第91話 応援部隊。

「っらぁ!」

俺は次々と襲いかかってくる男に蹴りを浴びせる。

俺は元々、小さな頃から総合格闘技を習っていた。

喧嘩では勿論、負けた事はなく、総合格闘技でも無敗だった。


「死ね、ガキがぁ!」

鉄パイプを振り下ろしてくる男の攻撃を軽くいなすと、俺は鉄パイプを持っている腕を押さえつけ、肘をめがけ、膝打ちを叩き込む。

関節は逆に折れ曲がり、男は苦痛にもがき苦しむ。

「本当の死を、教えてやるよ。」


ーーーー。


使い捨て集団の人数が減っていく中、黒塗りのリムジンが数台、廃工場前の空き地に停車する。

ドアから出てきたのはあの女性。伊崎さんだった。


「お嬢様を苦しめる『使い捨て集団』を根絶やしにせよ!奴等は全員『鼠のシンボル』を衣服に付けている。 結城様のお仲間に一切手出しはするな!」

伊崎さんの掛け声と共に、護衛達が次々と廃工場へ突っ込んで行く。

実はさっき、俺が呼んでおいたんだよね。


これで終わりだ、『使い捨て集団』!!

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