第13話
は?検証班の奴らがなんか暴れ始めた?……いや、検証班がメイン?そして特に暴れる理由も主張しない?……なんか呪いの品でも検分していたのか?で、それの呪いを集団範囲で受けたとか。何をミスっているのか、マジで。其処にシュライク・バースディが来る。そして文書を渡して来る。それを読めとハンドサインで促して来る。……いや、なんか怪しいが一先ず読む。……うわぁ、そう言う。だが、かなり表現が迂遠な物ばかりだな。原因が読むだけでははっきりしない。……いや、その表現をするのも不味い相手と言う判断か。で、喋るのも不味い、と。……見た目だけ真似た偽物じゃ無いだろうな?……いや、この事実を此方に伝える事は敵側の意図としてはそぐわないか。なら、問題無いな。一先ず対処に当たって居る奴らに捕縛だけで済ますように通達を出す事にする。ステータスが高ければ全て解決出来る能力しか無い世界と言う事は水掛け論的な理屈の能力しか無い世界と言う事だけど、何でもかんでも能力自動取得出来る能力とか所有して居る事でデメリットを受ける系のも沢山習得するのは容易に想像出来る。そう言う能力なんて無いから問題無いとか言うなら世界観的に全部の能力何て網羅されて無いし、能力は自由に捨てられるし、とか言うと、敵に操られたら自分の能力を全部破棄させられるとか言うのも有り得る訳だしな。まあ、今回の場合、内乱要因の弱体化をさせても仕方無いし、それは行われないだろうけども。だが、犯人はどう処理しようか。シュライク・バースディが大丈夫な以上、俺も大丈夫だろうが要は毒の量が足りなかったから大丈夫と言う理屈なら、何重にも毒を浴びされたら不味い訳だ。いや、だが、それがもしも必要量出来るなら、化身系以外の奴に対象を絞れば、そもそも道具を使っての能力効果の底上げとかしなくとも、世界規模でそこそこな結果を出せているはずだろう。そしてその方が良いはずだ。毒を浴びせました。ですが、その毒の量が足りませんでした。なんて、殺す気有る相手にやる手段では……いや、あー、毒を持ち帰らせてから、巣の奴に食わせる奴の真似の場合も有るのか?なら俺はもう毒受けていると言う事なのか?……取り敢えずは俺の身体を構成する水を全部入れ替えておこうか……。そして除去もしておこう。此方は他の手段をやった方が良い、それらよりも利点が無い事をやっているから、それは無いと言うロジックな訳だけど、……フェイントの可能性?本来取れる手段より利点の低い手段を敢えて選択する事で相手を騙す?此方の話的なそれだと、最善手やそれに近い手段を敢えて放棄した上でやれる話なのだから、それをやるのならば、最善は最初から放棄して居る訳だがね。対策されていて失敗する最善策より対策されてないから通せる次善策と言う選択なら解らなくは無いが、相手が対策してない部分を突けないと意味無いよ。それは……。次善策をやりましたが結局対策されていました。と言うのも普通に有り得るだろうに。ひとまず問題の場所に行ってみるか。そして他に連絡をした上で問題の場所に行くと、面制圧のレベルで弾丸が一斉に撃たれた。一部避け切れなくてくらってしまうと、その部分が固まり始めた。……水を固めに来た?冷やした訳じゃ無いな。それなら動けるはずだし。つまり、次に来るのは、……巨大隕石が此方にぶつかろうとした所で俺は身体の制御を手放し、その場から離脱した。……あーくそ、多分、凝固剤、か。豆腐とかの成型で使う奴。あれの即効性を高め、只の水にも使える様に能力でした物をマシンガンに込めてからそれを面攻撃で打ち込んだ、と。ハハハ。慣れない方法で来られたから対処が遅れたが、手軽な攻略過ぎて草枯れるぞ、畜生め。液体系の理屈の物理耐性メタが来るのかよ……ははは、簡単に一蹴されたのだがほんと酷いな。手軽回答過ぎるのもまた酷い。……いや、凝固されたら戦えない訳じゃ無い。