第36話 オハナ、行っきまーす!!
プレイヤー名 オハナ
種族 ファル・ファル
レベル1 HP56/56
MP107/107
筋力:C 敏捷性:F+ 魔力:B+
知力:B+ 防御力:D 運:A+
状態
スキル 黄泉地への誘い:S
光合成:S+
聖属性耐性:C+
毒攻撃:A+
吸収攻撃:B-
吸収攻撃無効
成長促進:EX
眷属使役(2/7)
眷属射出攻撃:改
狙撃
狂宴の主催者
蔓力強化
羽虫殺し
根力強化
土魔法:C-
魔精:妖花
毒無効
進化後のオハナのステータス。
幾つか下がってる部分もあるけれど、〖メーベルコルテ〗の頃のレベル1に比べれば全然強い。
スキルにはとうとう付いた〖黄泉地への誘い〗と〖根力強化〗、〖土魔法〗、後は〖魔精:妖花〗なんてものまでついていた。
これはスキルと言うよりも〖狂宴の主催者〗と同じような称号みたいな扱いかな?
〖魔精:妖花〗
魔物より上位である魔精への進化を遂げた者に与えられる。
〖妖花〗は植物系魔物の眷属が周囲に居れば居るほど状態異常付与率が上昇(効果:大)、HP継続回復速度の上昇(効果:微)、HP継続回復量の上昇(効果:微)、HP継続回復持続時間の延長(効果:微)、吸収攻撃の吸収量上昇(効果:中)
……………………こんなに強化されちゃっていいの?
オハナが更にその凶暴性を増しちゃったんだけど?
しかも継続回復の性能まで引き上げてもらってる。
微、だけど。
兎にも角にもまず今のオハナがすべきことは唯一つだね!!
オハナがこの世界を初めて歩く、第一歩――――――。
そーっと前へと根っこを踏み出す、特にバランスを崩すことなく普通に歩くのと同じような感覚――――――でもないね。
なんて言うか………………歩いてる時は身体が上下左右に揺れたりするもんでしょ?
それが無いの。
それが無くてまるで浮かんでいるかのような、飛んでるようなスムーズさで移動できるからとても不思議な気分だった。
たぶん傍から見ればオハナの足元を絶えず根っこが動いてるような状態なんだと思う。実際に動かしている方からすれば感覚は違うけれど、普段歩いているのと変わらない気軽さでぬるぬる移動できるのは嬉しい。
次に〖土魔法〗について見てみる事にした。
現在使用可能なのは………………〖ストーンバレット〗〖アースヒール〗〖プロテクション〗〖アースウォール〗〖ロックグレイブ〗の五種類。
〖ストーンバレット〗は拳大の石を飛ばす魔法、眷属射出攻撃のあるオハナはあまり必要無いかな。
〖アースヒール〗は回復魔法、また回復手段が充実したんだけど?
〖プロテクション〗は一時的に防御力を上昇させる魔法、何気に使うかも?
〖アースウォール〗は障害物となる壁を作成できる魔法、これで敵の魔法も防げるみたい。
〖ロックグレイブ〗は槍の様な鋭く尖った岩を地面から出現させる攻撃魔法、当てるのは難しいみたい。
正直、〖アースヒール〗〖アースウォール〗〖プロテクション〗以外使わなさそうだけど折角覚えたんだもんね?使ってみたいよね?だって魔法だよ?
「よし!気軽に移動できる事も分かったし、オハナダンジョンを探検してみよう!」
思えば神(運営)からダンジョンを貰ってから、オハナは移動できなかったのでまだダンジョン内を見て回った事が無い。
眷属を通じてみた事はあるけれど、本当にただそれだけだ。
折角貰ったダンジョンだもの、実際にこの目で見たいって思うでしょう?
それに、待ってるだけなんて退屈で仕方ないし?
あとは魔法も使ってみたいし?
「オハナ、行っきまーす!」
発進!!って感じで気分を高め、一応のボス部屋からうねうねと歩き始めた。
オハナに対して罠は発動しないからホントお散歩気分で移動できちゃうね。
まず出会ったのは四階層ではとっても頑張ってくれた2号。
復活可能になってすぐに呼び出したは良いんだけど、そのせいでHPがまだ全回復していなかった。
今は継続HP回復でその傷を癒していたところだったんだけど、丁度良かった。
2号はオハナに気付くとその場に跪いて首を垂れた。
姿形は変わってもオハナがオハナだって事は眷属たちにはすぐに解るみたい。
さっきは凄く頑張ってくれたし、労いの意味で回復魔法をかけてあげる。
「アースヒール」
緑色の光が2号を包み込み――――――…………HPを全回復させてしまった。
あのさ、最初に覚える回復魔法って少しだけ回復させるとかそんなのじゃないの?
何回もかけるつもりだったのが1回で済んだのはありがたいけど、回復量がおかしい気がする。
今まで活躍の機会が無かった〖魔力〗と〖知力〗のステータスのおかげなのかな?
まだ半分以上回復出来ていなかったHPが満タンになり、2号はその感触を確かめる様に手を開いたり閉じたりしていた。
「元気になったみたいだから一緒にお散歩する?」
2号は立ち上がって頷き、歩き始めたオハナの後ろに控える様に一緒に歩き始めた。
そのまま階層を降りて行く、トライアル参加中の魔物プレイヤーさんと一戦交えるのも楽しそうかも。
この状態で何処まで戦えるものなのかも知っておきたいし、このゲームを始めて移動できる状態での戦闘なんて初めてだから妙に緊張する。
その後合流した5号、4号もオハナに随伴してダンジョンを降りて行く。
現在魔物プレイヤーさんたちの大半が居るのは六階層、そこはあまり活躍できなかった3号が暴れてくれている。
遅れているプレイヤーさんたちにしても五階層で1号が適切にその数を減らしてくれているはずだ。
そして、オハナは魔物プレイヤーさんたちの先頭集団が居るはずの六階層迄降りて来たのだった。
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