第24話:邪神復活


残酷な描写あり、グロ描写あり


ユウナ・アスファルトです。私はベーカル・バルキーニと死闘の最中でございます!もうどれくらいの時が経ったのか分からないほど、私たちは戦っていましたが・・・・ギィィィィィ


【ユウナ・アスファルト】

「えっ!」


【ベーカル・バルキーニ】

「ん!」


私たちは音の方を振り向いた。扉が開き、奥に何かいる!私とベーカルは互いに顔を見て、距離を取った。出てきたのは頭に7本の角が生えており、背中には棘のような背鰭があり、目は血のように真っ赤で、口から鋭い牙がいっぱいあり、額にはパイソンの顔があり、全長は10mを軽く超える巨大な大蛇が現れた


【ベーカル・バルキーニ】

「おぉ、邪神パイソンよ。よくぞこの世にお戻りなされた!貴方が目覚めるのをずっと待ち焦がれていました!」


ベーカルは歓喜に満ちた表情で、大蛇と化したパイソンを見上げた。そんなベーカルの姿を黙ってみているパイソン、次の瞬間・・・・ガブリ!


【ベーカル・バルキーニ】

「えっ?」


大蛇はベーカルを上半身から噛み付き、大蛇は頭を上げて、そのままベーカルを噛み砕きながら食べていた


【ベーカル・バルキーニ】

「アアアアアアアアアアア!」


ベーカルの断末魔とともに、バキッ、ボキッと骨を噛み砕く音が響き渡り、大蛇の口からベーカルの血が滝のように零れ落ち、ベーカルの肉片がポタポタと落ちた。私はあまりの惨状に目を背けてしまった


【パイソン(大蛇)】

「グルルルルルルル。」


ベーカルを食べた後、今度は私に標的を定め・・・・


【パイソン(大蛇)】

「ブアアアアアアアア!」


勢いをつけて襲いかかってきた。私は何とか避け、マリーの神槍を投げたが、避けられた。大蛇の動きとは思えない俊敏な動きに私は・・・


【ユウナ・アスファルト】

「逃げるが勝ち!」


私は一目散に逃げました。あれとどう戦えって言うんですか!あんな惨状を見たら、戦えなんてできませんよ!


【パイソン(大蛇)】

「グオオオオオオオオ!」


私の背後には既に大蛇が迫っているのは分かる、分かるが振り向きたくない!


【ユウナ・アスファルト】

「ひぇぇぇぇぇぇぇ!」


私はもう逃げることで精一杯です!


【とある高原】


遠征軍の怒濤の勢いに邪神の軍隊は数を減らしていき・・・・


【大将軍】

「うりゃ!」


大将軍が最後の一体を倒したことで邪神の軍隊がいなくなった


【大将軍】

「皆の者、我らの勝利だ!えい、えい、オーーーー!」


【遠征軍兵士たち】

「えい、えい、オーーーー!」


兵士たちが鬨の声を上げ、勝利に酔いしれる中、大将軍の下に伝令がきた


【遠征軍兵士】

「申し上げます!前方に邪神の軍隊が接近中!」


その伝令を聞いた瞬間、鬨の声が止んだ。そして前方を確認するため大将軍自ら視察に行い、前方を見たら、数万の邪神の軍隊が雪崩を打つようにこちらに攻めてきた


【大将軍】

「皆の者、備えよ!」


大将軍が号令をかけたが、残っている兵隊はわずか1000人しかいなかった。遠征軍の兵士たちは先程の戦いでの疲労が溜まり、勝利した後の緊張感が解けたため、数万の邪神の軍隊を見た瞬間・・・


【遠征軍兵士A】

「もう無理だ。勝てっこない!」


【遠征軍兵士B 】

「ひぃぃぃぃぃ!」


【遠征軍兵士C】

「助けてくれ!」


【遠征軍兵士D】

「母ちゃん。」


遠征軍の兵士たちは邪神の軍隊を前に一目散に逃亡を開始した


【大将軍】

「退くな!退くな!退くものは斬る!」


大将軍の号令をかけても、兵士たちは逃亡を辞めなかった


【遠征軍将軍】

「大将軍、このままでは全滅してしまいます!退却の指示を!」


【大将軍】

「くっ!退却だ!」


大将軍の退却の指示が出され、後方へと逃げ始めた。邪神の軍隊は怒濤の勢いで追いかけてきた。その中で骸骨の馬に乗った邪神の騎兵が遠征軍を追いかけ、背後からクロスボウを浴びせた


