ブラン

「次は何を殺せばいい?何を壊せばいい?」


性別 男性

種族 魔族(人造)

職業 戦士

身長 145cm(175cm)

体重 40kg(73kg)

趣味 農作業

大切なもの スノウ

好きなもの 果物類

嫌いなもの 邪魔をする人

イメージカラー 血に滲んだ黒

イメージCV 河西健吾


※()は枷を外した際のもの


【性格】

無愛想でおおらか。

長らく命の奪い合いが当たり前の最底辺スラムの地にいたため、敵と思わしき存在を傷つけることや殺すことに一切の躊躇はなく、自身の傷や痛みには無頓着でせいぜい行動に支障が出るか出ないかのダメージという認識しかない。

後述するバルバトスと融合し、違法研究施設から脱するまでは「生き抜く力」と「自分が選べる自由」を渇望していたが、そのどちらも得た後にスノウによって自身を縛っていた場所から逃がして貰えたことで渇望が叶う。

それからはブランにとってスノウこそが天使であり、強く信仰し、依存していた。それも、スノウの為なら自分の命を使い切っても構わないという程に。

スノウとの関わりが増えていくにつれて、信仰は薄れたがその代わりに依存に近い恋愛感情に変わり、「自分のものにしたい」という依存と征服が両立した恋愛感情をぶつけ、そして叶った。


スノウからは人として見て欲しいらしく、冗談でも犬扱いされたら噛み付く。

誰よりもスノウを大事に思い、オーバーワーク等の無茶やイタズラが過ぎだ場合、迷いなく組み敷いて"征服"する・・・という愛情表現である。

その反面、スノウからの愛情には鈍感であり遠回しな表現やハッキリしないセリフは一切届かない朴念仁な所がある。

元々他者からの感情には鈍感なだけであり、スノウからに限った話ではない。


ブランと融合した「バルバトス」は相棒のように思っており、他者からは「バルバトス」の存在を認識出来ないが、ブランにとっては切っても切れない関係である。詳細は後述。


スノウ以外の人物には興味がなく、仮に犬扱いされていても塩対応である。

それは契約者であるクリストゥメール=エクリプスも例外ではなく、「いつでも枷を外させてくれる便利な人」程度である。

スノウの従者であるフロウや、スノウの従兄であるレイゴルト=E=マキシアルティ、先生役であるアルトゥール=ゲオル=パラケリア、弟分の詠金優人には強い仲間意識があり、自分には出来そうにない所は素直に賞賛する。

一度でも交流があれば仲間意識は出るが、人物そのものには興味は湧かない。歯に衣着せぬ物言いが多く、大抵の人からはとっつきにくい。とはいえ、自分の言動や行動が悪いことを理解すればちゃんと謝れる。


他者への興味が薄い反面、他者を初めとした身の回りの動きに対する感覚は鋭く、また学習意欲と学んだことを吸収する能力は人一倍強い。

変装をしていようと一度見た動きならば看破し、他人の言葉は聞き流しているようでちゃんと聞いて覚えてそれを引用したり、学問や戦法で使えると思ったことは意欲的に学習し、短期間で自分のものにしている。


現段階の戦法や技で参考にしている相手はドゥーム=ジャッジメントであり、彼の徒手空拳はブランにとって相性がよく、技を真似ては精度を高めている。

が、やはり人物像そのものには興味が無い。


【容姿】

普段は黒いぼさぼさの髪で青い瞳。18歳とは思えない幼い体格と顔つきで、傍からみたらぼーっとしているように見える。


枷を外した場合のみ、18歳相応の体格に成長する。ただし髪は白く、瞳は血のような赤に変色する。両腕は肘から先が、両足は膝から先が、背中の背骨周りが、黒く硬い皮膚に変化する。見た目はまだ人の形を保っているが中身は怪物の肉体である。戦闘時には爪が肥大化し、瞳は発光し、片目からは血涙が出てくる。


