第13話:3日目

おはようございます。ユウナ・アスファルトです。昨日はパイソンの腕輪から再び赤い光が発し、東南の方角を指していました。私は早速、手紙を書き、魔法鳩を召喚し、ウルスラ殿下の下へ飛ばそうとしている最中です


【ユウナ・アスファルト】

「さぁ、行って!」


魔法鳩はクリミナス帝国へと飛ばした


【アラン・レクサス】

「聖女様、我等も参りましょう。」


【ユウナ・アスファルト】

「はい!」


私は魔力飛行船に乗り、東南の方角へと向かった


【クリミナス帝国の城内】


【兵士】

「殿下!聖女様からの知らせが届きました!」


【ウルスラ・クリミナス】

「きたか!」


兵士たちがユウナからの手紙を私に渡した。大臣Aに開けてもらい手紙を呼んだ


【ウルスラ・クリミナス】

「ホウデンの滝から東南の方角に赤い光を指したのか。」


【大臣A】

「殿下、御命令を!」


【ウルスラ・クリミナス】

「よし、これより邪神の谷に向けて遠征軍を派遣いたす!」


【大臣A】

「畏まりました!」


【クリミナス帝国の城外】


【大将軍】

「ウルスラ殿下より命を承った!これより邪神の谷に向けて進軍いたす!」


【兵士たち】

「万歳!万歳!万歳!万歳!」


【大将軍】

「いざ出陣!」


【兵士たち】

「うおおおおおおお!」


大将軍の号令でクリミナス帝国遠征軍は邪神の谷に向けて進軍した


【クリミナス帝国の城内】


【ウルスラ・クリミナス】

「よし、ユウナには今後の連絡は大将軍とつけてもらうよう命令する。手紙と魔法鳩を!」


【大臣A】

「既に用意してございます!」


【ウルスラ・クリミナス】

「よし飛ばせ!」


【大臣A】

「はっ!」


大臣Aが魔法鳩を飛ばし、ユウナの下へと向かわせた


【魔力飛行船】


ユウナ・アスファルトです。私たちは、東南の方角に進んでいるころ・・・


【ヒミコ・イマール】

「ユウナ様、ウルスラ殿下から知らせが届きました。」


【ユウナ・アスファルト】

「それで軍は動いたの!」


【ヒミコ・イマール】

「はい!大将軍が率いる遠征軍は邪神の谷に向けて進軍しています。今後の連絡は大将軍とつけるよう命を下されました!」


【ユウナ・アスファルト】

「分かりました。」


とうとう動き出した歯車、いや既に邪神の復活の年の時点で動いていたのかもしれない。私たちは逸早く邪神の谷に向かわなければいけない。今日で3日目、タイムリミットまで後、4日しかない!このまま何事もなく到着してほしい


【邪神の谷の神殿】


【ベーカル・バルキーニ】

「奴らはどこまで来ているのかしら?」


【マイア・バルキーニ】

「知らせによると奴らは魔力飛行船という乗り物に乗って、邪神の谷に向かっていますわ。」


【ベーカル・バルキーニ】

「ふふふ、それでいいわ。それで遠征軍の方はどうなの?」


【マイア・バルキーニ】

「どうやら大将軍が率いる遠征軍が派遣されたようですわ。」


【ベーカル・バルキーニ】

「やはり動いたか。」


【マイア・バルキーニ】

「遠征軍のスピードと魔力飛行船のスピードは違いますわ。まず合流は不可能ですわ。」


【ベーカル・バルキーニ】

「そうね。」


私は立ちあがり、邪神パイソンの石像を拝んだ


マイアも私とともにパイソンの石像を拝んだ


【ベーカル・バルキーニ】

「邪神パイソン、貴方の子孫である私たち姉妹は貴方の野望である世界征服を必ずや成し遂げて見せます!」


【マイア・バルキーニ】

「邪神パイソン、貴方の遺品であるパイソンの腕輪は間もなくここへ届きます!どうか我等を見守りください!」


私たち姉妹の先祖である邪神パイソンに誓いを立て、邪神復活の日を待ちわびた


【魔力飛行船】


【ユウナ・アスファルト】

「ふう~。」


【ヒミコ・イマール】

「ユウナ様、どうかなさったのですか?」


【ユウナ・アスファルト】

「考え事をしてたの。」


【ユウキ・イマール】

「考え事とは?」


【ユウナ・アスファルト】

「救国の聖女様の事よ。」


【アラン・レクサス】

「救国の聖女様ですか?」


【ユウナ・アスファルト】

「えぇ、ずっと引っ掛かってたの。マリー様は何か隠してる。パイソンとの関係についても。」


【ヒミコ・イマール】

「邪神との関係ですか。」


【ユウナ・アスファルト】

「えぇ、これはあくまで私の予想だけどマリー様とパイソンは知り合いなんじゃないかと思うの。」


【ユウキ・イマール】

「救国の聖女と邪神が知り合い?」


【ユウナ・アスファルト】

「えぇ、マリー様は邪神パイソンの話をするとずっと浮かない顔をするの。絶対に何かあると思うの。私に【パイソンを止めてほしい】なんて。」


【アラン・レクサス】

「それでユウナ様は救国の聖女について、どうするおつもりですか?」


【ユウナ・アスファルト】

「マリー様は再び私の夢枕に現れると仰せになられたわ!その時が来たら、改めて本人に聞くわ!」


もしマリー様が私の夢枕に現れたら聞こう、そう私は決心した。しかし夢枕には今日はマリー様は現れなかった

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