第90話 反撃。
「待ってろよ、美柑、皆!」
俺は先日すずちゃんと出会った工場跡地に向かう。
路地を歩いていると、俺の後ろに続々と男達が付いてくる。
その数は少しずつ数を増していく。
路地裏の通路からも次々に男達が集まってくる。
そう。この男達は俺が不良やっていた時に付き従って来ていた奴等だ。
今でも俺には付いてくる仲間たちがいる。
その数は150人を越す。
「さて、工場跡地だ。ここにクソ野郎共が人質を取っている! クソ使い捨て共を殲滅させるぞ!!」
「オウ!!!!!」
俺の合図と共に仲間は気合を入れる。
「おぃおぃ、何だぁ!?掃き溜めが来たぜぇ!」
建物の奥から数人の男達が出て来る。
奴等の手には金属バットや鉄パイプ等の武器を持っている。
カンカンと工場の手すりなどを叩き鳴らし、煽ってくる。
「武器も無きゃ闘えねぇ奴等に負けやしねぇ!行くぞ、テメェ等ァァァァァアア!!」
俺の掛け声と共に150人を優に超える漢(おとこ)達が廃工場になだれ込む。
「誰一人として逃がすな!こいつ等『使い捨て集団』は根絶やしにしろ!」
俺は襲いかかってきた男に右フックで顎を貫き倒すと仲間にそう叫ぶ。
廃工場にいた集団は見たところ、4、50人程度だ。
俺達は、一気に『使い捨て集団』を叩き潰していく。
ーーまだまだこれで終わらせねぇぞ、使い捨て集団!!
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