物理耐性が水を流動させる事で得られるなら流動出来なくすれば良いとされただけ。……いや、物理耐性の攻略されたのは痛いな。あーくそ。当たっても問題無い攻撃が減ったな、これは。凍らされただけだったなら問題無かったのだが。後、転移すりゃあ良いだけなのに頭回らなかったか……いや、当っても問題無いと思っていたからか、これは。実際凝固させる為の物が大多数の物だったから、威力も其処迄では無かったし。……さて、水量増やして再突するか。分身で巨人創って向かわせよう。そして向かわせてみると……あー、うん。只の分身だから、身体の損害なんてどうでも良いのも有るけど身体が凝固されても構わず動かして、むしろ水の拳よりも威力が上がって居る形に成って、其処らを壊して回った。……いや、まあ、分身だから、損害気にしなくていいと言うのはアレだな……。そもそも化身系でパイロット形式でも無いのに、俺が見た目上の身体を構成している部分を破壊したら勝てると思っているだろう時点で相手が思い描いている勝ち方が大筋出来たとしても此方は死なない。……ああ、分解能力か。それで俺をアーバーンから引き離そうと、ね。世界規模で出来るのでも無ければそもそも化身系の規模的に身体の一部がそれで分離する程度しか足りないだろうし。ご生憎様。水の身体はアーバーンと融合した時にそれで手に入れた訳じゃ無い。つまり、分解能力で分解出来たとしても、此方の水の身体はそのままだ。まあそれが仮に出来たとしても、融合で押し上げられているスペックは下がるかもしれないが、基本的な戦闘方法は変わらない。そもそもステータスでのゴリ押し勝利こそ全てなんて此方はして無いのに、多少スペックが落ちるイベントが有った所で大した意味は無いっての。それにそもそもアーバーンの方に勝てないから俺の方から狙うのだろうにアーバーンが普通に介入検案だがなあ、これは。いや、現状だと催眠術対策がアレか?ヤベ、身体の集音機能切ろう。……ふう。セーフ。水の化身から分離させたのに分離したのが水の身体とか分離させるのを失敗しているか疑う検案だからな。セーフセーフ。二度と同じ手は食わない様にしよう。すると巨人に何かが投げられたので巨人で殴り、弾いた所でそれから超高圧電磁パルスが巻き散らかされ、水の巨人が蒸発し凝固していない部分が崩れる……見た限り只の発信機だったはずだよな。……いや、能力で強化されているか。いい加減に解るが、つまり、相手の能力は道具の効果の強化や増幅能力。市販品の様な物でも凶悪武器に早変わり……ってか。ごちゃごちゃと物が有るところで戦いたくないが、そうは言っていられはしないか。……だが簡単に超高圧電磁パルスを撃てる、ね。はぁ一先ず純水大量にぶちまけ続けてみるか。使用回数切れが起きるならそれで上々。それが起きなくとも解析のためにそれを回数撃たせられる。って、オイオイ。エアガンの強化や増幅をして過剰火力を持たせて乱射って……。銃刀法は関係無しかよ。凝固剤込みの改造弾撃った物がそれで、かんしゃく玉や爆竹でまともな威力の爆弾を乱用。……物資の価格の概念が壊れてやがる。勘弁しろよ。ヤベ、打ち上げ花火かアレ。転移で安全圏に逃げる。つまり、補正率の高い、道具強化能力。……要は身近に道具が有るのが前提なので所持品全部奪えば良いのだが、また面攻撃?砂利が投げられただけ?いや、先の事も有るからやばそうなので転移で逃げる。すると着弾した所が発火した。……いや、砂利と言う火打石が物に当たるだけで発火する様に強化?……いや、何なん、これは。要は、雑魚攻撃を実戦投入出来る様に強化しただけだ。だが、それの元が安価な物過ぎてまともに打ち合うのは残弾とか的に大損だ。要するに只のバフ能力だろう。幾ら攻撃をしても安価な物が前提に有るのだから残弾が尽きそうに無い……。何なら砂利さえ有れば良いと言うのを見せられた後なのだし、自分を道具認定して、自分を強化迄こなすか……いや、流石にそれはずるだろう。