おまけ番外編 社外秘モブ娘ちゃん設定資料集(読み飛ばしても本編の理解には全く支障ありません)

 ―――まえがきと作者からのお礼――――


 皆様、いつも拙作をお読みくださり、まことにありがとうございます。

 先日、厚かましくも拙作への応援をお願いしましたが、皆様の寛大な慈悲の御心により、なんと、現代ファンタジージャンルにおいて2位に入ることができました!

 マジで心から御礼申し上げますm(__)m


 ということで、ぶっちゃけ誰も求めてないと思いますが、自分が勝手に約束してしまったので、勝手に約束を果たすため、モブ娘ちゃんたちの一部の資料集を置いておきます。

 タイトルの通り、読み飛ばしても本編を読むのには全く支障がありませんので、不要な方はガンスルーしてください。


―――――――ここまでまえがき。以下、資料集――――――――――――




兵士娘ちゃんたち


 主人公君の生命線の女の子たち。部下娘ちゃんたちの基本給は、皆を平等に扱うために同じとなっている。しかし、戦闘要員の仕事には危険が伴うため、兵士娘ちゃんたちには色んな手当が盛り盛りとなっており、みんな結構な高給取り。


 以下はアイちゃん曰く、『戦士としての見込みがある』二人。つまりは、副隊長格。


1:キワナ


生い立ち


 とある内戦の絶えない国の出身。家族で西欧の先進国に船で不法移民として入国しようとした所、悪質なコーディネーターがたくさん不法移民を詰め込み過ぎていたために、船が海上で沈んでしまう。運よく何とか陸地に流れ着いたものの、人身売買ブローカーに買われて、色々あって、ママンの研究所に売られる。素早さや器用さは低めが、初めのアイちゃんの厳しめのかわいがり試験で最後まで立っていたガッツのある子。


スペック


 人種としては、黒人と白人の混血で、体格が良いアスリートタイプ。

 属性としては土。

 野営においては土を操作して、簡単な寝床を作ったり、防塁を構えて陣地構築をしたりすることができる。

 戦闘においては、武器は使わず、土を硬化させた物質を身にまとって戦う。前衛でみんなの弾除けになる、いわゆるメイン盾タイプである。

 異能的には、アフリカ土着の魔術や、白人入植後の陰惨な歴史の中で形成されていったブードゥー系の呪術との親和性があり、物理のみならず、呪術攻撃全般に対して、耐性が高い。

 アイちゃんは防御力が低めなので、基本『当たらなければどうということはない』スタイルで戦っているが、敵の数が多い場合は、キワナちゃんを弾除けにして対処している。

 なお、アイちゃんからは、『モジャ子』という身も蓋もないあだ名で呼ばれている模様。


 性格


 温厚で口数は少なめだが、無口っ娘というほどではない。人見知りはするが、慣れれば結構喋るタイプ。体格に似合わず、かわいい物が好き。趣味と実益を兼ねたブードゥー人形作りが趣味だが、手先が器用でないために、下手の横好きな感じになっている。野良猫とかとも触れ合いたいと思ってるが、基本、動物には好かれないタイプ。生贄とかを多く使うアフリカ系の呪術と親和性の高い彼女を、野生動物は本能的に恐怖して逃げ出してしまうため。

 アイちゃんのことも小っちゃくてかわいいから抱っこしてみたいなあ、と思っているが、もちろん、言ったら殺されるから秘密にしている。



2:サンティ


生い立ち


 元々はロマ系民族の出身で、家族と共に流浪の生活を送っていたが、親が貧困のために養子縁組の体を取った人身売買の形で、彼女をロシアへと売り、さらに転売される形で研究所にやってきた。アイちゃんのかわいがり試験においては、直接戦闘能力はさほどでもないものの、周囲の状況や戦況を読んで利用することができる機転をアイちゃんに評価された。


スペック


 ロマ系なので、人種の特定は困難だが、強いていえばインド系の血が濃い。体格は同年代女子に比べれば恵まれているものの、前述のキワナちゃんほどではなく、兵士娘ちゃんの中では平均的。ギャルゲーのヒロインの中に放り込まれるとかすんでしまうものの、中々の美形である。

