第8話:邪神討伐

【クリミナス帝国の大広間】


こんにちわ、ユウナ・アスファルトです。私は陛下の命で大広間にいます。私は夢の中の出来事を話しました


【ユウナ・アスファルト】

「以上が救国の聖女、マリー・ブライドの神託にございます。」


陛下は静かに聞き、大臣たちはざわめいていた


【アルファルド・クリミナス】

「そうか、救国の聖女がそのようなことを。」


【大臣A】

「陛下、直ちに邪神の谷に兵を送りましょう!ユウナ嬢のはめているパイソンの腕輪の光を目印に進軍すれば邪神の残党どもを駆逐いたしましょう!」


【大臣B】

「邪神の復活とともに邪神の軍も復活するとなれば大軍を用意しなければいけません!大軍ともなればかなり時が掛かります!」


【大臣C】

「連れていくにしても、軍資金と兵糧が必要になります!」


【大臣D】

「そうなると増税と徴兵をしなければなりません!」


大臣たちは邪神討伐のための方策を立てていた


やはり邪神の軍と対決するとなれば、大軍が必要になるし、軍資金や兵糧も必要になる。やはり増税しかないのか


【アルファルド・クリミナス】

「やむを得まい。邪神討伐のためには増税と徴兵が必要だ。大臣A、すぐに行え!」


【大臣A】

「畏まりました。」


アルファルド様もどうやら決意を固めたようです。いよいよ、邪神討伐が始まるのね


【アルファルド・クリミナス】

「ユウナ・アスファルト。」


【ユウナ・アスファルト】

「はっ!」


【アルファルド・クリミナス】

「そなたは道案内として我等とともに行動してもらう。」


【ユウナ・アスファルト】

「承知しました!」


【アルファルド・クリミナス】

「そなたには護衛を付けさせてもらう。三人をこれへ!」


アルファルド様の命で現れたのは私の知り合いの神殿兵士だった


【ユウナ・アスファルト】

「ヒミコさん、久しぶりね!」


【ヒミコ・イマール】

「ユウナ様、お久しぶりでございます!」


ヒミコ・イマール、神殿付きの兵士で私とは友人の間柄です


【ユウキ・イマール】

「ユウナ様、御無事で何よりです!」


【ユウナ・アスファルト】

「貴方も元気そうね。ユウキさん!」


ユウキ・イマール、ヒミコの双子の弟で私とは友人の間柄です


【ユウナ・アスファルト】

「アランさん、お久しぶりです。」


【アラン・レクサス】

「お久しぶりです、ユウナ様。」


アラン・レクサス、神殿の中でも凄腕の武術の使い手であり、私とは友人の間柄です


【ユウナ・アスファルト】

「皆さんも知っての通り、邪神復活の年になりました。邪神の残党が必ずや私を狙いにくると思います。どうか皆さんの命を、私にください。」


私は三人の「護衛」兼「友人」にお願いをした


【ヒミコ・イマール】

「もちろんでございます!私の命は聖女様に捧げております!」


【ユウキ・イマール】

「右に同じく!」


【アラン・レクサス】

「御意。」


三人は初めから覚悟はできていたようで、三人は覚悟を決めた顔つきをしていた


【ユウナ・アスファルト】

「ありがとうございます!私の命も皆さんに預けます!」


私も決意を固め、邪神討伐の準備を粛々と進めた


【とある廃墟】


【ベーカル・バルキーニ】

「そう、腕輪は元聖女が持っているのね。」


【隠密頭】

「はっ!どうやら邪神討伐のために重税と徴兵を行っており、粛々と準備を進めているそうです。」


【マイア・バルキーニ】

「不味いですわね。大軍が邪神の谷に向かえば、邪神様の復活を阻止されてしまいますわ。」


【ベーカル・バルキーニ】

「ならば奴等が寝静まった時を狙い、襲うわよ。」


【マイア・バルキーニ】

「夜襲ですか。」


【ベーカル・バルキーニ】

「隠密頭、部下を集めて城を襲撃するわよ」


【隠密頭】

「御意!」


【ベーカル・バルキーニ】

「無論、私も行く。陛下と元聖女に挨拶をせねばな。」


【マイア・バルキーニ】

「それじゃあ、私も行きます。待っているのも暇ですから。」


邪神の残党は静かに暗躍していた





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