第3話 切符はどこ?

「わーい! 電車に乗ってお出かけするぞ!」

 うっかり子さんは電車に乗りました。

「はあっ!?」

 その時、何かに気づいたうっかり子さん。

「切符がない!?」

 切符をどこにしまったのか忘れてしまったのでした。

「もう、私のうっかりさん。アハッ!」

 うっかりに慣れているので、うっかりさんはうっかりを楽しんでいる。

「笑っている場合ではない!? 切符を探さなくっちゃ!?」

 うっかり子さんは切符を探し出す。

「ないないない!? ポケットもカバンの中も探したけれど、切符がない!?」

 しかし切符が見つかりませんでした。

「このままでは私は無賃乗車!? 私は警察に捕まるのね!?」

 うっかり子さんの脳裏に警察に捕まるシーンが映し出されます。

「ああ!?」

 その時、うっかり子さんは何かに気がつきました。

「そうだ! スマホのICアプリを使っていたから切符は持っていなかったんだ!」

 最初から切符は買っていなかったのでした。

「もう、私のうっかりさん。アハッ!」

 問題が解決したうっかり子さん。

「よし、お出かけを楽しむぞ!」

 気分が良くなったうっかり子さん。

「ああ!?」

 その時、うっかり子さんは何かに気がつきました。

「降りる駅を過ぎてしまっている!?」

 切符を探すのに夢中でうっかり子さんは降りる予定の駅を過ぎてしまっていたのでした。

「もう、私のうっかりさん。アハッ!」

 よくあるうっかりである。

 つづく。

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