第8話
桃山さんから電話が来て2日後、遂に明日が桃山さんとのデート!、じゃなくて交流会だ〜!
明日、初私服の桃山さんをみられるなんて最高すぎる!
遂に俺の努力が報われる時が来たか!
そうとなったら放課後にちんたら帰ってられない!
早く帰って明日の服と行動の確認しなくちゃ!
変な行動して桃山さんを引かせたくないしな!
「明日、わかってるよな?お前にとってのチャンスだぜ?」
「荒木こそわかってるのか?俺らの計画を...」
「もちろん、それより報酬の方は?」
「あぁ用意してるぜ、お前の猫、ミーシャちゃんのチャオチュール三箱分」
「ふっ、わかってるじゃねーか、明日で決めちまえよ柳瀬!」
そう言って戦友は行ってしまった...
対象は違えど、俺は桃山さん、荒木はペット、それぞれ愛する者のため俺たちは約束をする、決戦の地へ...
はっ!久しぶりに興奮して俺の厨二が出てしまっていたぜ!
...我ながら痛い奴だな
俺が厨二病と普通の狭間で戦う事数分、校門から出ようとした時だった
「先輩、朝ぶり」
「おー!芽衣じゃないか、どうしたんだ?」
「たまたまここに寄ったから、それより勇気から聞いたよ、先輩遊びに行くのに気合い入れてるって、けどどうせ服とかに力入れてなさそうだから私が選びにきたよ」
「おー!それは助かるな!じゃあ早速俺の部屋に行くか!」
なんでここまで喋れるのかみんな気になるかな?大丈夫、俺も不思議なくらいわからないから!
多分だけど思い当たるとしたら俺が厨二病の時から仲良かったからか?
にしても懐かしいなぁ、厨二の時は二人でいろんなところ連れ回したりしたし、厨二病を治そうとした時もめちゃめちゃ手伝ってくれたし素直に感謝しかないなぁ
そんな事思いながら歩いているとすぐに俺の家に着いてしまった
実はなんだけど俺と芽衣が二人で歩いている時はほとんど会話がない、というのも芽衣も喋る方じゃないし俺も女の子の前だからカッコつけていたししょうがなかったんだあの時は
え、きもいって?
厨二病だから仕方ねぇだろ!
舐めんなよ厨二のカッコつけ癖を!
ガチャ、「ただいま〜」「お邪魔します」
「あれ?母さんいないのかな?まぁいいや、俺の部屋でくつろいでて、飲み物持ってくるから」
「わかりました」
芽衣が好きなのは確かコーヒーだったよな〜
中学生なのにませてんなぁとか思ってたっけ
んで真似して飲んでみたら不味くて吐いてそのまま芽衣にかかったんだよな〜
その時の俺とんでもないな
こけるし吐くし厨二病だしやばい奴じゃん
てかコーヒーかかった後どうしたか覚えてないなぁ
洗うって言ったけどそのままでいいって芽衣が言ってそのまま帰ったんだっけ?
まぁいいや、向こうも覚えてないだろ
「お待たせーって、なんでベッドの中で寝てんの?」
「眠たかったので寝てました、別に深い意味はありませんよ?それより明日の服を決めましょう」
正直言って服選び、難しすぎる!!
何がいいとか全然わからんし俺が選んだら後輩に選ばないでくださいって言われたし!!
後輩にだよ!?俺先輩だよ!?
まぁ服選んでくれたし全然いいんだけど
「ふぅ、だいぶ時間経ったな、芽衣もう帰るか?」
「わかりました、そろそろ帰ります
けど一つ聞いていいですか?」
「おう」
どうしたんだ?急に改まって
「先輩は好きな人のために厨二病を治すって言って頑張ってるじゃないですか、でも私の前では頑張らなくていいですよ
勇気みたいな喋り方でもいいですよ
私は頑張ってる先輩も厨二病の先輩もどちらも好きなので」
あー、そういうことか
俺が無理して頑張ってるんじゃないか、気にかけてくれてたんだな
わかりづらいが心配してくれるとは...
良い後輩だな...
「ふぅ、我が賢者、芽衣よ!お前が心配することは何もない!ただこの漆黒の勇者の生き様を信じてついてくるのだ!」
「先輩...」
「そうだな、芽衣の前でくらいなら無理に抑えたりはしないようにする!
けど普通に話せるように、芽衣に心配させないくらい極めるから待っててくれ」
「はい、いつまででも待ってますよ、
永遠に」
「ん、最後なんて、言って」
「言ってませんよ?じゃあ帰ります」
「おう、今日はありがとな」
ふぅ、芽衣のためにも明日は頑張らないとな!
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読んでくださりありがとうございます!
柳瀬と芽衣ちゃんの絡みどうでしたか?
僕は芽衣ちゃんのすぐそばで待つスタイル好きですねぇ
次は個人的に書きたかったところなので是非楽しみにしててください!
学年1の美少女が迫ってくるが俺はクラスで4番目くらいの子とイチャイチャする! 小森 秋水 @chikohaya
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