出来る事の強化、増幅、ならば、空気を蹴る事を能力的に強化したら?……いや、あの漫画じゃ無いけど、現実でも机上の空論レベルの事が出来ればやれなくは無いらしいが、それをやるために必要な筋力とスピードってどれくらいだっけ?空を蹴ると言う機能を強化して、滞空移動を敵は始めた。……。はぁ、なら此方も飛びますか。俺は自分の身体の水を空中に浮くように制御し始めた。要は水の攻撃をする際に水を飛ばしているのを水の身体の自分にしただけでは有るが、制御力の一部がそれに割かれる事に成るのでそんなにはしたく無い物では有る。只、今回の場合は敵に物資の補給をされたら、要は武器の弾補充をされるので、不味いにも程が有るから、そんな事を気にしている場合では無かったので解禁だ。さあ、空中戦をやろう……いや、敵は地面に戻ったな。相手の目的が弾丸数の補充なら、地面から離れると地面の砂利や小石等が使えない。此方が飛べないのなら離脱するのにはかなりいい手段として成立はしたのだろうけども、飛べるのならば弾丸補充目的で空中戦は割に合わない様だ。まあ此処にある俺の身体は一部だけだが、地面に着いたそいつは音速かそれ以上のスピードで此方へ突進した。そのままぶつかり、此方の身体はバラバラに飛び散るが、それだけだ。そもそもここに有るのは全身ではなく身体の一部を全身のように周りの水で見せているだけでしか無い。だからどれだけそれの威力が高いとしても、只の物理ならその場に対象物がそれだけしか無い的な意味で身体の一部をえぐるなり壊すなりだけでしか無い。そもそも敵に対して使う分離させる能力がご丁寧に一か所に此方の身体を集めると言う機能が有る訳が無いのだ。そしてそんな真似をやれるなら根本的にやる事の規模が違うはずだし、本来ならその方が相手をそのまま処するのをやれるからな。そして暫く凌いでいると。アーバーンが来た。迎撃を続けつつ、会話する。
『……いや、あんたね、いきなり接続切れたから来てみたけど……これは酷いわね。なんか別所に移動させた方が良いのじゃ無いかしら。住宅とか周りの物全部壊してしまえば、とかするにも瓦礫や残骸が武器に成りそうだし』
『……特殊な機構を必要としない奴なら壊れても意味無いだろうけど、……何なら辺りに何も置いて無くとも地面とか床とか壁とか壊せば残弾補充は出来る様だな。だから飛べるくせに基本飛ばない』
『でも、手札の種類はそれでだいぶ削れるわ。そうすれば対処もしやすくなるでしょう?』
『……それは手段を選べる内はしたく無いな。あくまでも周りの住宅は被害者の家だろうし、敵より防衛拠点を壊す味方、何てアレだし』
『脚力とか腕力とかの強化とか、要は遠隔操作のロボットだとか、パワードスーツとか着ている落ちなら別に可笑しくは無いし、何なら衣服とか靴とか、装飾品を強化すれば良いし、遠隔操作ロボットなら此処で仮に倒せても本人側倒せてなくて問題なのだけど』
『遠隔操作でこの強さはシャレに成らんな。物理法則無視迄はやれない様だが。何せ収容量強化とか出来たら物資を補給に撤退何てそう簡単にはやる状態にはならないからな』
『で、水霧、どうするの?単純にゴリ押しで倒しちゃう?』
『只のゴリ押しは同程度の前提でやる様な議論的には何の回答にも成ってはいない訳だが、そもそも此方が普通に倒せるならばアーバーンと俺を分離させる必要は無い訳だからな。ゆっくりし過ぎた。彼方も援軍来たな。催眠術で操られているだけなら殺したくは無い、が』
『まあ、安価な物を前提にしている以上、数の暴力に適しているでしょうからね。催眠術で全制御とかしているなら処理能力に対しての負荷が増えた数だけ上がるから倒しやすく成る迄有り得るけど』
『まあ良い。対処するぞ』
そして水を大量に撃ち込むと盾がそれを一部防ぐ。水って使い方次第ではダイヤモンドの加工にも使えるのだから、要はそれ以上の耐久性持つって事か?
『違うわね。相手の能力的に、只の防水加工を能力的に強化した物を付けた盾。じゃ無いかしら?』
『……防水機能で水を弾いた、と。かなり滅茶苦茶だが、そう言う事なら撃つではなく殴る形で使うか。乱射には向かんが、しゃーない』
そして打撃を与える形で蹴散らしていく。やっぱり弱い。と言うか人数が増えた事で制御力の限界を超えていて、簡単な指令しか出せていないだけなのだろう。まあ、前提の催眠術を行う機械は既に結構壊された後らしいし、催眠術による統制精度が低く、的確な機動力の不足的な意味で弱いのは仕方無いか。空は晴天なら行けるかね?俺は上空に大量に素早く水を配置し、光を反射させ、それで光を集約してソーラービームを移動する相手に合わせながら叩き込む。が、それが遮光ガラス盾で一部に防がれる。……遮光加工を能力的に上乗せした、と。此方の威力やステータスが低いのではない。相手の道具の補強のための強化倍率が異常なのだ。……手加減して居る余裕無いな。これは酷い。ステータスが足りないから対処出来ません。……に、対して、ならそれを出来るまでステータスを即席で上げれば良いと言う回答。……時間掛けたら簡単に対処されるな。まあ自分のステータスを馬鹿上げしてそれで対処とかは都合上無理だろう。催眠術で操って居るだけの奴らにそんな事をしたら催眠術から個々が自力で脱出しかねないのだから。……道具強化の理屈上元の物に皆無な性能は付けられないだろうけど、本来なら手が届かない相手に相性ゲーを叩き付けるくらいには出来る様に成って居る。空気中の水分を、打撃に成る様に制御。防具なぞ知るか。関節部分や呼吸のための空気穴等から無理矢理装備の内部に通し、装備の内部から外に向けて押し、一気に動かして突き飛ばす。まあ、こっちは水蒸気にも威力持たせられるからな。何なら吐く息の水分でも良い。……相手の身体の水分は?って?それはまあ相手の能力次第に成るし、常に使える奴では無いからな。一先ず援軍にはご退場願おうか。……其処で俺は亜空間に引きずり込まれた。……ああ、本来のシステム範囲外の場所にこちらを追い出した、と。……まあシステムを自前で用意出来る状態だからシステムの力が無いと俺が存在できないとしても単に追い出すだけでは意味は無いのだが。まあ、その場にいる自分の一部が巻き込まれただけだから、俺は自分の身体を元に戻そうと試みた。まあ、やれる場合、本来ならシステムのバグ検案だろうけど、何せ両方の場所に自分の身体は有る。つまり、戻るための道標は有る。ならやれるだろう。さて、復帰するか。
☩
水霧が亜空間か何かに跳ばされたわね。まあ、身体全部が、じゃ無いのだし、問題無く戻って来られるでしょう。今はそれよりも、片付けましょうか。辺り一面に水を満たし地面を液状化させる。さて、此処で水を強化何てするなら此方に利するだけ。そして私は泥の津波を相手の方へと叩き付ける。空へと一部が逃げるが空気中の水へと威力を持たせ全部の方向から攻撃を発動させる。さて、更に行くとしましょう。巨大な炎が応手で放たれる……ガスバーナーで出来る炎の強化??それとも燃やした可燃物質を此方にぶつけただけ?まあ、良いわ。それに水をぶつける。蒸発するがそれを即座に水に戻し高速消火する。すると、辺り一面が熱くなり始める。……サウナに有る様な大量の熱した石に水を掛けたような物かしら?……正直、蒸発させて空間から水を枯渇させるのは水蒸気を水に戻せる以上あまり関係ないわね。水で包んで消化してしまいましょう……消えないわね。酸素を含む物でも塗って有るのかしら?……いや、それとも水を掛けると逆効果なマグネシウムかしら?まあ、それはどうでも良いわね。酸素は水素を含む。だから、酸素が必要な存在相手に此方の攻撃手段が尽きる事は無いもの、むしろ酸素の中の水素を使い尽して水にしてしまいましょう。それで呼吸困難な状態にしてしまえば良い。酸素ボンベで呼吸を補助?その酸素ボンベの中の水素も使わせてもらうわね。さて、だいぶ相手の数も削れた。まあ、今残るのはそもそも呼吸が必要無い奴らでしょうね。機械系のなら、内蔵のガソリンでも潰しましょうか。はい。これで後は内蔵バッテリーとかで動く奴だけに成るわ。……まだ残るの?そもそも生物としての構造が違うから、酸素がそもそも必要無く、ガソリンにも頼ら無い……追加でソーラービームを撃つっと……いや、裏目に出たわね。ソーラーパネルを能力的に強化してからの充電をされたわ……。すると、敵は辺り一面に弾丸を撃ちまくる……すると、私の身体がそれなりに燃える。マグネシウム弾、ね。さて、そろそろ止めを、其処で充電された電気を大量に放電されたわ。それで此方を倒すにはそもそも規模が足りないわね。星が雷を受けても大丈夫なのは偏にその星のサイズ的に雷が中和されるからで、ある程度以上巨大な奴には相応に火力を盛らないと、そもそもダメージに成らないわよ。同程度の威力を敵と能力補助無しに打ち合うと言う構図の場合、互いに倒れるのでも無ければ基本的に相手側が先に倒れるのよね。まあだから、ガンメタをされても、相手側の威力不足で有効打には成らないとかアレなのだけど、……漫画で有るような星を壊す様なレベルの奴はまだ出て来てないのよね。出来る奴が居ても、表に出てないのよね。正直、創作で、特殊な条件や前提が何も無い只の努力だけで、全部で最強キャラ何て、それで努力出来た事だけが根拠ならば、他は基本的に努力がそいつより足りない奴らばかりに成るものね……。ああ、水霧が戻って来たわね。正直、相手の威力不足が判明した以上、ゴリ押しでも余裕そうだけど。
☩
戻って来たら、何これ。アーバーンがやったのか?
『アーバーン。やり過ぎ』
『……今はそう言う贅沢を言って居る場合とは思えないのだけど?』
『それはそうだが、……あーもう。解った。だが、もうこんな状況に成ったのだから、催眠術を行う為の機器類何て全滅しているだろ、主に辺りを泥の海にした辺りで』
『……あ、でも問題無く襲って来たわよ?』
『厄災振りまく奴が近くに居たらそりゃあそうもなるだろ。……さて、現状どうしようか。敵を倒し切れて無い方が事情説明は簡単だぞ、これは……まあ一先ず泥の海を元に戻そう。と言うか、整地しようか。つまり、泥を操り元の地形に戻してから水を抜く。と。都市基盤整備が最初からに成るが、まあ泥の海のままよりかはマシだろう。コラテラル・ダメージと言い張る為に復興作業がほぼ必要無いように迄元の状態に戻さなければ』
『水霧、流石に都市基盤整備の設計図何て頭に入って無いわよ?』
『その時はエウミア連合国のそう言う部署に頼ろう。まあ、液状化させて混ぜても問題無い類いの奴なら全部液状化させて必要な形に成型してから水を完全に抜いて成型すれば良いだけだ。それが鉄骨だろうが、ね。基本的な物なら木製住宅以外の住宅もそれで何とかなるはず。復興作業の都市の地盤と住宅はそれで良いとして、問題はその中身だよな。なんかやっていたとしても証拠も流れてしまっただろうし。不幸中の幸いなのが其処迄泥の海の規模が町一つ分弱くらいの事それ以上大きかったら言い訳出来ないレベルだし』
『水霧、それはその外は関係無いし、それくらいは流石に考慮して手加減したけど』
『ならそれは良いとして。敵が死んでいたらだが、ここまでしないと催眠術を解けませんでしたとでもするか?催眠術をする為の奴を此方側が全部把握出来てなかったから全部壊すと言うのは極論だが、念の為と言う判断でやるのは主張出来なくは無い範囲だろうし』
『生きていたらどうするのかしら?』
『その場合、そちらに全部罪を被せて、此方のやったのはコラテラル・ダメージですとする』