 属性としては風。中衛~後衛に立ち、敵を牽制したり、味方を支援したりと、戦況に応じた臨機応変な動きをする。

 また、アイちゃんが最前線で出張る時には、他の娘たちの指揮を取ることもある。

 異能的には、ヒンドゥー教と親和性があり、メイン属性意外の魔法もちょびっとなら使える器用さを誇る。万能のダイヤちゃんを何段階も劣化させた、器用貧乏キャラといった感じ。


 性格

 明るく楽天的な、兵士娘ちゃんたちの潤滑油的存在。リーダーのアイちゃんが色々とアレな性格なので、気苦労が耐えないが、上手い事フォローしている。趣味は音楽。それも、ピアノとかギターとか一般的な楽器ではなく、あまり有名ではない民族楽器や音楽を好んでいる。主人公の家の倉庫には、パパンが世界中からおみやげで買ってきた謎の楽器なども多数あり、主人公の許可を得て、暇をみつけてはそれらを演奏して楽しんでいる。色々辛い目にあっても、人が好きだし、人からも好かれる性格で、動物にも自然と懐かれるタイプなので、キアナちゃんから羨ましがられている。

 なお、アイちゃんからは、「ロマ系の出身です」というのを聞き間違えられて、『ロバ子』と呼ばれている。





事務娘ちゃんたち


 主人公の経営を支える頭脳部。おやつは経費で落とせます。



 以下の二人は、管理職級の人材(主人公と仕事の話ができるレベルの女の子たち)


3:フオン


生い立ち


 技能実習生制度によって日本にやってきた外国人の両親の下に生まれた。しかし、両親はフオンちゃんを経済的に育てることが難しく、どうすればいいか困っている所を、悪いヤクザ屋さんにそそのかされて手放されることとなり、研究所にやってきた。


スペック


 東南アジア系のスレンダーボディ。異能としては、一応、水属性で仏教系の範疇だが、血筋的にも本人の性格的にも、宗教の薄い環境の生まれのため、戦闘要員としては適さなかった。だが、頭脳は明晰で、事務処理能力が非常に高い。エクセルもパワポもゴリゴリ使えるし、PDCAサイクルもガンガン回せる。経理畑の長。本人は、電子機器を壊す可能性のある水属性の異能をあまり好んではいない。


性格


 合理的で冷静。数字にも強いので、主人公からも頼りにされている。

 優しく働き者で人材マネジメント能力に優れ、自分たちの心を取り戻させてくれたみかちゃんを、主人公と同じくらい尊敬している。また、客観的に見ても、どう考えてもみかちゃんと主人公がお似合いなので、必然的にくっつくべきと考えている。つまりは、『みかちゃん応援し隊』の一人。さりげなくみかちゃんに主人公への資料の受け渡しなどを頼んで、二人の接触機会を増やすなどのアシストをしている。

 飲み物はコーヒー派だが、好物はスティック状の羊羹ようかん。理由は手軽に小腹が満たせる上においしいから。趣味は、マインクラフトやジグソーパズルなど、コツコツ積み上げてく系のもの。



4:カルロッテ


生い立ち


 貧しい東欧の小国に生まれ、ストリートチルドレンをやっていた所を人身売買ブローカーにさらわれ、『売春婦』か『人殺し』の二択を迫られ、後者を選んだために、研究所にやってくることになった。


 スペック


 東欧系の白人。身体の発達が早いので、主人公たちと同年代ながら、ちょっと大人の色気を放ち始めている。いわゆる地頭が良いタイプで、常識にとらわれないアイデアマンでもあるため、新規事業計画を任されることが多い。リスクを取れる人材であり、ロジカルなだけではなく、ロマンを事業のビジョンとして具体的な計画に落とし込む能力がある。こういう人材はとても貴重なため、主人公からも期待されている。企画部のホープ。

 一応、属性的には光で、宗教的には東方正教会の範疇に属するが、本人の性格的に一神教との折り合いが悪く、暗い所を明かりで照らす程度の能力しかない。


性格


 とても鷹揚。他人にも甘く、自分にも甘い。ちょっと時間にルーズなのがたまに傷だが、締切りにはなぜか間に合っちゃうタイプ。

 フオンと同じく、みかちゃんをとても尊敬している、みかちゃん応援し隊の一人。しかし、フオンちゃんがただ純粋に主人公とみかちゃんがくっつくのを応援している純愛派であるのに対し、カルロッテちゃんは、みかちゃんを正妻かつ大奥の頂点とする部下娘ちゃんたちのハーレムの形成を画策している点で、微妙に派閥が異なる。フオンちゃんよりカルロッテちゃんの方がコミュ力が高いので、事務娘ちゃんたちの間では、目下の所、ハーレム派がやや優勢の模様。

