最終話:終着
【とある高原】
邪神の軍隊に捕まった遠征軍は軍隊によってとどめを刺される瞬間・・・・
【邪神の兵士】
「グアアアアアアアア!」
突如、邪神の軍隊が断末魔を上げ、そのまま黒い煙となって消えた。遠征軍は邪神の軍隊がいなくなったことを確認すると・・・・
【クリミナス遠征軍】
「おおおおおおおおおおおおおお!」
歓喜の声を上げた。聖女がやってくれた、邪神を退治したのだと確信したのだ
【大将軍】
「聖女様、感謝する。」
大将軍はここにいない聖女に礼を述べた
【邪神の谷の神殿】
こんにちは、ユウナ・アスファルトです。邪神を倒し、マリー様とパイソンさんもあの世へと旅立っていきました。そして今、私たちは崩れゆく神殿から脱出している最中です!
【ユウナ・アスファルト】
「みんな、もうすぐ出口です!」
【ヒミコ・イマール】
「はあ、はあ、待ってください!」
【ユウキ・イマール】
「姉ちゃん、ファイトだ!」
【アラン・レクサス】
「もう少しだ。ヒミコ!」
私たちは辛うじて神殿から脱出しましたが、そこには大量の砂嵐が吹いていました
【ユウナ・アスファルト】
「こんなところでバッドエンドですか!」
【ヒミコ&ユウキ&アラン】
「ユウナ様。」
私たちが意気消沈をした瞬間、頭上から大きな影が現れた
【ユウナ・アスファルト】
「あ、あれは!」
私たちの頭上に現れたのは魔力飛行船だった。魔力飛行船からはしごが降ろされた
【ヒミコ・イマール】
「魔力飛行船、沈んだはずじゃ。」
【ユウキ・イマール】
「そんなこと言ってる場合か、乗るぞ姉ちゃん!」
【アラン・レクサス】
「ユウナ様、行きましょう。」
【ユウナ・アスファルト】
「ええ。」
私たちは魔力飛行船に乗り込み、砂嵐の中を脱出することに成功し、魔力飛行船はそのまま大空へと向かった。私たちはすぐに操縦室へと向かった
【ユウナ・アスファルト】
「アガサさん!」
私は操縦室に乗り込み、アガサさんの名前を呼んだが、誰もいなかった。そのかわり舵が動いていた
【ヒミコ・イマール】
「舵が動いてる。」
【ユウキ・イマール】
「もしかしてアガサのじいさんが動かしてるのか?」
【アラン・レクサス】
「うむ。」
【ユウナ・アスファルト】
「アガサさん、姿を見せてください!」
私は叫んだが、返事はなかった。舵は動いたまま、魔力飛行船は移動していた。そこから魔力飛行船は、ある場所へと到着した
【ユウナ・アスファルト】
「ここは、ホウデンの滝?」
私たちはホウデンの滝に到着していたのである。そして魔力飛行船はそのまま着陸した。私たちは一旦、地上に降りた瞬間、魔力飛行船が壊れていき、そのままホウデンの滝へと落ちていった
【ユウナ・アスファルト】
「アガサさん。」
【ヒミコ・イマール】
「ユウナ様、きっとアガサさんは私たちを安全な場所へと届けたかったんですよ。でもここが限界だったみたいです。」
【ユウキ・イマール】
「そうですよ。アガサのじいさんは幽霊になっても俺たちのそばにいたんですよ。」
【アラン・レクサス】
「ユウナ様、アガサさんは俺たちを守ったのです。」
3人は私を励ましてくれた
【ユウナ・アスファルト】
「そうね、みんなありがとう。アガサさん、ありがとう。」
私たちは滝つぼに落ちた魔力飛行船に祈りを捧げた。私は祈りを捧げた後、ユウキさんにあの事を聞いた
【ユウナ・アスファルト】
「そういえば、ユウキさん、前々から聞きたかったことがあったんです。」
【ユウキ・イマール】
「何ですか?」
【ユウナ・アスファルト】
「ほら、神殿の中枢で貴方が大声で言ったではありませんか?気のせいか分かりませんが、私のことを愛してるって聞こえたんですが?」
【ユウキ・イマール】
「えっ。」
【ヒミコ・イマール】
「ユウキ、あんた、それどういうこと?」
【ユウキ・イマール】
「いや、それはだな。」
【ヒミコ・イマール】
「問答無用!」
【ユウキ・イマール】
「ギャアアアアア!」
ヒミコさんがユウキさんにアバラ折りを食らわせていました。
【ユウナ・アスファルト】
「あの、気のせいですよね。」
【ヒミコ・イマール】
「気のせいですよ。すいませんね、こいつは興奮すると変なことほざく悪癖があるので気にしないでください。」
【ユウナ・アスファルト】
「何だ、そうなんですか。それが気になっていたので、すっきりしました。」
【ヒミコ・イマール】
「あんたも誤解を招きかねないこと言うんじゃないよ!」
【ユウキ・イマール】
「姉ちゃん、ギブ!ギブ!」
【アラン・レクサス】
「やれやれ。」
こうして私たちは、騒がしくも楽しい日々を送りました。めでたし、めでたし
【ユウキ・イマール】
「めでたかねえよ。俺の一世一代の、ボキッ、アギャアアアアアアア!」
これにて完結いたします
聖女を罷免されました、ついでに邪神が復活しました マキシム @maxim2020
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます