【補足】Samhain
《補足①》
本文だとちょっと分かりにくいですが、ミスルトー(ヤドリギ)の生薬をソウキセイ(桑寄生)といいます。現実でもある生薬で利尿作用や頭痛緩和の効果がありますが、フィンディラの世界では加えて毒消しの効果があります。金色の鎌はドルイドというケルトの祭司がミスルトーを切り取るときに金色の鎌を使っているという話を参考にしています。
《補足②》
チェンジリングは過去の話や本文に書いた通り。フィンディラで「子供がチェンジリングに遭った」という事例は存在していませんが、かといって被害に遭わないとも思っていないので必ず対策している次第です。
「七年後、妖精たちに生贄として地獄に捧げられるって言い伝え」は『タム・リン』というイギリスの伝承(バラッド)から引用しています。
《補足③》
日付から予想できる通り、『サウィン』とはハロウィンのことです。現在では『仮装をしてお菓子をもらう』風習が根付いていますが、古代では新年が11月1日からだったので、いわゆる大晦日にあたります。
《補足④》
ラウルが「世帯持ちもいない」と言っている通り、薬学室のメンバーには既婚者もいなければ恋人がいる人もいないです。ベルはいつか結婚しそうだけどほかの面々は多分一生独身。ノエルも彼女出来そう(学院時代は女子人気があった)だけど結局ミシアを優先してしまいがちだから毎回フラれてそう。カルタとマリアも一見結婚しそうだけど、(後々判明する設定上)しなさそう。
《補足⑤》
動物園は本文のまんま、魔法動物を保護飼育している場所が研究所にはあり、その魔法動物を研究する魔法動物学者もいます。ちなみにマンドレイクはもはや生物っぽいけど魔法動物ではなく魔法植物の域です。
《補足⑥》
祝福と呪いは本文のままです。要は呼び方が違うだけで、妖精がにとっての善意(祝福)が人間にとっては呪いであることもあります。
言い伝えの噺について、ピンときた方もいるでしょうが、参考は「眠れる森の美女」です。
一番有名なのは某アニメーション映画のお話でしょうが、基はヨーロッパの民話でグリム版・ペロー版などいろんなパターンがあります。本作で参考にしているのはペロー版の「茨姫」です。
《補足⑦》
ギルドは他作品にもあるのと同様です。フリーの魔法使いたちが受ける依頼の窓口であり、ギルド連合会という各地のギルドを束ねる組織は騎士団や研究所とも連携をとっています。が、ギルド連合会は騎士団の管轄の一角にあります(つまり騎士団のほうが上)。
「ワイルドハントで使用する魔法薬を納品しに行っていた」とありますが、あくまで薬学室と連携しているのは騎士団でギルドに魔法薬を納品することは基本無いです。ギルドの依頼への協力や治療しきれない呪いや病の治療をすることはあります。
《補足⑧》
ミシアと仲の悪そうな「教団」は次の話(まだ内容を考えてすらいない)で登場する予定です。
教団はミシアだけでなく魔法研究所と相性が悪いです。
《補足⑨》
フィンディラは架空の国ですが、アイルランドを舞台にしています。アイルランドは別名『妖精の国』ともよばれ、世界各国の妖精の逸話のルーツはアイルランドに行き着くんだとか。ただ、この作品に登場する魔法や妖精の話はアイルランドに限定せず書いています。気候変動や食文化がアイルランドに近しいと思っていただければ。
《補足⑩》
もしかしたら過去にも書いているかもしれないですけど(自分でも過去に何を書いたか覚えていない)、「黒魔法」は黒魔術や黒呪術と同義です。ネットで調べると黒魔法よりは黒魔術という名称の方が浸透していますが、この作品では過去のお話に合った通り、魔法と魔術で意味が異なるので「黒魔法」と記載しています。
同じ意味合いを持つ「呪い」との違いとしては、禁忌とされているか否か、になります。
《補足⑪》
本編に書いた通り、カルタは「墓守」の家系で薬学室の業務と兼業している形です。いつかカルタがメインのお話も書くつもりなので詳しくは追々・・・。
《補足⑫》
Samhain①でも出てきたワイルドハントは民間伝承の一つで、大勢の妖精や死者が狩人となり、狩猟団として大移動するもので、「百鬼夜行」みたいな感じです。『深夜の零時を回ったら決して外に出てはいけない。悪霊に冥土へ連れていかれてしまうから』というのも、ワイルドハントを目撃すると死んでしまうという伝承をもとにしています。
しかしこの作品ではワイルドハントは内容を変えて「勢力を増す魔獣の狩り」というものにしています。
次の話はまだ書けてないけど、バトルパートモリモリにする予定です。
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更新頻度げきおそですが、暇つぶしの時にでも読んでいただき少しでも楽しんでいただけましたら幸いです。
フィンディラ国営サリザド魔法研究所薬学室 揚げ茄子 @agehakako
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