちも元パーティーメンバー。3人ともまだ未成年で、今は従士見習いだ。正直言って戦力的には期待できないんだが、5年来の付き合いだから、信頼できるのは確かだ。この機会に、一緒に鍛え上げてやるのもいいかもな」


 そこから始まる、パパンたちの冒険者時代の昔話。


 元々パパンたちは、前衛のパパン、後衛のママン、タンク兼回復・支援役のバルトルトさんの3人パーティーだった。攻撃魔法職はいないが、それを補って余りあるほどの火力を持つパパン&ママンと、どれだけ殴られても自分で回復しちゃうタンクとあって、辺境伯領どころか王国でも最強のパーティーと言われていた。


 トニ・アニ・ジルは当時5~7歳のチビっこ駆け出し冒険者で、無難に採取や小動物の狩りに明け暮れていたんだけれど、運悪くゴブリンの集団に遭遇。集落に連れて行かれ、あわや食べられそうになったところを、集落殲滅任務に来たパパンたちに助けられた。


 3人だけで集落殲滅に来るとか、すげぇパーティーだな!

 ……先日3人でオークの集落を殲滅したばっかだし、今更か。


 パパンたちの戦い振りに心酔した3人は、荷物持ちや雑用を申し出てパパンたちにつきまとうようになり、稼ぎに余裕のあったパパンたちも邪険にせず、なし崩し的にパーティーメンバーに。


 そして、パパンの従士長就任の時に、パパンが辺境伯様に頼み込み、陪臣ばいしん――ロンダキルア辺境伯家に仕える家臣。地方公務員みたいなものだね――にしてもらった。


 ちなみにトニさん、アニさんが兄妹。ジルさんはトニさんの幼馴染で、アニさんとは『いい仲』らしい。


 パパンがママンから『アリスちゃん相手にそんなことまで言わなくていいの!』って怒られてた。



    ◇  ◆  ◇  ◆



 翌日の朝食後、魔の森方面の門の前で顔合わせ。


「よぉ嬢ちゃん! 一応、初めましてってことになるのかな? 副従士長兼お前さんの親父のおりをやってる、バルトルトだ」


 身長2メートル強のヒゲモジャガチムチスキンヘッド! タンク兼ヒーラーのバルトルトさんだ。ご自身と同じくらいのサイズの盾を持ってきてる。

 厳つい見た目だけど、しゃがみ込んで私に視線を合わせてくれて、握手を求めてくる。私はバルトルトさんの小指を握る。私の小さな手では、それでちょうどだからね。

 それにしても、やっぱりこの人だったか。訓練の指揮を執ってるところを何度も見たことがある。あと脳筋のパパンをいつも補佐してる。歳はパパンより高めらしく、冒険者時代から、文字通りパパンの『おり』をしてくれてきたんだろうな。


「お嬢様は有名人っすからね! 自分、トニって言います。こいつ――アニの兄っす」


 アニの兄!! (相手には通じない異世界にほん語ギャグ)

 ひょろっとした、愛嬌たっぷりのお兄さんだ。武装はここの標準装備である片手剣と盾。


「アニよ。よろしくね、小さなお姫様」


 赤毛の美少女アニさんがウインクしてくる。武装は短弓とナイフ。


「ジルだぜ。アンタの親父がやらかしたバカ話なら、いくらでも聞かせてやれ――ぃてぇ!!」


 悪ガキがそのまま大きくなりましたって感じのジルさんが、パパンの拳骨を食らう。武装は槍。


「ジル! これから森に入ろうってのに、そんな振り回しにくいもん持ってどうするつもりだ。ったくてめぇは昔っから阿呆だな」


 ジルさんがパパンに叱られる。


「だって俺ぁこいつが一番しっくりくるんだよ!」


「上官に向かって口答えするんじゃねぇ! はぁ~……悪いがアリス、倉庫から片手剣と小盾、持ってきてくれるか? 【瞬間移動】は使って見せていい」


「は~い!」


 言って武器庫へ【瞬間移動】。片手剣と小盾を1セット【アイテムボックス】に収納し、再び【瞬間移動】。


「「「「!? !? !?」」」」


 目の前には、感嘆符と疑問符を連打する4人の姿が。


「おめぇら、こんなんで驚いてたら、身が持たねぇぜ……?」


 パパンがいたずらっ子のように笑った。



    ◇  ◆  ◇  ◆



「……ってわけだ」


 門を出て、魔の森までランニングで進みながら、パパンが勇者云々、魔王復活云々、私のレベリングの必要性云々の話をした。

 ちなみに馬は連れて来ていない。帰りは【瞬間移動】だし、馬だと森の中では立ち回りにくいから。


「この話は他言無用。絶対の信頼が置けるお前らだからこそ話した。バラしてもいいのは、アリスが『とんでもなく優秀な魔法使い』で、【瞬間移動】と【アイテムボックス】と【鑑定】と、全属性の上級魔法までが使えるってところまでだ」