【遠征軍兵士A】

「ぐぁ!」


【遠征軍兵士B】

「あっ!」


骸骨の馬に乗った邪神の騎兵が遠征軍に追い付き、槍と薙刀で遠征軍に攻撃を加えた


【遠征軍兵士C】

「ギャアアアア!」


【遠征軍兵士D】

「アアアアアアア!」


次々と邪神の騎兵に討たれていく遠征軍兵士たち・・・・


【遠征軍将軍】

「来るなら来てみろ!この醜い化け物どもが!」


1人の将軍は剣を抜き、邪神の騎兵に切り込んだが、多勢に無勢、徐々に追い込まれ・・・・


【邪神の騎兵】

「オリャ!」


騎兵の槍が将軍の背中に刺さり、そして次々と身体中に槍が刺さった


【遠征軍将軍】

「ぐあああああああ!」


遠征軍将軍が落馬し、そこから邪神の軍隊の刃が襲いかかり、将軍は血塗れの姿で息絶えた


【大将軍】

「皆の者、今は逃げるのだ!」


遠征軍の徐々に数を減らしながらも退却を続けたが、もう遅かった


【大将軍】

「ぐっ!」


邪神の騎兵たちの攻撃を避けたと同時に落馬した


【邪神の騎兵】

「テヲアゲロ。」


【大将軍】

「ぐっ!」


遠征軍の兵士たちは邪神の軍隊に捕らえられた


【邪神の谷の神殿】


ユウナ・アスファルトです。大蛇に追いかけられ、今は隠れている最中です


【ユウナ・アスファルト】

「うぅ、どうしたら。」


私は途方に暮れていると・・・


【パイソン(大蛇)】

「グルルルルル。」


大蛇がこっちに近づいてきた!どうしよう、見つかってしまう!どうしたら・・・グイッ


【ユウナ・アスファルト】

「えっ!」


私の手を掴んで引っ張る感触がした。振り向くと・・・・


【ユウキ・イマール】

「しぃぃぃぃぃぃぃぃ。」


ユウキさんが現れました


【ユウナ・アスファルト】

「ユウキさん(小声)」


【ユウキ・イマール】

「ユウナ様、遅れてしまい申し訳ありません、一旦ここから離れましょう(小声)」


ユウキさんは私をここから連れ出し、先程の奥の通路を通り、神殿の中枢へと連れていってくれた


【ユウナ・アスファルト】

「ユウキさん、怖かったよ!」


私はユウキさんに抱きつきました


【ユウキ・イマール】

「ユウナ様、もう大丈夫ですよ(ユウナ様が抱きついてきた!すごい幸せ!)」


私たちは再会を喜びあった


【ヒミコ・イマール】

「ユウキ、あんたユウナ様に何してんのよ!」


【アラン・レクサス】

「場所を考えろよ。」


そこに足を引きずるヒミコさんとアランさんも駆けつけた


【ユウナ・アスファルト】

「ヒミコさん、アランさんもよくぞご無事で!」


私はヒミコさんとアランさんにも抱きついた


【ヒミコ・イマール】

「ユウナ様、お気持ちは嬉しいですけど。」


【アラン・レクサス】

「こっちもくたくたですので。」


【ユウナ・アスファルト】

「あ、ごめんなさい!つい嬉しくて!」


私たちは感動の再会を果たしたその時・・・


【パイソン(大蛇)】

「グルルルルル。」


大蛇が奥の通路を通り、追いかけてきた


【ヒミコ・イマール】

「何!あの蛇の化け物は!」


【アラン・レクサス】

「でかい。」


【ユウキ・イマール】

「蛇野郎、これでもくらえ!」


ユウキさんは火のついたダイナマイトを大蛇に向けて投げ、爆発した


【パイソン(大蛇)】

「グアアアアアアア!」


大蛇は悲鳴を上げる。ダイナマイトにあたった皮膚は火傷を負いながらも体勢を立て直し、ユウキさんを睨みつけた


【パイソン(大蛇)】

「グルルルルル。」


【ユウキ・イマール】

「やべっ!」


大蛇はユウキさんの下へ向かった。ユウキさんは一目散にに逃亡した


【パイソン(大蛇)】

「ゴオオオオオオオ!」


大蛇の口から火が吹いた


【ユウキ・イマール】

「うわっ!こいつ火を吹くのか!」


【ユウナ・アスファルト】

「ユウキさん!」


【ヒミコ・イマール】

「ユウナ様、心配いりません。ユウキは自ら囮になっている今がチャンスです。」


【ユウキ・イマール】

「囮じゃねぇよ!」


【アラン・レクサス】

「ユウキ、時間を稼げ!」


【ユウキ・イマール】

「無茶いうな!」


【ユウナ・アスファルト】

「ユウキさん、頑張ってください!」


【ユウキ・イマール】

「任せといてください!ユウナ様のためなら火の中、水の中!」


【ヒミコ&アラン】

「おい。」


みんなが集まったことで私の中に希望が芽生えました。さぁ、反撃開始です!









ベーカル・バルキーニ、パイソン(大蛇)に生きたまま食われ死亡

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