第11話
さて、後から召喚システムが前兆無しにいきなり追加されたこの世界では、それに対応した法整備が後手に回って居る関係も有って、特殊手法に対しての法整備が完璧では無い。だからこそ、公式にエウミア連合国の建国と言う事が通せた。そうする事で建国の段階から召喚システムに対する諸問題の対策を憲法なり法律なり国の仕組みなりに前提として盛り込める為、大儀的にもそれなりにやる意義が有ったためだ。……憲法改正とか手軽に短期間で正確に出来る事じゃ無いからな……。まあ、問題はそれでもそれなりに有ったし、最近のアレコレで後回しにされているだけで全部の解決はまだされてないがね。だが、瞬殺されるなら爪痕だけはそれでも残してやる。……的な瞬間的な手法な訳だが、今回の場合、それは事前に予想は出来たよな。単に対策が張れる範疇で使われた手法だから度外視されたが、それをやるための手法を変えれば問題無く通されてしまった訳だし。Aと言う手法でBをやるのをCと言う手法で防がれたが、Aと言う手法自体がメタを張られただけでB側はメタをぶつけ切れてない構図なのだから、じゃあⅮと言う手法でBの事をやればそのまま通る訳だ。……いや、頭痛いぞ、これは……。一応考えて見れば当たり前の話では有るだろうが、メタをやり尽せてない部分だけを再構成してぶつけて来た形。……いや、能力所有者を殺せたから、能力を攻略出来た的な理屈では危ないじゃ無いか……。なら、例えば、データダウンロードの能力も攻略出来て無い事に?……いや、まさか、……条件を洗い直せ。話はそれからだ。データダウンロードは恐らく偽造の歴史を相手に与える物だ。だからパラドクスクリーナーで対処出来た。何故なら正史を否定するタイプの力だったからだ。つまり、正史は正史のままで有る形のそれに対しては回答に成って無い?オイオイオイオイ。……いや、待て。それをそうしないなら、つまりは願望映像の偽物の記憶を入れられただけに成る。……ならもうそれはされた後か。攻略したと言うよりは、相手の前提条件の都合上で其処迄酷い使われ方をやられなかっただけでは有るが……。対策は創っておこう。今回の場合みたいに予想しようと思えば出来なくは無い範囲の奴を予想出来なかったのは、此方の明確なミスだしな。例えこの先それをやった原因の奴らが攻めてこなくとも。さて、色々と対策を講じて行こうか。
☩
自称上位存在の介入が有ってから二週間が経った。その間に解った事は界爆弾の効果の詳細と、何の為に考案されたか、と言う事。そしてそれで出来る事。界爆弾は世界に局地的な飽和現象を起こしてその空間に掛けられて居る干渉をリセットする為の物だ。該当空間に於ける該当現象の希薄化と無価値化こそが界爆弾と言う事らしい。……いや、そんなの格下に使うのがメイン目的技だろそれ。やるのが大変そうでは有るが、やれれば確かに効果は有るだろそれ的な内容では有った。界を凝縮し、一か所に注ぎ込む。なんか他にも出来そうだな、これ。……と成ったので、それを研究したのだが、世界の一部を凝縮して一纏めにする作業時にその凝縮したそれを少し整形出来るか試してみた所、……小型の世界と言えるものが出来た。出来てしまった。いや、要するに世界の一部を集めてそれらしい形に整えただけでは有る、分裂増殖するタイプの生物的な扱いでの世界創造……いや、正確には世界の分裂増殖の手伝いをしたと言う方が正しいか。だが、零からでなければ、疑似的な世界創造にも手が届いてしまった訳だ。正確には世界が分裂増殖出来る仕様で、これはそれを見付けただけなのだが。……だが、これは件の上位存在的にはアウトじゃ無いのか?……だが、何もなかった。本当に仕様の範疇での事ならばなら何が有ろうが無介入を決め込むつもりの様だ。……いや、でもどうする、これ。
☩
「シュラ、そしてガルア。もう良いですよね?メンタルケアは、もう十分ですよね?」
「マーテルさん。まだ怖がっていちゃダメなの?」
「……普通なら私が止める様な事を散々やってまだ望みますか?」
「何の事かしら?シュラ、助けて」
「……俺にどうしろと?」
「シュラ、もう十分メンタルケアはしましたよね。通常運転に戻すべきです」
「まだ足りないから、もっとお願い、良いよね?」
「だから、俺にどうしろと。可視化出来ない要素の可否を俺が決めろと?精神病なんて疑われる条件を一度満たして疑われたら対象者が自分で否定なんて出来ない理屈の病気なのに」
「まだ一緒に居てよ」
「もう良いでしょう?ガルア=スプラウト」
「嫌、よ」
「シュラ、貴方からも言ってやりなさいよ。もう十分でしょう?世界創造の関連の研究も、しないと水霧浄土にそれで大差付けられかねませんよ?」
「それならそれなりに今でもやっているよ。……世界創造と言うか、世界分裂や増殖の補助なのだから、あの自称上位存在の一助にしか成らない気もするがね……」
「シュラ、それでもやるべきですよ。上にはそれで進めるのですから」
「テラ、そうだな。そうしよう。そもそも一種類の能力は一人しか持てない何て決まりは無いのだし。似た能力の成長方向が違うタイプの能力持ちが出て来ても何もおかしくはないのだし……能力その物に対してより特定ジャンル能力メタの方が扱う上では安心出来る形だろう。……と、そう思ったから今回のミスは起きたのだから、相手の能力は出来るならば、ジャンル毎ガンメタをやり尽すようにしないとね」
「でも相手側を殲滅し尽せばそんな心配は……」
……この話には自分のミスが前提に有って、慢心したら不味そうな話な訳だからな。
「別に能力は全てオンリーワン設定が有る訳でも無いのに違う手法の同系統能力に対する対策を怠った結果なのだから、それがミスでなくて何だよ。本当、敵側の前提条件が違えば……いや、そうさせはしない」
「界爆弾は飽和による中和と、対象空間の中の物の希釈化と無価値化。つまり、それをされ切らない格上には効かず、基本的には格下にしか通用しない理屈ですが」
「議論なら他を全員格下扱いすれば全部に効くのか?いや、そう考えるのは流石にアホ臭いか、議論的には自分の方が格上だしと主張されるだけだろうし、アンチ・ヘイトな二次創作的には幾ら設定を積み重ねようが無価値なのだけど、さ。格下狩り用能力なら無根拠に格上扱いにした俺には意味は無いな。的な意味で」
「それは似ているだけの別人の話なのだから、此方の能力とか関係無いと言うだけですよ」
流石に此処からはテレパスにしようかね。
『ここからはまたテレパスで……パラレルワールドの自分とかパラレルワールドでは無いと言う名目のパラレルワールドの自分とか、存在させようとしたら可能だからな。そう言う能力も既に出て居るし。まあ、此方からすればそれを此方としての正史にしたいならば簡単に潰せる訳だが……あくまでも別物として創られている物には関係無い話だけども』
テラはそれに対して苦笑いしつつも、同意を示す。
『まあ、そうでなければコピペ世界を丸ごとぶつけて来られても此方としては消すだけで終わりますからね。あくまでもこの世界の正史にしたいなら此方の世界のデータにそれをしなければならないはずですし』
『他の世界が、虚像でそれが出来ている事にしたい奴なんて知るか、と言えるならば、コピペ世界はガン無視で良いがね。只の妄想でなくて現物が有るからね。正直放置していても此方には実害無さそうだけど。単に此方の実力が高すぎるのです。とか有りなら、此方の追加で出した奴の実力の方がそれより更に高いから、それで倒した奴以外の奴にあなた方は壊滅させられました。はい終わり。ゲームオーバー。と言う理屈が罷り通るから的な意味で』
『シュラ、それは流石に暴論ですよ』
『それの反論の為に使うだろう強さを単にそちらより強いと根拠無しに度外視しているのでは、是非もないね』
『そればかりはいわゆる世界観次第で変わる話です。としか言えませんが』
『それを言い出したらこの世界で雑魚扱いの奴が世界の前提となる評価基準違いが原因で他の世界では無双とかも普通に有るか。創作的には異世界転移系の奴でよくあるパターンかね?いや、言う途中迄は冗談のつもりだったが、それは他世界との仕様違い問題を利用したら冗談抜きで有り得る話か。要は此方だけが過剰評価され、相手が過小評価される世界に移動したと言うだけだし』
『世界が違うとはそう言う事です。誰が最強かを決めるのが独断で独り善がりで良いなら、全員自分に取っては自分が最強で終わるのが無難ですよ。共通の基準でやらないならどんな奴でも自分が最強に成る基準を専用に用意すれば誰でも最強たり得るのですから』
『それだと公平性も何も無く、結局は前提を決める奴次第で結論の変わる話に成るのだが』
『結局はそう言う事ですから気にするだけ無駄ですよ。隕石最強とか言っても、どうせ隕石を拳で砕く話でも用意されるだけでしょうし』
『通常は有り得ない、とんでも理論を許容するのが魔法なら、魔法の方が強く成るのは当たり前。まあ、それは世界観次第だけどさ』
『この世界ではそうではないですよね。正確には召喚システムは、ですが。理屈無しのそれが有りならヤバイ類いの物も有るのですし』
『理屈無しで良いなら簡単に言えば即死能力が百パーセント成功出来る扱いでも良い。だが、どうするよ?実際問題、似たケースが有れば、ガルアはまた人質要因で狙われるぞ』
『ですが、瞬間的に奪還出来ても、瞬間的に結果の出るタイプの手段を使われて、ああなってしまった訳ですからね』
『テラ、敵方は前提条件上、人質としての価値の無い事にするようにはし無いだろうが……ガルアをなんかの神格個体にでも成らせるか?』
『無理矢理こちらの力を渡して条件を満たさして、と成ると、恐らく神格個体には成れずに、天使個体側に成ると思いますが』
『だが、現状のまま放置よりかはマシだろうから、やるとしよう』
『解りました。そうするとしましょうか』
そして手順を熟して行く。まあ幅広い奴から前提と成る物を用意される訳では無いので多分成るのは土系の何かだろうが、それでも現状よりかはマシだろう。神格個体への成り方は、エネルギーを飽和現象が起こされるレベル以上に集めて、それを自力でねじ伏せ続ける事。その飽和現象を起こす為のエネルギーが自前なら神格個体、借り物なら天使個体と言う感じ。だから、本来ならば天使個体に成るのは妥協案と言える物だ。……いや、一概に全部悪い訳でも無く、大当たりのパターンも存在する訳だけど。そしてガルアにエネルギーを譲渡してそれを試みさせる。すると……。
『……これが私の新しい力、なのね』
『……どんな奴に成った?』
『アズリエル。……けして可愛いとは言えない力を持つ事に成ったわね』
『……ええと待て、少し調べる。……いや、ガルア……見た目の特徴はともかく、前提と言動的にこれしかないレベルでマッチして無いか?七掴みの土から人を作れた奴だし、……その際に大地の諫言を無視して創った、とか有るし。ヴェールでいつもは身体隠しているし、只、死を司るのが何処から来たのやら?』
『それは要するに、ゲームで言うプレイヤーとプレイアブルキャラクターの繋がりの切断なのじゃないかしら?』
『えげつないな。だが、無根拠な、とんでも理論とは言えないレベルの物だろうよ。何ならゲームの運営側なら余裕で出来そうなレベルの奴だし』
『でも即死魔法の獲得が出来たのね……いや、厳密には理屈的には違う訳だけど』
『さて、ガルアに力を与えるのも出来た。……これからどうしようか。いや、鍛錬をするのは別として、さ』
『鍛錬関連で出来るのを増やす事を除けば、彼方の世界に侵攻に行くとか、でしょうか?』
『行かなくてもワンパンされているのにまた来ようなんてすると思うの?』
