第173話 ダンジョンマスター交代!?

ダンジョンのフロアコストを一瞬にして蒸発させた進化した2号の強さがとっても気になったオハナは早速チェックしてみる事にした。


種族名は〖ニルヴァーナ〗ね。

特殊進化って事だったけど………わ~………そういう事かぁ………。

2号の進化ツリーには今の種族以外何も表示されていなかった。

つまり2号はこれから進化は出来ないってこと?相応の強さがあるって事なんだろうけど色々と進化させるのも楽しかったんだけどなぁ………。


それじゃステータスとかスキルの方はどうなってるかなぁ?



ステータスは進化前の2号とそんなに変わってないかな?


………………………うん?


いつも進化したらレベル1に戻されてステータスもダウンするのに、レベルは1に戻ってるけど進化する前の2号のステータスがそのまま今の2号に引き継がれてる!?


「どうやらこれが〖特殊進化〗の恩恵のようです」


サンガもオハナと同じように気になったらしくて調べてくれていた。至れり尽くせりだわ。


「〖ニルヴァーナ〗に関しては他にも〖全物理攻撃耐性〗を獲得してより防御に特化していますね。そして魔法攻撃全般の弱点が消え、中でも火属性に関しては〖完全耐性〗を通り越して〖火属性吸収〗を獲得していますね。その分能力ダウン系、状態異常への耐性が軒並み低めには設定されていますが、確定で当たる程ではありませんのでそれに気付かれるまでは初見での討伐はほぼ不可能でしょう」


〖全物理攻撃耐性〗!?そして弱点が消えたって!?

それホントにオハナの眷属が取得して大丈夫なヤツ!?

しかも火属性に関しては〖完全耐性〗を越えて〖火属性吸収〗!?

もう2号どこまで頼もしくなっちゃうの!?あとで絶対褒め殺してあげよう!


「でもそんなに強化されたらまたどこかからクレームが飛んでこない?」


クレームが飛んできてもそこまで配慮するつもりもないんだけど、やっぱり文句を言われるのは気分が悪いもんね。


「………倒せない事は無いというのがどう受け取られるかですね。〖防御力無視攻撃〗・〖貫通〗・〖固定ダメージ〗などを使用すれば普通にダメージは通りますし、物理・魔法防御力を下げて攻撃するのも良いでしょう、〖毒〗状態にして持久戦というのもアリでしょうか――――――どれも2号様の猛攻に耐えられるならばという前提ですが」


2号の仕様を見ることが出来るオハナとサンガだからこうして対策を即座に考えることが出来る訳だけど、勇者勢力のプレイヤーさんたちにはこの情報が無い。

手探りで2号の攻略法を見つけないといけないわけで………またオハナダンジョンを専門に攻略する変態プレイヤー(誉め言葉)たちが泣いて喜びそうなコンテンツが出来ちゃったね。


「ダンジョンのフロアコストを蒸発させるに相応しい性能――――――と言うよりも、普通にボスクラスですね。あんな風に一般フロアにポンと湧き出て良い存在ではありません、中ボス扱いするにしても過剰戦力です」

「もういっそのことオハナの代わりに2号にダンジョンの奥で待機してもらう?」

「………オハナ様が不在時の代役としての価値は充分過ぎるほどにありますね」


冗談で言ったのに真に受けないで!?まぁそれくらい2号の性能が凄いって事なんだろうけど!!

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