更なるリミッターを解除すると外見も完全に怪物と言えるほど、全身が硬い黒い皮膚になる。

鎖骨にそって刃のような部位が作られ、更に尾が生える。尾は先端が分離が可能で、分離箇所は赤い魔力で繋がれている。


【武器・魔法】

〇武器は近接ならばなんでも良い

愛用しがちなのは雑に扱っても間違いなく強い身の丈を超える大型メイス。それ以外に小型メイス、剣、槍等の一般的な武器を扱う。

専用武器を好まず、一般の武器を使う理由は単純に使い捨てしても安いからである。

また、その辺に落ちている鉄パイプや木も武器にすることがあり、最悪の場合敵の死体すらも武器にする。


業魔再臨・赫怒の悪鬼よ、滅殺せよデモンバースト・バルバトス

通称バルバトス。正式名称を知るのはアグニオスを初めとした、人工融合種バルバトスの実験に参加したもののみである。

元々ブランとバルバトスは別々の存在であり、人工でありながらバルバトスは怒りと闘争の悪魔そのものであり融合種としての規格からは外れていた。

解き放たれたバルバトスはブランを一度仮死状態にし、内部からブランの体を

ブランが成長しなくなったのもこれが原因。

ブランの「生き抜く力が欲しい」とバルバトスの「闘争」が噛み合ったことで、バルバトスは完全にブランの中で存在が完結しており、他者からは一切認識されない。

枷を付けられたとしても、ブランは既に怪物じみた身体能力を得ており、枷を外せばそれはもっと強化され、自己再生能力が付与される。

枷を外した際には目の前がまるで見えない程の霧が発生し、ブランはその間に成長している。

ブランの成長の理由は、その霧が起きている間にバルバトスの力に耐えうる身体にであり、再び枷をつける際は再び元の身体に作り直している。


ブランは魔法を使えないが、その理由は魔力の全てをバルバトスの制御に当てているからである。リミッターを完全に外していると思われる姿でも、実際はバルバトスの全力ではない。

ブランが制御出来る範囲までギリギリバルバトスの力を解放しているだけである。

あれ以上の解放をすればブランがいよいよ暴走してしまうため、セーブしている。

お互いがギブアンドテイクを結び、切っても切れない間柄になったブランとバルバトスはまさに相棒である。しかしながら友情の感情はない、といった不思議な状態である。


リミッターを外した際の力は強大だが、元に戻った際に1日〜2日は半身麻痺で寝込む反作用がある。



【戦闘面の評価】

現段階では戦略や戦術の指揮は不可能と言わざるを得ない。しかしながら今後の成長次第では部隊を運用するくらいの見込みはある。

個人の戦闘力としては小規模な戦場において単騎で無双するポテンシャルがある。

タイマンや少数対少数、狭い場所での強襲などがもっともブランが能力を発揮しやすい戦場である。


反面、広い戦場や部隊が相手であった場合、考え無しで単騎運用は厳しいものとなる。精神の干渉は他者への興味のなさで効きにくいが、重力魔法への耐性はない。囲われていた場合、数が多ければ「魔法を使われる前に殺す」が通用しない。

また、心理的な揺さぶりは効果が薄いものの、戦術的な揺さぶりには弱く、罠に嵌められて反撃出来ないといった事態になりやすく、部隊戦ではブランを制御できるサポート役が必須である。


単体としては相手を殺す為に手段は選ばないし、その事への抵抗は皆無である。

砂を用いた目潰し、不意打ち、騙し討ち等、我流でありながら「人殺し」のセンスは抜群であり、経験もあわさり脅威になる。

その事もあり、逆に相手からの戦法としての不意打ちや絡め手には滅法強く、初見で見破ることも珍しくはない。


また直接戦闘でも荒削りながらも、様々な武器種での戦いは二流以上であり、一流の技を学習すればまだまだ伸びしろがある。

他者への恐れが極端に薄い為、身体が竦む等で弱体化することもない。

但し力量を見極めることはでき、またプライドも無いため、退くべき時には躊躇なく退くことが出来る。


同じ前線で暴れるタイプであるイグニス=C=ホウプスと比較した評価は一長一短であり、イグニスは最大火力と属性や能力の豊富さで勝り、ブランは耐久戦に優れている。

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