『……いや、妨害した奴の論調を信用するなら、この世界のルールを守っての侵攻にはノータッチな可能性が有るが……流石に根拠無しにそれに参加するのは捨て駒過ぎるよな……なら、相手側がまだ攻めて来るつもりなら、妨害した奴への交渉中と言う感じだろうか?』
『そもそもどうやって交渉のテーブルに相手を着かせるのかな?そもそも同じ世界に入れないよ?』
『……どうなるのかね……』
テラが其処で提案を出して来る。
『なら、此方が自称上位存在にコンタクトを取ると言うのは、どうでしょうか?相手側が交渉して居るかどうかもそれで解るはずです』
『……いや、テラ、どうやってやる?此方がシステム内の仕様でどうこうしようが無干渉を決め込んで居る相手だし』
『……前提条件上、件の人は喧嘩を売ればすぐに来そうですが、それじゃあアレですよね』
『奴は劇が壊れるのは避けたい的な事言って居たし、此方の観劇目的でシステムを創ったなら、反応するかは別として見ては居るのでは?』
『……シュラ、普通なら全部を見尽すのは物理的に限界が有りますよ。只、上位存在と自称するのだから、全部見られているかもしれませんが』
『仮に世界で起きる全ての事を知る存在だとして、いや、真面目な話だ。今、それは良いから、こう言うが、様々な事件が起きると初動の時点で把握していて、敢えて基本的にはガン無視して楽しんでいた奴だと言う事だろう?少なくとも善と言える存在じゃ無いだろう』
『ならシュラは、貴方は世界全ての事件を解決する義務が有る何て言われて承諾できる?』
『……テラ、そう言う事、か。……全てを解決出来る力が有るから、全ての問題を解決しなければ成らない……これは正しいようにも見えるが、赤の他人の為に命を張れる奴しか居ない訳じゃ無いだろう。特定の個人が仮にそれを出来るとしても、全員がそれを確実にします……なんて言える内容では無いのは間違い無い』
『要は全てを簡単に解決出来る力が有る奴が居るとしても、この場合はそいつが助けてくれる義理も義務も必要も無いのよね。善性に訴える……なんてしても仕方無いし』
『でも助けてはくれたよね?』
『ルールを逸脱して喧嘩売られたからと言うだけだと言われてはいるが、結果的には、な。毎回期待出来る物じゃ無い。創作の作話上的には物事の成功率なんて無視出来るが、な』
『それは身も蓋も無いですね……』
『百回負けても一回勝てれば良い。とか言えるのは再戦とかリトライとかリスタートとか一度勝てたらそれが全てに出来る能力無しに言うのは違うだろう』
『殺し合いとは一度で決まるそう言う物では無いですか?』
『ああ、言い方が悪かったか。百回戦って一度勝てるかどうかの相手との戦う時に、一度勝てるだろうパターンのみを持ち出して、勝った事にする。確率論の無視とはそう言う事だろうよ。幾らそれの成立難度が高くてもそう出来る迄やり直せば関係無いのだし』
『それでも勝ちは勝ちでは?』
『いや、そう言う能力ってさ、要するに膨大な回数負けたけど、一度勝てたから敗北数無視して俺の勝ち。と言う理屈が通る能力な訳で……』
『ははは……』
それを解っているから俺はそう言う奴のメタ能力持ちに成ったのだし、打ち消しじゃ結局は水掛け論的解決にしかならないから格上への回答として不十分だからな。
『まあ俺はそんな物を潰す側の能力持っている訳だがね』
『シュラ、何か私の力が下がった感じがするの。どういう事?』
まあ、ガルアには説明も必要だよな。なので、俺は説明を始める。
『ああ、ざっくりとしか説明してなかったけど、神格個体や天使個体になるためには飽和現象を制御し尽くして初めて生成と制御出来るエネルギーが必要で、神格個体や天使個体に成ると言う事はそれが恒常化する。つまり、神格個体や天使個体に成り続ける為にステータスの一部がそれに常時使用される為に、弱くなっているように感じる。だから、実力自体が下がった訳では無いよ。この仕組みの関係上、無理に実力で不可能なレベルの上位存在的な奴に成るとそれに成り続けている限り表面上は碌に力を使えない木偶の坊化するけどね』
