第6話:再会する
【クリミナス帝国の神殿跡地】
【ユウナ・アスファルト】
「とりあえず城へ行ってみるか。」
まず城へ行き、アルファルド様に会って事の詳細を報告することにした
【ユウナ・アスファルト】
「転移魔法、発動!」
転移魔法を使い、城へと移送した
【クリミナス帝国の城門】
【ユウナ・アスファルト】
「到着!」
私は城門に到着すると・・・
【門番】
「あっ、聖女様ではございませんか!」
【ユウナ・アスファルト】
「お久しぶりです。実は陛下に御用があって参りました。」
【門番】
「ちょうど良かった。陛下が聖女様を探しておられたのです!今、使いを寄越しますので少々、お待ちください!」
【ユウナ・アスファルト】
「はい、分かりました。」
私は外で待って数分後・・・
【使者】
「ユウナ嬢、お待ちしておりました。陛下の下へご案内いたします。」
【ユウナ・アスファルト】
「ありがとうございます。では、お願いします。」
私は使者の案内に従い、城へ入った。その後、城の人達が罰が悪そうな顔をしていたり、苦笑いしていたり、何だか嫌な予感がしてきた。そしてアルファルド様の私室に到着した
【使者】
「ここでお待ちください。」
【ユウナ・アスファルト】
「はい。」
使者が先に入り、アルファルド様に取り次いでもらった
【使者】
「どうぞ、中へ」
【ユウナ・アスファルト】
「失礼します!」
私はアルファルド様の私室に入るとアルファルド・クリミナス様がすぐさま、立ちあがりました
【アルファルド・クリミナス】
「よくぞ、戻ってきてくれた、ユウナ。」
【ユウナ・アスファルト】
「陛下、突然、押し掛けてしまい、申し訳ございません。」
【アルファルド・クリミナス】
「話は後でいい、さぁ、早く椅子へ座るんだ。」
【ユウナ・アスファルト】
「はい!」
私はアルファルド様に促されるように椅子へ座った
【アルファルド・クリミナス】
「済まぬが二人だけで話がしたい。人払いじゃ!」
【使者】
「分かりました。」
使者とお付きの人たちが部屋から退出した後・・・
【アルファルド・クリミナス】
「ユウナ、済まなかった!」
アルファルド様はいきなり土下座をした
【ユウナ・アスファルト】
「陛下!どうか頭を上げてください!」
私は突然の事に頭が混乱しつつも、アルファルド様に頭を上げるよう説得した
【アスファルト・クリミナス】
「此度の出来事は私の責任だ!まさか既に邪神の残党が動いているとは思っていなかった。」
【ユウナ・アスファルト】
「あの、すいません。邪神の残党とは?それに神殿が無くなっていましたが?邪神と関係あるんですか?」
私はそういうと、アルファルド様は驚いた顔をした
【アルファルド・クリミナス】
「ユウナ、まだ何も知らないのか?」
【ユウナ・アスファルト】
「はい、私は神殿に御用があり、転移魔法を唱えて神殿に行ったのですが、神殿は跡形もなく無くなっていました。微量ですが魔力が残っていましたが。」
【アルファルド・クリミナス】
「分かった。まず神殿のことを話そう。」
私はアルファルド様に神殿の焼き討ちがあったことや、神殿にいた方々の死亡を聞かされた
【ユウナ・アスファルト】
「まさか、そのようなことが!」
【アルファルド・クリミナス】
「残念だが事実だ。神官長を始め、聖女候補たちや神官たちが全員死亡した。」
今までお世話になった人たちが、邪神の残党によって死んだ
【アルファルド・クリミナス】
「全ては私の責任だ。神殿におった者たちに申し訳がない!」
【ユウナ・アスファルト】
「陛下、どうか御自分を責めないでください!そうとは知らずに過ごしていた私にも責任があります。今は邪神の残党をどうするか考えましょう!」
【アルファルド・クリミナス】
「そうだな。ユウナの言う通りだ。だが肝心の邪神の居場所を知らない限り我らも動けん。」
【ユウナ・アスファルト】
「実は陛下に御用があるのはその事でございます。」
私は夢の中での出来事や神殿の地下室にあったパイソンの遺品のこと、そして例の直槍を見せた
【アルファルド・クリミナス】
「そうか、その腕輪の発した光が北東の方角を指していたのだな。まさか邪神の居場所が分かる唯一の手掛かりとは。それにしてもそなたの夢に出てきた救国の聖女が【マリーの神槍】を与えるとは。いよいよ邪神の復活が始まったということか。」
【ユウナ・アスファルト】
「はい、だからこそ私は行かねばなりません!」
【アルファルド・クリミナス】
「まて、邪神復活ともなればこれは軍を動員しなければならない問題になる。済まないがそなたには城へ留まってほしい!」
【ユウナ・アスファルト】
「分かりました。」
私はアルファルド様の仰せに従い、城へ留まることにした
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます