設定資料集

イグニス=C=ホウプス

「────さあ、地獄を楽しみな。」



性別 男

種族 人間

職業 戦士

身長 184cm

体重 79kg

趣味 武器の手入れ

大切なもの 昔の日記、嫁

好きなもの 大雑把な料理

嫌いなもの 大切な存在に手を出すやつ

イメージカラー 燃え盛る真紅

イメージCV 中田譲治


【性格】

大雑把で無愛想。それに加えて強面であるせいで怖がられることが多い。

"鉤爪"という人物の復讐が終わるまでは、どこか復讐において自身を顧みなかったが根本的には面倒見がいい。

復讐を終えた後は先述した欠点も解消されている。


頭は悪くないが、考えるのが面倒な為、脳筋の面が見られる。

基本的に目まぐるしい状況が続いていたため、考える余裕が無かったとも言える。

そのため、必要ならば思考はちゃんと行うし言葉も尽くすという理性的な部分もある。本人としては考えるのは面倒ではあるが。


"不屈"と呼ぶに相応しく、最悪な修羅場でも決して諦めはしない。

特に"生きる"こと、"仲間や大切な者のため"のことになると諦めの悪さはより一層強くなる。

仲間や大切な者を取り戻すことにおいても傷つくことも厭わないし、同時に死のうとも思わない。

逆に悪い意味で利用した敵や、そもそも興味のない人物には大抵容赦がない。


師匠であるナオタカの遺言である「罪と罰を抱いて生きろ、それが人だ」という言葉と、

「あらゆる希望もあらゆる絶望も、刹那すべてが俺の糧だ。」という自身の言葉を信条としており、仮に仲間や大切な者を失うといった事態になっても自殺を選んだり、無慙無愧の魔道に堕ちることもない。

何があっても生き抜く、というまさに消えることのない生命の炎のような精神である。


【容姿】

顔には傷があり、特に額は酷く、額当てで隠してある。

老け顔らしく、年齢は20代と言うがそう見えないことも。

瞳は額当てのせいで暗さがあるように見えるが、実際は異常なほど爛々とした黄緑である。

生命を賭した戦いでは鬼神の如き闘気を放つため、容姿以上に恐ろしいという声も珍しくない。


【武器、魔法】

〇ブレイズ・ディザスターver.5W


アルトゥール=ゲオル=パラケリアが錬金術によって制作した大剣であり、魔剣。

現在分かっている限り、より丈夫になるように様々な物質を合成しておりどのような魔法も物理攻撃も、強い耐性を持つ。

かつてイグニスの師であるナオタカが"狩人の悪夢"から持ち帰った"月光の聖剣の欠片"が刃になっており、より強力な切れ味を持ち合わせている。

"月光の導き"の効果により、精神に干渉する現象に強い耐性を持っている。欠片である為、オリジナルには及ばないが代わりに永続で発動している。

更に強力な属性や能力を付与を行うオプションが付属されているが、それは後述。



〇対災厄魔道具エレメンタルドライバーType2


"ブレイズ・ディザスター"のオプション。後述する"対災厄魔道具エレメンタルメモリType2"を差し込むことにより、強力な属性や能力を人体に対する負担を軽くさせつつ、可能な限り最大限の効果を発揮させる接続機器。

文字通り、災厄級の存在を討ち滅ぼす為の兵装。ピース=トゥワイドとアルトゥール=ゲオル=パラケリアによる共同発明品である。


〇対災厄魔道具エレメンタルメモリType2


メモリの種類によるが、共通しているのはメモリに設定されている強力な魔法を発動する。(使用者の属性や性格によりメモリとの相性が発生し、相性が良いほどより強力な効果を発揮する。)

目的はエレメンタルドライバーと同じ。ピースにより中に魔法石が仕込まれており、魔力を通すことで特定の魔法を発動させる。

原則、通常時の「ドライブイグニッション」と魔力を犠牲に最大出力を発揮する「アルティメットドライブ」に分かれている。

魔法自体が強力な為、それに耐えうるフレームをアルが製作した。強力であるが故に人体への負担が強く、安全に扱うならばエレメンタルドライバーに接続は必須である。

強力な魔法である為、魔力消費が激しいため二本同時に扱うのは現状では現実的ではないとされている(一部除く)。

エレメンタルドライバーも同様だが、初期型はジーク=フリーデンによる磁場で破損したため現在はこの通りType2として磁場に強い耐性がある。


・ブレイズメモリ


火属性の魔力を付与する、紅のB。焼却、爆発、ブーストなど行える。高火力だが加減は効かない。

イグニスが最も頼りとするメモリ。イグニス自身が火属性であることに加え、性格も相まって過剰に適合しており、規格外の火力を誇る。まさに全てを焼き尽くす暴力。


・グラビティメモリ

自身とその所有物の重力を設定する、紫のG。使用例としては、飛行、相手からの重力操作を無効化する等。

大地属性魔法の更重力操作のみに限定したメモリ。あくまでメモリの重力操作に影響されるのは自分のみである上、使用時は常に意識して調節しなければならず、扱いは難しい。


・エクソシストメモリ

物理的な影響を受けない存在、或いは邪神、悪魔、上位者に由来する効果に対する特攻

。白のE。悪魔祓いに似た効果があり、霊体や呪い等の存在や現象に対して高い攻撃性を誇る。その反面、対象外の存在に大してはただの大剣による物理攻撃になる。

更に、現世界由来の効果をそもそも受け付けない存在に対しても無力である。(白星、旧世界の遺物など)


・スプラッシュメモリ

水属性の魔力を付与する、青のS。単に放水する他、高水圧の刃を出すことも出来る。

戦闘に不向きになりがちな水属性を何とか実用的にしたものだが、威力が低く、これといって使う理由が消火以外ない。


・テンペストメモリ

風属性の魔力を付与する、緑のT。風の刃や竜巻を起こす。

イグニスの遠距離攻撃の手段ではあるが、近づいた方が強く魔力効率が悪いため、あまり使われない。


・ライトニングメモリ

雷属性の魔力を付与する、黄色のL。雷を纏った斬撃の他、放電を行う。

相手の動きを止める為に使われることが多い。大抵の場合ブレイズメモリでバッサリだが・・・。

ただし火属性に対して耐性がある場合、代用して使われやすい程度には火力に期待出来る。


〇対災厄限定決戦魔道具ウィズダムドライバー

「対災厄限定決戦魔道具ウィズダムメモリ」による効果を安全に取り扱える接続機器。

エレメンタルドライバーの下に設置されている。

"旧世界の遺物"に対抗するため、シエにより緊急で製作されたもの。緊急で作られただけあり、一度の使用で破損する。

エレメンタルメモリとの併用が前提。


〇対災厄限定決戦魔道具ウィズダムメモリ

エレメンタルメモリによる"魔法"を"奇跡"に変換させる。

ウィズダムドライバーと同じくシエにより作られた。

メモリそのものの出力はゼロであり、これ単体では意味が無い。

よってエレメンタルメモリによる魔力を奇跡に変換させ、"旧世界の遺物"を撃破する為だけに存在する。

出力がゼロである為、最大出力のアルティメットドライブは存在しない。

ウィズダムドライバーと同じく、使用後に破損する。

これこそが、エレメンタルメモリの魔力消費が激しいという前提に当てはまらない例外である。


〇身体強化(ナオタカ流)


無属性、独自魔法。ナオタカからの直伝。自身の肉体のいずれかの部位、或いは身体全体の能力を強化する。通常の強化と違い、身体負荷が重い代わりに、瞬間的な身体能力の向上を重視しており、発動した際の効果は通常の身体強化を凌駕する。

「人だろうと魔族だろうと必ず殺す。」をコンセプトにして瞬間的な強化に特化させ、独自の身体強化を作り上げた。しかし当然、負荷は大きく最悪内部から肉体が壊れかねない。当然、習得する際にもこのリスクは付きまとう。そして正確に強力することも強いられる為、ナオタカと同じ「人間」もしくは「身体構造がより人間に近い生物」でなければ習得できない。更に言えば、これは「奥義」ではなくナオタカ流の「前提」である。その為、これを会得しなければ技を得られないことと、先述したリスクと条件により真に会得した弟子はイグニスを含むたったの二名である。



〇身体強化・絶(ナオタカ流)

無属性、独自魔法。身体強化(ナオタカ流)の更なる強化。負荷を更にかけ、瞬間的な身体能力を更に向上させる

これこそがナオタカ流における「奥義」。より速く、より強い。ノータイムでロケットに後押しされたかのような制御困難な魔法。負荷も強く、連発は困難。これを完全に扱いこなしてようやくナオタカ流の完成となる。だが完成したとしても

「人だろうと魔族だろうと必ず殺す。」を達成出来るかは分からない。故に、技を扱う人の技術を更に鍛えることをナオタカ流は要求される。だから必然、この奥義を重ねがけする暴挙だって行う。これを会得した烈黎とイグニスはまさに、ナオタカにとっての悲願だった。


【戦闘面の評価】

戦略的な視点はあまりなく、戦術的な視点でも優れているとは言えずお世辞にも"将"としての器は良いとは言えない。反面、短期間かつ限定された局地戦においては無類の強さを発揮する。

更にナオタカと違い、思考と言葉を蔑ろにせず仲間との連携も抵抗が無いため、誰かからの援護があると更に脅威となる。

諦めの悪さと、命を投げ捨てない性格により仲間の士気が上がりやすい。その反面、最悪な修羅場でも諦めないのはあくまでイグニスの中でのことでありそれについていけるかは別問題。その為、撤退しなければならない時に最適なタイミングでそれを選べない危険性が付き纏う。


個人の戦闘力は僅か20代後半でありながら戦闘経験の量と質は戦士の平均を遥かに凌駕しており、大剣でありながら小回りが効き、素早い連撃を行うレイピアや短剣などにもある程度対応出来る。

同時に第六感と生存本能が強く、心眼の如き反応も見せることがあり一人の戦士としては文句なしの一級品である。


身体強化を用いずとも、大剣の一振は肉体の限界寸前の攻撃性が基本であり、同じ人間の武器や盾の防御程度ではその上から叩き切る、または叩き潰す程の技と肉体を持ち合わせている。またスタミナも優れており、身体強化を用いなければ長期戦も不可能ではない。

但し、互角以上の技量や優れた肉体を持つ魔族や竜族が相手であれば身体強化が必須になることが多い。そのケースであれば短期決戦に持ち込まなければならない。その為、弱点は分かりやすく長期戦に持ち込まれること。

エレメンタルメモリも併用ならば、より短期決戦が必須になる。


そういった代償以上にイグニスの瞬間的な攻撃力は絶大であり、

現在の洗練された技術と身体強化を含めた攻撃力によって放たれる一撃を喰らえば、

身体強化・絶も含めば尚のこと。ブレイズメモリのアルティメットドライブの併用や、身体強化・絶を重ねがけで大剣で切りかかれば巨大な魔力光線すら突き抜けてくる。

絶望的な状況でも恐れない精神性、限界を迎えても更にもう一度踏み出せるタフネスもあわさり、極めて野蛮で強力である。


そんな極めた一撃が強力なイグニスの個人戦闘における弱点としては飛行能力がある強靭な肉体の持ち主、強力な重力魔法、素早く連撃を互角以上の技量で扱える相手が挙げられる。

例を挙げるならばジーク=フリーデン、ピース=トゥワイド、アンバー、コメット・ホウプスなどが当て嵌る。

弱点の対策としてグラビティメモリによって飛行や自身を身軽にする、重力魔法を無効化することは出来るが、反面最大火力は下がってしまうため一番の強みを活かせない。


それでも少ない機会で僅か一撃でもまともに入れば逆転出来る攻撃性がある為、油断は禁物である。

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