「分かった」


「「「はい!」」」


 それにしても皆、よく鍛えてらっしゃる。10分程度走ったけど、ママンも含め、誰も息が上がってない。

 私? 私は【飛翔】してるよ、もちろん。


 ――そして、目の前には魔の森が広がっていた。



    ◇  ◆  ◇  ◆



「稽古よりも実戦、特に自分の手で敵を屠った時の方が、スキルの成長は早い。かなり過酷な訓練だが、お前が望んだことだ、容赦なくいくぞ!」


「はい!」


「さっそくのお出ましだ。アリス、あのはぐれゴブリンを倒してみろ。方法は問わん」


 森の奥の方からのこのこやってきたゴブリン1体に向け、私は岩製の弾丸――通称『ロナ○ド・レーガン』10発を生成・回転・射出!


 ズドドドドドドドドドドッ!!


 ゴブリンは爆発四散した。

 へへん、どんなもんだい!


「「「お嬢様、強ぇえええええええええええええええええ!!」」」


 トニさん・アニさん・ジルさん、大絶賛。

 なんかこの人たち田舎の悪ガキ3人組って感じだから、個人的に3バカトリオって呼ぶことにしよう。


「さすがアリスだ。だが魔物は丹田のあたりに魔石を持つ。価値のあるものだから残すようにしろ」


 当てやすさ重視で胴体を狙ったもんだから、魔石はバラバラになっちゃったっぽい……。


「はい!」



    ◇  ◆  ◇  ◆



「今度は魔法を使わず、剣と盾だけで戦ってみろ。【闘気】も【瞬間移動】も【飛翔】も禁止だ。……来たな、またはぐれのゴブリンだ。――行けッ!」


「てへぇ~やぁ~~~ッ!」


 ――こつんっ


 私の剣はゴブリンの肩に当たったものの、握りが甘くて刃のない腹部分が当たってしまった。


「ゴブゴブッ!!」


 ゴブリンからの反撃! ゴブリンのこん棒をかろうじて盾で受けるが、吹き飛ばされる。魔法を禁じられているので受け身を取ろうとするものの、それすらできずに盛大に尻餅をつく。


「「「お嬢様、弱ぇえええええええええええええええええ!!」」」


 3バカトリオ、大爆笑。


 私が仕留め損ねた――いや、正直に言おう、傷ひとつつけられなかったゴブリンの首をスパンとはねたパパンが、


「……ぷ、ぷぷぷっ、お前ができないところを見ると、なんだか逆にほっとしてしまうな」


 笑いをこらえていた。



    ◇  ◆  ◇  ◆



【闘気】、【瞬間移動】、【飛翔】なしではまるで歯が立たなかったので、パパンが仕方なく解禁してくれた。

 そこからは、なんとかかんとかゴブリン、オーク狩りができるようになった。夕食の時間まで延々と剣を振るい続け、ようやく【剣術】LV1が手に入った。

【盾術】は手に入りすらしなかった。



    ◇  ◆  ◇  ◆



「なんというか、アリス……お前はアレだな、才能がないな」


 夕食後、パパンとママンの寝室にて。家族3人だけの密会だ。


「普通、あれだけ実戦を積めばレベル2までは上がると思うんだが……」


「お、お父様は才能があるから!」


「ごめんねアリスちゃん、私もレベル2までは上がると思うわ。だって、実戦経験はおろか、道場で素振りや型の稽古だけを行っている子弟でも、レベル2までは上がるものなのよ?」


 …………なん…………だと…………?


「武術はあきらめて魔法一筋でいくか? 【闘気】をまとえば戦えなくもないだろうが……しかし相手は魔王とその軍勢。武術に長けたものも多いだろう。いくら魔法が強くても、【探査】と【瞬間移動】が使えても、本物の達人はそれすら踏み越えて、一瞬で殺しにかかってくるからな……」


 確かにその通りなのだ。事実私は、パパンの剣筋を目で追えないのだから……。

 こうなりゃ、『アレ』を使うしかないな! 【時空魔法】レベルがカンストし、『新たな時空魔法を想像できる』能力を手に入れてから3年。温め続けてきたとっておきの奥の手を!!


「お父様、私にいい考えがあります! でよ精神と時のへ――げふんげふん、【1日が100年になるワンハンドレット・部屋ルーム】!!」


 ばしゅんっと目の前にドアが現れる。ドアを開くと、中には暗く深い夜の森が広がっている。


「この扉の中の空間は、1日が100年になります。そして歳は部屋の外と同じ分しか取りません。この扉は今、魔の森の一角に繋がっています。私が【時空魔法】によって、魔の森の一部を亜空間化させたわけですね」


「「!? !? !?」」


「……あ、この魔法は女神様から授かりました。魔王討伐のための鍛錬には、10年や20年くらいじゃ時間が足りないからって」


 ……まぁ嘘なんだけど。


 オリジナル時空魔法が生成できるようになった時から、試行錯誤の末に生み出した奥の手! 某野菜の国の王子様も利用した『精○と時の部屋』の上位互換だ。

 たとえ1日が100年になったとしても、それで100歳まで歳を取ってしまっては意味がないわけで。部屋の中に100年いても1日分しか歳を取らない親切設計!


