第3話 新友!!!!!!(新しい友達)NEWfriend
涼子さんは、俺の手を引っ張って闘技場に
走った。
そして闘技場の中に入った。
中は、めっちゃコロッセオみたいな感じ
だった。
「そういえば人間界にもこの闘技場のパクリ
みたいなのがありますよね。」
「えー・・・・・・これ作ったのいつ?」
俺は、少し張り合いたかった。
自称人間界代表の妖怪として黙っていられなかった。
「昨日ですが??」
「・・・・・・えっ!!
出来たてホヤホヤかよ!!!!!!」
パクリは、そっちかーい!!!!!!
まぁ人間界の物を真似したいという気持ちが
なんか少し嬉しかった。
「早く力哉さん!!試合の申し込みが
もう締め切られますよ!!」
「おっ!!やべっどこだ!?どこで申し込み
してる??」
そして涼子さんが俺から見て左を指さした。
そこには沢山の妖怪妖怪妖怪。
あの〜密です。
ソーシャルディスタンス!!!!!!
・・・・・・ってここは、
人間界じゃねぇんだよな。
「ありがとう涼子さん行ってくる。」
「行ってらっしゃい。」
俺は、涼子さんに手を振って妖怪の密の中へ
入っていった。
なんとか申し込みができた。
「お前見た目は、若いけど妖怪としては
もっと若いだろ?」
「ななななんだ?いきなり。
まぁそうですが。妖怪歴2日目!!」
その可愛い黒髪ポニーテールの女の子が俺に
『ふ〜ん』みたいな感じで近づいてきた。
おお、おい、胸があた、当たってる。
「はぁー・・・・・・まぁいいだろう
一緒に頑張ろうだから負けないでね。」
「あっああ、あ、ううう、うううん。」
(こんな可愛い子が俺の近くに!?!?!?!?
本当にこの子は、妖怪か!?妖怪万々歳だな!?)
俺は、心の中で未成年の●張みたいに叫んだ。
「じゃっ!!またね。」
その可愛い女の子は、見知らぬ俺に笑顔で
手を振ってくれた。
そりゃー手を振らずにはいられない。
「ババイッバイッ!!!!!!」
緊張してちゃんと言えなかった。
「おい、あいつバイだってやばいな。」
「気持ち悪い・・・・・・。」
ザワザワ・・・・・・。
なんか周囲の妖怪が俺から離れている
気がする。
「えっ!?違うから緊張してただけだから、
勘違いしないで!?」
もうこんな事を忘れられるくらい凄い事を
この戦いでやらねぇとな。
この後は、特に開会式とかは、無かった。
少しのルールと戦い・・・・・・今思ったけど戦いじゃなくて審査会と言った方がいいかな??
『戦い』→『審査会』に変えます。
審査会のルールは、3つあった。
まず1つ『殺してはいけない』
2つ『封印されたり、もう戦えないと審査員が
判断する』
3つ『1回でもリングの外に出たら負け』
まぁ頑張るしかないな!!!!!!
「ただいま・・・・・・あれ?あんたは!?」
「あっ?君は、さっきの妖怪初心者バイ君。」
「バイ?」
なんと、なんと、なななんと!!!!!!
涼子さんの隣にあのポニーテールの可愛い子が
いた。
「あの〜そのあだ名を辞めくれ、
『バイ』じゃなくて『バイバイ』と
言いたかったんだ!!あなたが可愛すぎて
緊張しちゃったんだよ!!!!!!」
・・・・・・俺・・・・・・終わった。
「へ、へーへへへー、ありがとう。
なんだただ『私に』緊張してただけなんだ。
『私に』。」
何故か『私』を凄い主張していた。
あとなんか動揺してたし嬉しいのかな?
戦ったとしてその弾みに胸とか触れるん
じゃね?
・・・・・・俺最低だ。
「っていうか涼子さんこの子は、誰なんだ?」
「この子は、私の友達の篤(あつ)
といいます。」
「よろしくね。力也君。」
「力『也』じゃないです。力『哉』です。
改めてよろしく。」
俺は、仲良くなった証として篤と握手をした。
その光景を涼子さんは、まったりと見ていた。
「ではそろそろ戦いの時だ。
リングの上でまた会おう。
私があんたをぶっ倒す!!!!!!」
「おう!!俺もお前をぶっ倒すまで負けねぇからな!!!!!!俺をなめんじゃねぇぞ!!!!!!」
篤は、俺に輝かしい背中を見せて闘技場の
中心へ走って行った。
俺達もあとからリングの付近に行った。
リングの付近に行くと観客の声が大きく
なっていった。
ザワザワ・・・・
ザワザワザワザワ・・・・・・
ザワザワザワザワザワザワ・・・・・・。
早速、審査会の試合が始まろうとしていた。
中心に早く来ていたはずの篤が見当たらない。
「篤は、どこに行ったのでしょうか?」
「ん〜まぁ厠にでも行ってんだろう。」
トイレでは伝わらないんじゃないんかな〜
と思い俺は、厠と言った。
「トイレでも伝わりますよ。」
「・・・・・・そうなの。」
俺の気遣いは、水の泡に・・・・・・。
まぁいいや。
そしたら近くにあった気味の悪いスピーカー
から
「審査会第1試合選手を発表します。
青コーナ・・・・・・」
プロレスか!!!!!!
「デイダラ族!!リ・モンヨウ!!!!!!」
選手が出るであろう所から俺の身長くらいある巨大でごつい手が出てきた。
「涼子さんデイダラ族って?」
「来ると思ってました。デイダラ族とは、
この世界の創造者です。
このデイダラ族がいなかったら
山、川、海などは無かったでしょう。
あと見ての通り巨人です。
スピードが遅くパワーが他の妖怪よりも
桁違いに強いです。
デイダラ族は、妖術を使わない者が
多いです。
その分さっき言ったようにパワーが強く
さらに耐久性があるんです。」
「ありがとう。俺のためにこんなにも説明をしてくれて嬉しい。」
この恩を返すためにもS級妖怪に
なってやるぜ!!
「そして!!赤コーナー!!!!!!
鬼族の鬼女(きじょ)『篤』!!!!!!!!!!!!」
「なっ!?あいつ1回戦目だったのか。」
「篤!!!!!!頑張れ!!!!!!」
俺も全力で応援しないとな。
そして篤とリは、リングに上がった。
自分よりも100倍は大きいデイダラ族のリに
対して篤は、臆する事もなく堂々とリングに
上がり長い髪の毛を紐みたいなので止めた。
その時の姿は、さっき俺に見せた時とは別人のような感覚だった。
「では始めてくれ。」
「俺も準備は、OKだどん。」
リの声は、極太い男の中の男になりすぎた男の声だった。
リは、腕を大きく広げた。
篤は、目を閉じて座っていた
とても落ち着いている。
「では、始めてください。」
「喝!!!!!!」
「先手必勝!!!!!!」
リは、早くも篤に殴りかかった。
篤は、目をかっぴらいて真っ向からあの巨体の
リが放った拳に向かって蹴りで対抗しようと
していた。
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