『はは……まあ、そうするしか無いわね……』
其処でいきなり激痛が俺に走る。
『っあ、なんか飛ばされた時に混ぜ込まれたかな。記憶が混濁して来た。ウイルスでもぶち込まれたか?』
『それで敵側が簡単に即座に致命打を撃てるなら、それを全面的に戦闘時に押し出すはず。恐らく、世界を出て入った際の過負荷が原因だと思うわ。まあ、身体総入れ替え出来る以上、そんなのはあんまり関係ないはずよ。さっさと入身体を入れ替えなさい』
そして俺は体の水を入れ替える。
『……ふう。まあ身体の総入れ替えが出来るとかアレな仕様が有る。お陰でデータ破壊なりシャッフルなりのウイルスとかぶち込まれてもあんまり関係無いな、これは』
『水掛け論的な解法を度外視するなら、そう言うのは対策無しには効く前提で無いとアレなのだけどね』
『アーバーン、要はステータスが高いから効きませんでしたと言う検案が成立しないように扱われる訳だが、現状、どうしようか。必要な対処はするとしても、その後に俺達はまた融合する?あの時は必要に駆られてだが、今回の場合は、基本的には必要無いだろ?』
『……私と一つに成って居るのがそんなに嫌なのかしら?』
『いや、そう言う意図は無くて、今融合するなら、必要に駆られた故の前回と違い、必要に駆られてなんて言い訳とかは通用し無いぞって事』
『そうなるわね。水霧、でもそれは新しい何かを始める訳では無いし、今迄やっていた事がまた続くだけよ?』
『仕方なくでは無く、自分の意志で、な。融合するなんて、特定の意味で使う奴だって居るだろうし』
『……なら、貴方はそれで良いの?』
『……良い悪いと言うよりも、融合しない場合は融合で上がって居たステータスでならゴリ押し解決出来ていた範疇の物がゴリ押し解決出来なく成るのは辛いと言うだけでは有る、が。……それに特定の意味を持たせる場合、もう重度な関係をアーバーンと俺は繋いでいる訳だしな。いっそ今更では有る。これからもよろしくしたい所では有るが、嫌だと言うならしょうがないと言うだけ』
『……その言い方はズルいわよ。要するにそれに意味を持たせるのなら、もう手遅れだから今後も構わず続けよう。なんて』
『だが今更愛の確認イベントなんて必要無いだろ?少なくとも今回に於いては、わざわざ自分からこのイベントを起こした訳じゃ無いのだからさ』
『……自分からこうしなかった事が答えだと言いたいのかしら?』
そりゃあ、ね。互いにわざわざ離れられるだろうに意図的に離れなかったのだから、もう回答は既に貰っている訳で。
『意図的に敢えて選択してなかった事を選択するか?と聞いているだけだからな、これは。本来ならこれは蛇足も蛇足だろうさ』
『……はぁ……水霧、ならこの話はお終いよ。後で融合しましょうか』
『だな。そうしよう……しかしソーラービームとか水だけじゃ説明付かない奴も普通に使ったのに普通に対処されるとかアレだな』
『ソーラービームに関しては単に光学兵器類に対しての対策として用意されていただけで、別に此方のメタの為の専用に用意された物じゃないと思うけど』
頭痛い検案やっぱり多いな……。
『……あーもう。なら別のもの考えておかないとか。だが液状化の手順を挟めば大抵の奴は水の制御だけでも既に操れる訳だしな……』
『木材については再構築がアレなだけで壊す目的での液状化自体はやるのは有りだと思うわよ。既に縛りプレイを止めても良い段階に入って居る気もするけど』
『さて、なら此方を片付けたら彼方にも行くか。彼方は催眠術を掛ける為のアイテムを破壊出来て無いだろうしな』
『それは流石にシュライク・バースディが如何にかして居るでしょう。まあ、確認くらいは後で行くべきだけど』
『じゃあさっさと済まそうか』
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