 いやぁ【期間限定時空神】の称号は伊達ではない。こんな魔法欲しいなぁって思ったらできてしまったのだから。


 ちなみに1日を数百年とか千年とかにすることもできるんだけど、この魔法、当然ながら維持してるだけでMPを食う。

 千年設定だとMPがぐんぐん減っていき、いくら寝ても食事しても休憩しても全然回復しない。100年設定だと回復が消費をやや上回る程度になり、生活や戦闘でMPを大量に消費しても、ひと晩も寝れば回復する――ってことで100年設定で落ち着いた。


 ちなみにMP。こいつの回復手段はいくつかあって、


・自然回復……普通に生活していても、時間経過によって回復する。最大MPに対する割合で回復していくので、最大MPが高い人ほど、短時間で大量のMPが回復するってわけ。魔力枯渇で気絶した場合、三日三晩寝込んだら完全復活する。


・自然回復(加速)……睡眠・食事・休憩・娯楽等で精神的に楽な状態にあると、回復速度が上がる。瞑想とかお祈りとかも効果的。なお、娯楽はほどほどに。楽しすぎて興奮状態になると、逆に回復速度が落ちるから。

 私のようなMPオバケに限っては、精神安定魔法【リラクゼーション】を自分にかけて、回復速度を上げるなんていう荒業も可能。


・自然回復(減速)……加速の逆で、強いストレス下にいたり、怪我や病気の状態で心が弱っていると、回復が遅くなる。


・MP回復ポーション……一定量回復するタイプと、一定時間自然回復速度が急上昇するタイムの2通り。ママン同伴で城塞都市に繰り出した時に見たが、MPを1000回復させるポーションが小金貨1枚もした。

 小金貨1枚とは、この世界の物の価値や生活水準を全て棚に上げてざっくり換算すると、日本円にして約10万円相当。ちなみにヒラ軍人さんたちの月収が小金貨2枚。MP回復ポーションたっか!


・他人や魔物から吸収する闇魔法【吸魔マナ・ドレイン


・他人から魔力を分け与えてもらう光魔法【魔力譲渡マナ・トランスファー


 ……あ、いかんいかん熟考しすぎた。

 びっくりしすぎてフリーズしちゃってるパパンとママンへのフォローをせねば。


「あの、お父様、お母様……?」


「――はっ!? は、はぁ、はぁ……危ない、呼吸を忘れていた。――ってマリア!? 戻ってこいマリア!!」



    ◇  ◆  ◇  ◆



「ざっくり言いますと……、

 こっちの1秒が、向こうの半日。

 こっちの1分が、向こうの1ヵ月弱。

 こっちの1時間が、向こうの4年強になります。

 なので、向こうで1年暮らしても、こっちでは15分にもならないわけですね」


「そ、そこまで計算できるのか!?」


「いえいえ、さすがに今暗算したわけではないですよ? で、私に武術の才能がないのなら、あとはもう猛特訓でカバーするしかないかな、と」


 朝食後(6時)~夕食前(18時)まで毎日12時間をフルで使うと、1日につき約50年になる。部屋の中は50年間ずっと昼。

 とはいえお腹も空くし眠くもなるので、テントや寝具を中に持ち込み、寝るときは【物理防護結界】と【魔法防護結界】で安全確保。

 食べ物も最初は持ち込むが、50年分の食料を持ち込むには城塞都市中の食料を買い占めても足りないので、作物強制成長魔法【グロウ】を駆使して自給自足するしかあるまい。小麦をパンに加工するのは面倒だから、主食はジャガイモにする。肉はそこらじゅうにいくらでもいる――豚っぽい魔物や牛っぽい魔物や鳥っぽい魔物がいくらでも。


 ……まぁ、剣を極めるのに数十年もかかるかどうかは、私の才能と努力次第なわけだけど。


 そんな感じの構想をパパン・ママンに相談し、野営道具や寝具、農具、各種タネと当座の食糧を用意してもらえることになった。

 そして、このことをバルトルトさんと3バカトリオにも開示し、パパン・ママン・バルトルトさん・3バカトリオでローテーションを組んで私の護衛&おりをしてくれることとなった。


「ところでお父様、魔物の解体ってできますか?」


「うーん……父さんはあんまり得意じゃないんだが、トニ・アニ・ジルが上手だな」


 よし! 解体は3バカトリオに教わろう!






*****************************************************

追記回数:4,649回  通算年数:4年  レベル:36


次回、「そして、数百年の年月が流れた……」。

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