第11話:1日目

こんにちは、ユウナ・アスファルトです。今は魔力飛行船に乗って北東の方角へ向かっています。


【ユウナ・アスファルト】

「うぅ、気持ち悪い!うぇ!」


今、私は乗り物酔いに苦しんでいます


【ヒミコ・イマール】

「ユウナ様、大丈夫ですか?」


【ユウナ・アスファルト】

「んん、無理。」


私は速攻でトイレに入った


【ユウナ・アスファルト】

「ウエエエエエ!ゲホ、ゲホ!」


私は便所に向かって嘔吐した。本当に気持ち悪い!


【ヒミコ・イマール】

「ユウナ様、あまりご無理はしないでください!」


トイレの外にヒミコが心配そうに声をかけた


【ユウナ・アスファルト】

「うーん、分かった!」


【ユウキ・イマール】

「あのユウナ様、食料の買い出しがしたいので一旦、着陸します。」


【ユウナ・アスファルト】

「分かったわ。」


やっと地上に足がつける、もう少しの辛抱だ。


【ユウナ・アスファルト】

「やっぱり無理!ウエエエエエ!」


我慢できずに再び便所で嘔吐した


【とある町】


改めて、こんにちわ、ユウナ・アスファルトです。やっと地上につき、乗り物酔いから解放されました


【ユウナ・アスファルト】

「ふう、やっぱり地上はいいわ。生き返る。」


【ヒミコ・イマール】

「良かったですね。」


【アラン・レクサス】

「ユウナ様、なるべく日持ちのする物を買いましょう。」


【ユウナ・アスファルト】

「そうね。私たちも買い物するから。」


【アラン・レクサス】

「分かりました。」


アランさんはそのまま食料の買い出しに向かった


【ユウナ・アスファルト】

「じゃあ、私たちも買い物しますか。」


【ヒミコ・イマール】

「はい!ユウキ、あんたはユウナ様と私の荷物持ちね。」


【ユウキ・イマール】

「なんでだよ。ユウナ様ならともかく、なんで姉ちゃんの分も荷物持たなきゃいけないんだよ!」


【ヒミコ・イマール】

「女の子二人に荷物持たせるわけ?いいからやれ!」


【ユウキ・イマール】

「分かった、分かりましたよ!」


【ヒミコ・イマール】

「分かればいいのよ。」


【ユウキ・イマール】

「そんなんだから男できねえんだよ(小声)」


【ヒミコ・イマール】

「何かいった?」


【ユウキ・イマール】

「いいえ、何も。」


【ユウナ・アスファルト】

「ふふふ、仲がいいのね。二人とも♪」


【ヒミコ・イマール】

「そうですか。照れちゃいます♪」


【ユウキ・イマール】

「そうっすね。」


二人は本当に仲のいい姉弟ね。一人っ子の私には羨ましいわ。その後、私たちはいろいろな雑貨を見て回り、ユウキさんは私たちの荷物持ちとして頑張っています


【ユウナ・アスファルト】

「いやあ、いい買い物したわ。」


【ヒミコ・イマール】

「はい、私も久しぶりに羽目を外せました。」


【ユウキ・イマール】

「うう、重い。」


【ヒミコ・イマール】

「ユウキ、あんた男でしょ。しっかりしなさい!」


【ユウキ・イマール】

「いや、いくら何でも多すぎだろ!」


【ユウナ・アスファルト】

「あの、荷物持ちましょうか?」


【ユウキ・イマール】

「平気っす。俺、こう見えて力持ちなので!」


【ヒミコ・イマール】

「本人がそう言ってますので心配いりませんよ。」


【ユウキ・イマール】

「はい!任せてください(くそ、言わなきゃよかった。)】


【ヒミコ・イマール】

「ほらね(自業自得よ。バカ!)】


【ユウキ・イマール】

「ええ(直接、脳内に話しかけてきやがった!)】


私たちは楽しく談笑していると・・・


【町娘】

「やめてください!」


【チンピラA】

「いいじゃねえか。」


【チンピラB】

「俺たちと遊ぼうぜ♪」


チンピラ2人が一人の町娘に絡んでいた


【ユウナ・アスファルト】

「ユウキさん、ちょっと待っててください。」


【ヒミコ・イマール】

「ユウナ様、私も一緒に。」


私とヒミコさんはチンピラの下へ駆け寄った


【ユウナ・アスファルト】

「もしもし。嫌がっているではありませんか?」


【チンピラA】

「何だ、俺たちに何か用か?」


【チンピラB】

「おお、よく見たら可愛子ちゃんじゃねえか。」


【ヒミコ・イマール】

「ユウナ様の言う通りです。離しなさい。」


【チンピラA】

「何だ、嬢ちゃんたちが俺たちの相手をしてくれんのか?」


【チンピラB】

「俺たちがいい思いさせてやるぜ♪」


【ユウナ・アスファルト】

「ええ、相手してあげるわよ。」


【ヒミコ・イマール】

「たっぷりとね、クズども。」


【チンピラA】

「何だ、可愛いからっていい気になりやがって!」


【チンピラB】

「後悔させてやんよ。オラァ!」


しばらくお待ちください


【チンピラA&B】

「つ、つええ。」


チンピラA&Bは私とヒミコさんの手でボコボコにしました


【町娘】

「助けてくれてありがとうございます!」


【ユウナ・アスファルト】

「いいんですよ。私は人として当然なことをしたんですから。」


【ヒミコ・イマール】

「警備隊の人が来ましたから、もう安心ですよ。」


さきほどのチンピラ二人は警備隊に御用となりました


【ユウキ・イマール】

「相変わらず、つええな、二人とも。」


【ユウナ・アスファルト】

「さて行きますか。貴方も気をつけるのよ。」


【町娘】

「はい、本当にありがとうございました。」


私たちは人助けをし、そのまま魔力飛行船へと向かった


【ユウナ・アスファルト】

「はあ~、また乗るのね。」


再び、魔力飛行船に乗ることになる。また乗り物酔い地獄が始まる





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