詠金優人(ナガカネ マサト)=星を導く者以前まで

「手が届くのに手を伸ばさなきゃ、きっと死ぬほど後悔するから────。」


性別 男性

種族 獣人(狸)

職業 治癒術師

身長 145cm

体重 39kg

趣味 しっぽの手入れ

大切なもの 貰った刀(詠金)

好きなもの 干し柿、マグロ

嫌いなもの 暴力

イメージカラー 優しい緑

イメージCV 折笠愛


【性格】

虫も殺さぬような優しい性格で、お人好し。

歯に衣着せぬ物言いで突き放す人や、悪人やダメな大人でも誠意をもって接し、恩があるならばできる限り返すようにする。


詠金家は代々旅をする医者であり、現当主である父がまさしくそうしており、幼くして母を亡くした為に一人きりになってしまう事を懸念され、群に住み込みしている。

詠金家らしく文武両道の才に溢れており、努力を惜しまず、特に医療については12歳ながらも自分から触れて学んでいる。

更にいつかは自分も旅する医者になるべく、休日は日帰りの一人旅に出て様々な場所で刺激を受けて思い出を作ったり、出来る限りの知識で仕事の手助けなど行っている。


しかしその旅で悲劇が起きた。

とある村で薪を集める仕事を少女と共に行っている最中、賊に襲われる。

必死に逃げたが少女が捕まり殺害されてしまい、その直後に村の用心棒がたどり着いたため自分だけが生き残ってしまう。

少しでも守る力があれば少女を助けられたかもしれない、という事から当たり前にあるはずだった

そしてそれを引き換えに、マサトの本質からは大きく外れた守るための技を目指すようになってしまう。


マサトにはネネカという歳上の少女に片想いをしている。

旅の話や真面目なマサトの遊び相手等の世話になっていることから恋をして、あの悲劇が起こるまでは、いつか結ばれることを子供のように夢見ていた。

しかし現在では恋をしていることには変わりないが、強く優しい彼女のようになりたいと思いつつ、自分が守れるようと目指す心が強くなっている。


なまじ目指せるだけの剣の才能が凄まじかったが為に、誰かを殺さず誰かを守る為の剣を自分から望み鍛えていく。

恐怖を恐怖と受け止めて、二度のあの日のような後悔をしないように。

自分を守れなければ誰かを守れないと教わりながらも、徐々に自己犠牲への道に向かっていく。

たとえその結果、自分が狂い哭くかもしれないとしても─────。


そう、この少年の本質は

何気ない一言で相手を癒し、戦いから遠く離れたところで帰りを待ち、戦う者は日常での少年の笑顔や何気ない一言を糧として帰るために奮起する。

そして非日常の牙が向いたとき、命を懸けてその牙から守り抜くと皆に決意させる。

何処にでもいる普通の少年が、本来の詠金優人である。


そんな少年に戻れるかは、この先にある大きな出来事次第である。


【武器・魔法】

〇治癒術・病原菌昇華

治癒術におけるいわばウイルス除去の効果。

時間と精度が必要であり、専門知識も必須となる。その為、マサトは魔法そのものは扱えるが、実践する段階には至っていない。


〇治癒術・毒素昇華

治癒術における解毒の効果。これも同じ理由でマサトが実践できる段階には至っていない。


〇妖刀・詠金

詠金家代々に伝わる刀。元は普通の刀だったが、この刀を愛用し続けた初代詠金の「見届けたい」という祈りが刀に宿り妖刀になった。なので実際は初代詠金本人ではなく、それを元にした英霊である。

使用者とそれ以外に霊体を晒すことも、そして喋ることも可能である。

また、自分の子孫に一時的に憑依することも出来る。



【戦闘面の評価】

戦略面でも戦術面でも、専門に出来るはずもないため論外である。

個人の戦力としても、そもそも"戦力としては"期待出来ない。


剣の才能が非常に優れているため、そのまま鍛え続ければ腕前は間違いなく剣士として一級品になるが、先述した通り相手を殺すことは出来ない。

刀を用いて受け流し、自他を守る事に特化している。

特に初代詠金が用いた相手に背中を見せ、守るべき者に視線を向け、四方八方の攻撃全てに反応して受け流す「背面の型」を使う。

視野が広く、また驚異に対する反応が鋭いため、「背面の型」と相性がいい。


攻撃に転じても傷を負わせる事はあっても、峰打ち等を使って殺そうとはしない。治癒術師であるため治癒に纏わる魔法は一切使用出来ない。また、現状では獣人とはいえ唯の少年であったり、成長したとしてもフィジカル面では戦士に及ばない。

よってマサトの接近戦は、


使える手段の少なさにより、欠点だらけであり長点でとても補える範囲ではない。

マサトのような戦い方が活かせる環境があるとしたら、それは魔法が扱えない場くらいだろう。

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