第17話:6日目

こんにちは、ユウナ・アスファルトです。邪神の谷に着く直前に魔力飛行船の発明し操縦士のアガサ・ドリトンさんが亡くなりました。彼の最期を無駄にせず、必ずや、やり遂げてみせます。一方でもう1つ仕事がありました。遠征軍に邪神の谷のことを報告することです。遠征軍を率いる大将軍に魔法鳩を放ち、私たちは先に邪神の谷に向けて歩き続けて、すっかり日が暮れてしまいました。その道中ですが・・・


【ユウナ・アスファルト】

「早速、お出ましですか。」


私たちの目の前には黒頭巾の集団がお出迎えしてくれました、それも武器持ちですが。


【黒頭巾のリーダー】

「お前たちをここへ通すわけにはいかん!ここで死んでもらう!」


【ヒミコ・イマール】

「ユウナ様、奴ら意地でも通さないつもりですよ!」


【ユウキ・イマール】

「そうだな。こいつらやる気だぜ!」


【アラン・レクサス】

「誰が相手だろうが斬る!」


【ユウナ・アスファルト】

「よし、皆さん!」


【ヒミコ&ユウキ&アラン】

「はい!ユウナ様!」


【ユウナ・アスファルト】

「いざ退却!」


【ヒミコ&ユウキ&アラン】

「はい、退却!」


私たちは回れ右して全速力で逃げた


【黒頭巾のリーダー】

「あっ、逃げたぞ。追え!」


敵は私たちの行動に一時、呆気にとられていましたが持ち直し、私たちを追いかけてきた


【黒頭巾のリーダー】

「貴様ら、逃げるとはどういうことだ!皇帝が死んでも構わないのか!」


敵のボスが何か言っているが無視した。私たちは目的地に到着すると敵も止まった


【黒頭巾のリーダー】

「どうした。鬼ごっこはおしまいか?よし者どもかかれ!」


敵のボスが号令をかけ、ボスと手下が踏み込んだ瞬間、ズズズ・・・


【黒頭巾のリーダー】

「しまった、流砂か!」


敵のボスと手下たちが流砂に足を掬われた瞬間・・・


【ユウナ・アスファルト】

「攻撃開始!」


私たちは念力魔法を使い、奴らの頭上から大量の砂を浴びせた


【黒頭巾のリーダー】

「ぶはっ、ぺっ、きっ貴様ら、卑怯だぞ!正々堂々と戦え!」


【ヒミコ・イマール】

「あんたたちには言われたくないわね!」


【ユウキ・イマール】

「武器庫と兵糧倉を焼いて、皇帝陛下を狙ったお前らには特に言われたくないね!」


【アラン・レクサス】

「俺たちはお前たちがしたことのお返しをしているだけだ。」


【ユウナ・アスファルト】

「たっぷりお返ししますから覚悟してください!」


私たちは更に大量の砂だけを浴びせた。敵のボスと手下が抵抗するも余計な体力を使う上に流砂によって更に沈んでいった


【黒頭巾のリーダー】

「お、おのれぇぇぇぇぇ!」


敵のボスが叫ぶも砂が彼らを完全に生き埋めになった


【ユウナ・アスファルト】

「とりあえず手下は掃除完了ね♪」


私たちは先に進むと、まだ待ち伏せがいたようです。さっきの奴らだけじゃなかったのかよ。はぁ~、またやるしかないか


【ユウナ・アスファルト】

「聖女、ユウナ・アスファルト、ただいま参上!」


【隠密頭】

「んん、先方の者たちを倒したのか。さすがは聖女だな。だがここから先は行かせん。」


【ユウナ・アスファルト】

「では、皆さん、さようなら!」


【隠密頭】

「なっ、追え!」


隠密頭が私の後を追ってくる。よし、加速魔法!


