第4話 篤の力
スタッ!!
「はぁぁあ!!!!!!」
ドカッ!!
「おっと。」
デイダラ族のリが篤を殴った時に
篤は、リの拳を蹴らずにそのまま跳んで
リの顔面目掛けて蹴りをぶちかました。
そしてリは、多少よろ着いた。
「小さいくせにようやりおるどん。」
リは、口から垂れる血を手で拭いて篤に
近づいた。
「あんたの方が・・・・・・」
「えっ!?なんだって聞こえねぇどん!!!!!!」
篤が真剣な顔になってボソッと何か言った。
その篤にリが耳を近づけた。
「あんたの方が小さいって言ってんだよ!!!!!!」
バチィィィィィィィィ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
篤は、リの耳元で大声を出してリの大きな
耳にぐるぐる巻きついて、
その大きな耳を巻きちぎった。
「ギャアアアアアアアアアア・・・・・・。」
ビチャッビチャッ・・・・・・
ドカンッ!!ドカンッ!!・・・・・・。
リは、耳のちぎれた激痛でリングの上で
暴れていた。
そしてちぎれた所から赤い血がドバドバと
流れていた。
「うわ〜篤やりすぎだろ〜。」
「まぁ少しやりすぎだと思いますが
よくある事です。」
俺は、『え!?』となり顔から目が飛び出そうだった。
「やはりあんたは、小さいな!!!!!!」
ドガッ!!!!!!
「ウッ!!ウワアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
篤がリの膝の裏に踵で思い切り蹴りをした。
それでリがリングに大きな音を立てて跪いた。
「もうあんたおしまいDeath!!!!!!
鬼炎雷鳳波(きえんらいほうは)!!!!!!!!!!!!」
鬼の雷の力を左手に鬼の炎の力を右手に
そしてその手を合わせて2つの力を混ぜて
両手の掌を突き出した。
「えー!?」
篤の掌から雷を纏っている炎が出てきて
それが今めっちゃ暴れてるリにかすった。
リは、ものすごいびっくりしていた。
「悪かったどん。
俺は、お前を少し侮っていたようだ。」
「ん?ようだ?」
リの口調が変わった。
口調が変わると同時にリの雰囲気がガラリと
変わった。しかも耳が再生してる。
「あなたは、誰だ!?」
「俺の名前か??俺には、名前なんて無い。
つけるとすれば・・・・・・決まんねぇな。
『名無し』とかでいいかな。」
妖力を感じられた。
今初めて妖力を感じ取れた。
「さっきの妖術を受けていたら今の俺でもやられていただろう。
だけどあんな大技何発も打てまい。」
「私をなめるな!!!!!!」
そしたら名無しがものすごい速さ
篤に攻めてきた。
「本当にこいつデイダラ族かよ!!!!
速いぞこいつ。うわぁ!!」
篤は、なんとか名無しの突進を避けられたが
名無しが巨体だったため爆風に巻き込まれた。
「少し反則じゃない。」
「ちょっと速すぎたか。
次は、ちゃんと攻撃を当てるからな。」
バシュッ!!
「涼子さん気づいたか?」
「なんですか?力哉さん。」
「あんな巨体で静かなんだぜ動きが。」
俺は、少し額に汗を流した。
涼子さんは、笑っていた。
なんで笑っているのかはその時の俺には、
よく分からなかった。
「厄介な奴だ!!!!!!」
シュッ!!
「ハイヤーーアアアアアアア!!!!!!」
「グアッ!!!!!!」
篤が名無しの喉仏に鉄拳を打ち込んだ。
「死ねぇ!!!!!!!!!!!!」
「やばい動けない。」
ズドーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
グシャァァァアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!
空中から名無しがものすごい速度で
少し真下にいた篤に膝蹴りをして
篤の小さな首、足を掴んでリングに落ちた。
「っ!!篤!!!!!!!!!!!!」
篤の上半身と下半身とお腹がバラバラに
なっていた。
血がポタポタとリングに垂れていた。
「俺も少しやりすぎたな。
審査員さん達、この通りこいつは、
もう立てねぇ俺の勝ちを宣言してくれ!!」
審査員達は、
「お前、目付いてるか?」
「何を言ってるんですか?
ほら、この通り・・・・・・はっ!?」
「あんた楽しかったかい??
フィーバータイムは。
ここから私のフィーバータイムだ!!!!!!
鬼角(きかく)。」
篤の頭に2本の小さな火柱が立った。
そしてその火柱の中から鋭い角が出てきた。
「少し鬼の力を出させてもらうよ。」
「なぜ!?お前が立ってやがる。
体は!?バラバラになってただろう!?」
名無しは、キラキラ笑顔からドヨドヨ困り顔になった。
「バラバラ?知らないな。
私『鬼強い』から。」
ニコッ!!
「クソがァァァァァアアアア!!!!!!」
名無しは、自慢の速さと力で篤に体当たりして行った。
「ふんっ!!何が『鬼強い』だ!!俺の攻撃に
当たって死ねぇ!!!!!!」
フワッ。
「?!」
「残像だ。」
シュバシュバシュバシュバ。
「全く効かん・・・・・・。」
・・・・・・ドザッ。
「速すぎて気づかずに倒れる妖怪が沢山いるんだよね。」
【篤Win!!】
とモニターに出てきた。
「私は、あの子を勝てるって分かって
ました。何故だか分かりますか?力哉さん。」
「今の俺には申し訳ないけど分からない。」
「それは、友達を
あの子を信じてるからです。」
そして篤が俺らの元へ帰ってきた。
「どうだった??私のスリリング試合は?
ヒヤヒヤした?かっこよかった?」
「まぁ何となくバラバラになった時
気づいたよ。あの時お前が俺に目を合わせた
多分『まだまだここからだ』と
伝えたかったんでしょ?」
篤は、すごい驚いたような顔をして・・・・・・というより試合の時より篤が
丸くなっている。
普段は、可愛い。
戦いになるとかっこいい。
「ありがとう篤!!いいプレッシャー
だったぜ。」
「負けたら承知しないからね。」
当たり前だ。篤と戦うまでは負ける訳には、
いかないからな。
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