第10話 作文を書く
本を、読むのが好きだった。
その世界に入り込むのが
楽しかったせいか、家に着くまで
待てなくて
本を読みながら家に帰るくらいだった。
家の本棚には
棚に、ぎっしり絵本があった。
雨の日には、なんども読んだ絵本を
また、なんども読み返した。
小学校2年生、3年生かな?
作文の宿題が
出るようになったんだ。
先生が、比喩表現?っていうのを
教えてくれてから
私は、自由に書くことを楽しんだ。
今思えば、作文じゃくて
もう、わたしの頭の中の過剰なファンタジー
だったと思う。
その頃から、わたしの感じ方と
周りの感じ方の違いに気付きはじめた。
たぶん、感覚的には分かってたんだけど
それが、形になる事で
子どもながらにハッキリ姿形の違いってのが
分かったんだろうな。
それが、良いとか悪いとか
理解や判断はもちろん無理だったけどね
息が、苦しいような
恥ずかしいような、教室やお友だちの
輪っかから少しはみ出してる。
それでも、良いんだよって
言葉は誰からも何処からも聞こえて
こなかったな。
小さく、息を吐いて Me.14 @Me___
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