第16話 来たる〖世界大戦〗に向けて
全オズワールドファンタジープレイヤーの皆さま!!お待たせいたしました!!
遂に!勇者と魔王――――――人間と魔族が覇を競う時!!
〖世界大戦〗を開催します!!
今日も自由気ままなオハナライフをエンジョイしようとしていたら、お知らせも開いてないのにムービーが流れ始めた。
世界大戦………………?
あぁ~そういや告知してたね?すっかり忘れてたけど……………。
いやだって仕方ないじゃん。
オハナは基本移動できないんだから、これまでもイベントなんて無関係でしたし?
あーなんか楽しそうな事やってるなーくらいの認識でしたもの。
強制的に仲間外れにされてるんだもの。
今回もきっとオハナは参加できない仕様なんだろうなぁと思いながらも、表示されている告知を読み進めて行く。
〖世界大戦〗では、全てのプレイヤーの皆さまに参加してもらいます。
期間中はログイン時に強制的に世界大戦フィールドへと転送されます。
参加賞として豪華景品も御用意しております。
また人間勢力、魔族勢力の双方で撃破数をランキングし、優秀な成績を修められたプレイヤーさまには更に追加で景品をプレゼントする予定です。
この機会に是非是非イベントに参加されてみては如何でしょうか?
参加されてみては如何でしょうか?って訊いておきながら………………強制参加とか意味わからないんだけど?それに参加したくない人の意思は無視ですか。
けどまぁこれなら移動できないオハナもその専用フィールドに転送されるだけだから参加可能だな。
参加賞も貰えるみたいだし?これがランキングの○○位以内に入らないと貰えないとかだと参加しようとも思わなかったけど。
日時は………………明後日からか。
まだ余裕あるし、眷属とオハナのレベルアップを頑張ってみようかな?
折角参加するんだから、何も出来ずに終わっちゃうのは悲しいもんね?
進化条件〖レベル30到達〗を達成。
進化条件〖眷属を100回攻撃する〗を達成。
進化条件〖眷属を50回自身の攻撃で死亡させる〗を達成。
進化条件を全て満たしました。
どれに進化しますか?
〖ラフラージャ〗/〖メーベルコルテ〗
オハナのレベルが30に到達した途端、メッセージが表示された。
え?進化条件がレベル30だけじゃないって?オハナにはそれ以外の文字なんて見えません。
えぇ、見えませんとも。
そういえばメルバイトになってから次の進化先って気にした事無かった。
とりあえず今回は栄養ドリンクっぽい名前は無いみたいで一安心。
早速進化先の簡単な説明文を読んでみる。
〖ラフラージャ〗
メルバイトの異端進化。
即死攻撃を失うが、他の状態異常攻撃を全て使えるようになる。
〖根力強化〗で移動が可能になる。
〖捕食〗スキルによって相手を戦闘不能にする毎にHP・MPが一定値回復する。
〖メーベルコルテ〗
メルバイトの正統進化。
眷属の使役数が3から5体となる。
即死・毒に特化した性能を有し、フィールド効果での攻撃が可能になる。
〖吸収〗スキルによって相手からHP・MPを微量吸収し回復可能。
………………メーベルコルテ一択だな。
眷属の数が増えるのが大きい。
移動できないなんてのは今更だし、これまでお世話になった即死攻撃を失うなんてありえない。
〖捕食〗にはちょっと興味があるけれど、メーベルコルテの〖吸収〗も案外悪くないように思えた。
よし!メーベルコルテにしよう!
こうしてオハナは〖世界大戦〗を前に、二回目の進化をした。
プレイヤー名 オハナ
種族 メーベルコルテ
レベル1 HP11/11
MP20/20
筋力:E 敏捷性:F 魔力:C-
知力:C- 防御力:E- 運:B
状態
スキル 黄泉地への叫び:A+
光合成:S
聖属性耐性:D+
毒攻撃:B
吸収攻撃:C
吸収攻撃無効
成長促進:EX
眷属使役(5/5)
眷属射出攻撃:改
狙撃
狂宴の主催者
で、メーベルコルテのステータスがこんな感じ。
マンドラゴラの頃に比べれば格段に強くなってて感動する。
可憐なオハナからはすごーく遠ざかってる気がするけど。
それにしても…………何!?〖狂宴の主催者〗って!?
変なの突然増やさないでよ!?びっくりするでしょ!?
はい、解んない時はいつものヘルプ――――――。
〖狂宴の主催者〗
多くの眷属を従える者に与えられる。
所持するだけで、眷属に付随した様々な効果が上昇する。
上昇量は戦闘に出ている眷属の数が多い程上昇する。
進化先の説明にあった効果上昇って、このスキルのおかげって事か~。
これがあるだけで即死率・毒ダメージ量・まだ試してないけど吸収攻撃の吸収量もアップするって事だ。
……………何か、恩恵が凄まじいんですけど?
まだ進化二回目なのに、こんなに強くなって良いの?
俄然、〖世界大戦〗が楽しみになって来たのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます