>ただ自分たちの命運が左右されるとき、誰の言葉を信用するのか。
人生において重要な選択をせねばならない時、心が傾く方向というのは、案外ちょっとした他人からの親切心とか何でもないように思えた巡り合わせで決まったりするものですよね。
ラエト他、兵士たちは自分が笑っているという自覚もなかったんですね。それではきっと、能動的に生きる意思も持ちづらかったことでしょう。
ザハークの言葉や騎士団長の鉄拳で、彼の心が目覚めているといいなと思います。
作者からの返信
すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
自分では思いも寄らぬ方向に決まってしまう。たしかによくあるように思います。降って湧いた理不尽でしかないことが実は正解、というのも。
手繰り寄せようとすれば逃げられたり、素知らぬ顔で居れば通り過ぎたり。まったく、ままならないものです。
笑っている人々はもうそれが自然な状態で、自覚していなかったみたいですね。だからザハークや騎士団長からは能天気にしか見えなくても、おかしいと感じなかった。
大規模な飛盗討伐としか思っていなかったのに、国家の存亡が云々とか。ラエトにしてみれば寝耳に水の事態です。
おかしげな病? から抜け出せなければ、彼自身の命運も尽きてしまいそうですね。
馬鹿は貴様だ!
叔父上、キメゼリフですよ!
作者からの返信
本当の馬鹿者は私ですけれどね。