『……少し試運転してもいい?そうなっていたらアレだし』
『そうだな。ガルアは害虫駆除でもそれでやってみようか』
そして暫く害虫駆除で実験を繰り返し、ガルアが感想を述べる。
『ステータスがある程度は下がるにしても、代わりに能力が発展しているから、これは問題視する程では無さそうね』
『まあ、つまりは得た力が既存の能力でも全て説明が付く奴ばかりだったから、ステータスも特筆すべきレベルで下がる事は無かったと言う事か?』
『まあ、要するに力の新しい使い方が出来る様に成った。(それをやる為の力自体は同じ物)だものね。負担が少ないのはまあ解る範囲でしょう』
『実際、所有能力の拡大解釈の自由度を上げると言う事は十分に有用だろう。……俺なんかゴーレムクリエイトが流星群を生成する能力に成ったからな』
それに対してガルアは戸惑いながら、
『……いや、シュラ、それはつまり、神格個体や天使個体に成るのは新規の力を得る手段には向いていないと言う事なの?』
『直ぐにレベリングする時間が無い時には止めた方が無難だな。……いや、例外も居る様だが……それに付いては、今は関係無い、か。……なんかな。奴に対して介入出来たのに介入しなかった事で助からなかった奴が居るとして、奴に対して介入してくれればそいつは助かったのに……と責めるとしよう。奴に介護されるのが前提での批判だろ、それは』
するとガルアは黙り込み、代わりに其処にテラが口を挟んで来る。
『ですが、国の軍が国民を守るのと似ていませんか?』
『奴が世界を創ったならその論調も通るけれど、そうだな、他人が戦争していました。それを中継で一部知りました。だからとそれを知った全員が戦争を終わらす為の動きをする?そう言うのに参加する?そんな訳無いよな』
『ですが、それとは少し違いますね。この話の場合、実際にその状況を変えられる力が有るのですよ?で、有るのに、それに敢えて参加しない。そう言う奴です』
『別に奴は世界に奉仕する奴隷じゃ有るまいし、とは思うが、奴の既存開示思考で考えるのならば、そんなのやると劇を壊す。とか、つまらない、とかだろうか?』
『……奴を殴りたく成って来ましたね』
『……だからとまともに奴と戦う術も無有りはしないが』
『……いや、なら劇を壊す為の動きをすると言うのはどうでしょうか?』
『……それをしたければ他の世界の法則を手に入れて使わないと話に成らないよ。そうでなければ劇を壊す動きをしても只の仕様内の事でしか無いし。そして他の世界の奴に協力を得てやる検案でも無い。奴に撃退された奴らがまた来る原因に成るのだろうから』
『……今はそれで良いでしょう。いや、良くはないですが。……システムに頼らず、システムの奴とまともに戦える奴なんて居ないのでしょうか?システムに頼る道が無理ならそう言う奴でも無いと、そもそも戦いのテーブルにも上がれないですからね』
『……いや、そう言う奴が居るとしても此方もシステム前提改編的な奴の力に対抗出来る事が前提だろう。そうしないとそれが通じない様に前提を崩されて終わるだけだ』
『……敢えて無能力者として、どんな能力が来ようが物理だけでなぎ倒す……いや、無理でしょうよ。物理的に触れられないとかの対物理メタを散々盛られもそれを物理だけで攻略出来ないと簡単に詰みますよ。……いや、他の世界の奴に頼るなら話は別ですが、前提的にそれをするのは避けたい……と言う状況ですか……』
『そう言う物理に強い奴を他が能力で散々補助するのはどうだろう?』
『……いや、それをやるならそいつが自前で能力を持つ方が早いですし、それに適応して居るならわざわざ縛りプレイする必要性も薄れていますよ』
『……さて、どうしたものか……』
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