04 &α

「おいっ。機材担当っ。何撮ってんだっ」


『え、なんのこと?』


「雨の音がするぞ。録音のノイズが反響してるっ」


『おっと』


「ふざけるなお前らっ。みんなしてっ。私をはめやがってっ」


『告白は集団戦ですよ』


「なんでこういう、くそっ。なんてはずかしい」


「きすしてください」


「えええ」


『キスの音もしっかり撮ってあげるからな。長めにどうぞ。舌を入れるんだぞ舌を』


「ばかなこというなっ」


「ん」


「んむ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る