 食べ物は、特に好き嫌いはなく、なんでもおいしそうに食べる良い子。趣味は温泉巡りと、入浴剤を集めること。出身地や研究所では、ちゃんとした入浴の習慣がなかったが、主人公の下にやってきてから、湯船に浸る快楽に目覚めた。



家事娘ちゃんたち



 縁の下の力持ち。彼女たちのおかげで快適な住環境が維持されている。



5:マイムーナ


生い立ち


 中東のとある国の普通の家庭に生まれたが、病気で幼い頃に父親を亡くしてしまう。お国柄的に女性が仕事を見つけにくい環境だったため、母親は彼女を養いきれず、ペドフェリアの大富豪に売り払われる。あわや貞操の危機というところで、その大富豪が商売敵に暗殺されたために何とか純潔を守り通したと思ったら、研究所に売られて、貞操どころか命の危険に晒されてしまった。


スペック


 中東系で、安産型の体型。手先が器用。ちょっとのんびりしているので、スピード感はないが、仕事には一生懸命で丁寧にじっくりやる。宗教的には中東系の土着のマイナー宗教と親和性があるが、呪術的な才能がほとんどないのであまり意味はない。一応、属性としては土で、手からサラサラの砂を出すことができる。


性格


 おっとりしている。物事を深く考えず、上からの指示に従順で、流れるままに身を任せるタイプ。動物や植物のお世話が大好きで、小学校でも飼育委員を自ら買って出る、ただただ優しい女の子。つまりは、嫉妬心がなく、闇が深くなく、ドジっ子と納豆要素を薄めたぷひ子? 上位互換とか言ってはいけない。

 趣味は植物を育てること。本編にもチラっと登場し、主人公からサボテンを貰って喜んでいる。本当は動物も飼いたいと思っているが、寿命の短いハムスターとかはすぐ死んで悲しくなりそうだし、かといって犬とか猫とかは、自分の研究所での経験も踏まえ、狭い所に閉じ込めるのはかわいそうだから我慢している。

 みかちゃんを母か姉のように慕っており、主人公のことも普通に大好きだから、ずっと二人のお側で仕えられたらなあ……と無邪気に考えている。

 もちろん、みかちゃん応援し隊の一員であり、ハーレム派。元々、一夫多妻が許されるお国で生まれたので、ハーレムに全然抵抗がない。



6:ノエ


生い立ち


 熱帯雨林の少数民族の生まれ。違法な森林伐採業者が人身売買にまで手を染めた結果、捕獲され、何回かの転売を経て、研究所にやってきた。


スペック


 人種は不明だが、褐色系。いつでも眠たげな目をしている。宗教的にはアニミズムと親和性が高く、日本の神話とも実は相性がいいタイプだが、本人が信仰に必須な真摯さという素質を徹底的に欠いているため、上にはいけなかった。実は、くうという希少属性を持っており、覚醒すれば天候を読んだり、動物と話せたりするメイン級の潜在能力を持っているが、覚醒することは一生ない模様。

 でも、覚醒していない今でも、何となく動物の考えていることが分かるので、マイムーナちゃんの飼育委員をお手伝いする時や、猫に良い日向ぼっこの場所を教えてもらう時に役立てている。


性格


 良く言えば無為自然、悪く言えば怠惰。『働かないで済むなら働かないでよくね?』が基本指針のニート気質。しかし、なんだかんだで主人公には感謝しているので、言われたことはきちんとこなす。でも、言われたことしかやらない。

 趣味は日向ぼっこと寝ること。マイムーナちゃんとはタイプが違うマイペースなおっとり系だが、生活のリズム感はばっちり合うので、二人は結構仲良し。

 マイムーナちゃんから誘われたので一応、みかちゃん応援し隊・ハーレム派に入っているけど、積極的ではない。でも、『主人公の女になれば、一生食いっぱぐれないからいいんじゃね?』とは思っている。




 以上です。

 他にもたくさんモブ娘ちゃんはいるのですが、突貫工事で書き始めたので、とりあえずは六人だけ。需要がありそうなら、こっそりここに追加していくかも。

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