第3話 陰の道に踏み入れてはいけない
ここは学校内の寮 どうやら通学か寮じゃ選べるらしく、いま通学してるところをみられるわけにはいかないという事で、使ってない一室を貸してもらっている
「今日の昼休み ふと気になって聞いたこと……なんかありそうだったな」
俺はあの子の言った意味深な言葉を、頭に浮かべていた
「私たちのせい」かぁ………
あの角の子は、周りの女子生徒に虐められでもしたんだろうか
なんて、夜遅くまで考えてる俺はいったいどうなっちゃったのか まぁ、ほっとくわけにもいかなさそうだし
「ちょっくら調べてみるか」
俺はある人に電話を掛けた
プルルルル プルルルル ガチャッ
「あら響歌ちゃん、今日はどうしたの?」
「うるせぇ 俺は女じゃねぇ」
そう、理事長兼姉である 秋季だ
秋季「はいはい で、どしたのこんな時間に」
響歌「姉ちゃんに少し聞きたいことがあってな」
響歌「聞きたいこと?あ、一番かわいい女子は誰だーっとか」
秋季「違う 俺のクラスの、廊下側の一番前の角にいる子のこと」
秋季「あ、もしかして好きになっちゃった?もー妬いちゃうなぁ」
響歌「違うし妬かれると困る。はぁ、なんでいきなり襲ったりそんなブラコンになっちゃったんだよ。俺が聞きたいのは、その子がいじめを受けていたかどうか!」
秋季「虐めねぇ……」
いきなり姉ちゃんのトーンが変わる。こんな性格だけど、ちゃんと生徒のことは考えてるんだな。
秋季「調べるにしても、苗字がわからないと調べようがないわよ。いくら理事長だからって、月1で変わる全クラスの席記憶するなんて無理よ。苗字見てきなさい、椅子の後ろに貼ってあるでしょ」
響歌「分かった、見るついでに、もっかい話してみるよ」
秋季「それにしても、お姉ちゃんと全然違うね。お姉ちゃんだったら響歌みたいに追われる生活から隠れて一安心してる今、ほかの生徒のことなんかきっとほったらかしよ」
響歌「そりゃ気にするさ だって………」
秋季「はいはい、そんなシュンとしないの、いい?なにがあってもその子のことしっかり助けるのよ」
響歌「ああ、もちろんだよ」
俺は固く決心して、眠るのだった
「げ、もうこんな時間じゃん!!」
やっばー、朝食時間があと少ししかない。いや、このくらいの距離なんだからあらゆる場所をショートカットして全速で行けば………ええい、走れ俺ーー!!
「かっとばせ!!!!って、危ない!!」
全速で走っていた俺が、急に横から出てきた生徒をよけられるわけがなく
ゴン っと頭と頭がぶつかって二人ともその場に倒れる
響歌「にゃぁっ!!ててて……あ!大丈夫ですか」
「うぅ……ええ、大丈夫……ってあんた!」
響歌「あ!昨日の!!えとー、、、、ぶつかっちゃってゴメンね、痛みがひどいようなら保険s」
「いい、あんたなんかに助けてもらわなくて結構」
響歌「いいや、そういうわけにもいかないよ。悪いのは私だし」
「いいから、あんたと話してるだけ時間の無駄よ。私は誰とも関わりたくないの」
響歌はこの時、追われている時の自分と 今目の前で一人がいいと言う女子生徒を、照らし合わせるように見ていた。そして、響歌はこの時さらに決意を固める。絶対助けてみせると
「とにかく、私今急いでるの じゃあnいっつ!」
打ったところの頭を手で押さえて、壁にもたれかかった
響歌「ねぇ、一人でいることをダメとは言わないけど、一人で抱えて生きることは、あまりお勧めしないよ」
「うるさいわねぇ あんたになにがわかるのよ!!」
響歌「いいから、少しは周りを頼れよ」
「へ?」
響歌「あ!え、えーと、、、とにかく保健室まで行こう。私がつれていってあげるから」
「…………分かった。私だけじゃほんのちょーっと不安だから……でもあんた、保健室の場所分かってる?昨日転入してきたばかりよね」
響歌「ぎぐぅ え、えと、、、」
「分かったわ 一緒にきて、、、はぁ これじゃどっちが助けてるのかしらねぇ」
響歌「す、すみません」
「ふふっ」
無表情だった彼女が、一瞬だけ、笑ったような気がした
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ども、アナザーです。テスト期間中とのこともあって、少し短めに書かせていただきました。まったく、一体大事な時になんてことしてるのか…………遅れるとは言ったものの、書きたくて書きたくて、、、ま、それは置いときましょう
話題は変わって、実はこれ、自分のメイン作品の合間に書こうと思ってた暇つぶしなんですよね。それがメインがいまだ0pvで、こっちがちょっとずつ見られて行ってるという、、、うれしいような悲しいような。
まぁそんなメインはいま非公開なんですけどねーアハハハ
ま、ある程度かけたら公開する予定なので、そちらも見ていただけると嬉しいです。次回もお楽しみに ではではー
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