第4話 はじめての〇〇
今日も今日とて効率悪いレベリング。(光合成)
あーあ、世界樹切り倒されないかなー。
あれからもコツコツと努力を重ね、
プレイヤー名 オハナ
種族 マンドラゴラ
レベル4 HP4/4
MP12/12
筋力:G- 敏捷性:G- 魔力:F-
知力:F- 防御力:G- 運:F+
状態 日照不足
スキル 黄泉地への叫び:D
光合成:B+
聖属性耐性:F
――――――まで成長していた。
注目すべきは光合成に”+”と付いてる事だ。
これまで1しか獲得できなかった経験値が一気に三倍!!
3も獲得できるようになったんだ!!(涙目)
そして見た目にもちょっとした変化があった。
頭――――――地面から出てる草の部分に、花が咲きました。
うん、まぁそれだけ。
でもオハナという名前の面目躍如だ。
見た目はちょっと毒々しい色合いの紫の花だけどな?
順調に可憐?な女の子になって行ってるようで何よりだ。
娘を見守る父親ってこんな気分なのかもしれない。
今日もこのままログアウトするのは味気ないので、ぼーっと草ライフをエンジョイしていると、一匹の蝶々がひらひらと飛んでいた。
真っ白な羽を羽ばたかせて飛ぶ姿は普通に綺麗だと思った。
蝶々は誘われる様にオハナに咲いている花に寄って来て、蜜を吸い始めた。
おーよりによってオハナの蜜を吸いに来るとは……………。
周囲にもっと目に優しい色味の花が咲いてるのに、なぜこっちに来たんだ?
まぁ良いや、思う存分吸ってくれ、こっちは何にも困らな――――――、
オハナに1のダメージ!!
嘘ん!?
蜜吸われただけなのにダメージ入るの!?
オハナに1のダメージ!!
ちょっ!?待って!?吸うのやっぱ無し!!
オハナに1のダメージ!!
てふてふに、てふてふに殺されるー!!
このまま何も出来ずに死ぬのか?
プレイヤーでも魔物でもない蝶々に殺されるなんて――――――。
ポトッ。
うん?
俺の視界に何かが落ちて来た。
それはさっきまで俺の命を吸い上げていた蝶々で、今は地面に這いつくばり、時折羽を動かして羽ばたこうとしているがそのままゆっくりと動かなくなってしまった。
どういう事?
スキル 毒攻撃:F+を獲得しました。
これのおかげかーっていきなり”F+”!?
そして今スキル生える前に発動してなかった?
獲得してから表示されるまでのタイムラグって事か?
何にせよ助かった……………虫に殺されるところだった。
”聖鋼蝶”を倒しました。
経験値300獲得、オハナはレベルが上がった。
経験値300も貰えるの!?
蝶々のくせに地味に旨い!?
とりあえずツッコミはそこまでにして、いつも通りステータスポイントを運に全振りしてからオハナのステータスを確認する。
プレイヤー名 オハナ
種族 マンドラゴラ
レベル7 HP6/6
MP20/22
筋力:G- 敏捷性:G- 魔力:F-
知力:F- 防御力:G- 運:E-
状態 日照不足
スキル 黄泉地への叫び:D
光合成:B+
聖属性耐性:F
毒攻撃:F+
運が”E-”になったのと後は…………MPが減ってる?
毒攻撃のスキルが発動したからか?なるほど、MP消費するスキルとしないスキルがあるのか。
光合成は消費しないもんな。
進化条件〖レベル7到達〗を達成、進化条件を満たしました。
進化しますか?
目が点になった。
進化?レベル7到達って、中途半端だな?
そんな風に思っていると――――――。
進化条件〖レベル20到達〗達成で、進化条件全てを満たせます。
進化しますか?
親切にもそんな事を教えてくれた。
表示された画面を見ると、どうやらマンドラゴラをレベル20にするとまた別の進化が可能になるらしい。
因みにこのまま進化したとして、どんな風になるんだろう?
えーっと、何か進化先を知る方法はないのか……………?
あぁあったこれだ、進化先表示っと――――――。
〖マンドラゴラZ〗
初期のマンドラゴラの正統進化。
進化に伴いHPが増加、筋力、防御力も上がります。
根っこを使って移動や肉弾戦も可能なスキル〖根力強化〗が使用可能となります。
移動が出来るの!?しかも根っこで!?そして肉弾戦!?
だからHPも筋力も防御力も必要なのか……………。
けどなんか名前が栄養ドリンクっぽいし却下だな。
もう一つの方は――――――。
〖????????〗
初期マンドラゴラの異端進化。
進化に伴いMPが増加、魔力、知力もそこそこ上がります。
種を飛ばして三体まで眷属を増やすスキル〖眷属使役〗が使用可能となります。
書いてないって事は移動できないって事か?
でもなんか異端って言葉に魅かれる。
オハナは可憐であって欲しいからゴリゴリの前衛系よりも魔女っ娘っぽいこっちにしよう。
こうして俺は、オハナのレベルを20まで上げる道を選んだ。
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