【隠密頭】

「ん、加速魔法か!よしこちらも加速魔法で追いかけるぞ!」


隠密頭も加速魔法を唱え、私を追いかけてきた


【隠密頭】

「この先は確か、流砂地域だな。なるほど、我らをそこへ誘い込む気か。者ども、これ以上、追うな!」


隠密頭は途中で制止した。やはり一筋縄ではいかないか。次の作戦に変更ね


【隠密頭】

「良いか、これ以上の深入りは禁物だ。この地に留まり、奴らを迎え撃つ。」


しかし、いくら立っても聖女たちの動きはなかった。邪神の谷に行く道は、ここしかないのに・・・・


【隠密頭】

「おかしい?奴らは我らが攻めてこないことを焦り、来るはずなのだが?」


何かおかしい、イチかバチか仕掛けてみるか


【隠密頭】

「お前たち、聖女たちを見て参れ!」


【隠密】

「御意!」


4名の隠密を放ち、様子を探らせて、時が立ち、偵察に出した4名の隠密が戻ってきた


【隠密頭】

「それで如何した!」


【隠密】

「調べましたところ、奴らは既におりませんでした!」


【隠密頭】

「何?それは本当か!」


【隠密】

「はっ!流砂に気を付けながら、探しましたが見つかりませんでした!」


【隠密頭】

「うむ、よし私自ら、調べる!者ども着いてこい!」


隠密頭は流砂地域に足を運び、調べたがどこにもいなかった


【隠密頭】

「おかしい、邪神の谷へと行く一方通行のルートは私が既に抑えてある。」


隠密頭は再び4名の隠密たちを呼び出した


【隠密頭】

「お前たち、本当に奴らの姿はなかったのか?」


【隠密】

「はい、確かに!」


【隠密頭】

「うむ。考えられるのは流砂に呑み込まれたか。」


隠密頭は流砂地域の辺りを歩き出すと・・・


【隠密頭】

「ぐっ。」


隠密頭の首に痛みが走った。痛みの元を調べるとダーツ状の矢が首に刺さっていた


【隠密頭】

「くっ、奴らの仕業か!」


辺り一面調べたが姿形が見つからなかった


【隠密頭】

「まさか、さっきの隠密たちは!」


隠密頭は偵察に出した隠密4名を探したがいなかった。まさか・・・


【隠密頭】

「しまった、罠だ!引け!」


隠密頭が指示を出した瞬間、辺り一面が爆発した


【手下】

「ギャアアアア!」


手下たちは爆発に巻き込まれ、そのまま流砂地獄に陥り、沈んでいった


【ユウナ・アスファルト】

「ようこそ、おいでくださいました!」


【隠密頭】

「なっ!」


偵察に出した隠密4名の正体は聖女とその仲間たちだった


【隠密頭】

「くっ、謀られたか!」


【ユウナ・アスファルト】

「えぇ、貴方たちが来ないから、次の作戦に移りました。結構時間がかかりましたが、わざわざ鴨を4匹寄越してくれてありがとうございます。おかげで貴方たちを誘い出すことができました!」


【隠密頭】

「おのれ!」


隠密頭が刀を抜こうとした瞬間・・・


【隠密頭】

「ぐっ。」


隠密頭は突如、身体中に痺れがきた


【隠密頭】

「さっきの吹き矢か!」


隠密頭はさっきの吹き矢に何か薬を塗っていたことに気付いたが遅かった


【ユウナ・アスファルト】

「貴方が最後です。」


そういうと、大量の砂が隠密頭の頭上に落ちてきた


【隠密頭】

「む、無念。」


隠密頭は大量の砂を浴び、そのまま流砂に沈んでいった。気付いたら既に真夜中になっていた。


【ユウナ・アスファルト】

「ふぅ、手こずらせてくれました。明日で7日、朝日が昇る前に、到着しないと。」


私はそのまま邪神の谷へのルートを進んだ。一方通行には3人の見張りがいた


【ヒミコ・イマール】

「私たちにお任せを!」


ヒミコ&ユウキ&アランは隠れながら、接近した


【ヒミコ・イマール】

「ひゅ~ひゅ、ひゅ。」


ヒミコさんが口笛を吹き、三人を誘い出し、そのままユウキ&アランコンビが始末してくれました


【ユウナ・アスファルト】

「よし、このまま進みましょう。」


私は一方通行のルートを進んでいる最中・・・


【アラン・レクサス】

「ユウナ様、空が明るくなり始めました!」


空を見渡すと空が明るくなり始めた


【ヒミコ・イマール】

「ユウナ様、全速力で走りましょう!」


【ユウキ・イマール】

「結局は走るのか!」


私たちは加速魔法を使い、全速力で邪神の谷へと向かった


【ユウナ・アスファルト】

「お願い、間に合って!」

















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