「武装神社」 ダダダ文庫

 おはきょむ! もうすぐ10月というのが受け入れられない……一年が一瞬すぎる。歳をとったんだなあと思います。


 きょうも面白い架空ラノベ紹介していきます! きょうはこれです!


「武装神社」著・甲元惣太郎 イラスト・六科狸 ダダダ文庫


 ◇◇◇◇

 武装神社 あらすじ

 どこにでもあるふつうの神社、通称「お稲荷さま」。実は世界を揺るがす悪と戦っていた!

 ◇◇◇◇


 なんだか田舎伝奇というか因習村の香りと、ショッカー的な悪の組織との戦いというバチバチに熱いマリアージュを感じるお話でした。


 このお稲荷さまは地域の人たちに愛される、田舎のわりと小さめの神社です。でもちゃんと社務所があって、神主の冬威さんと巫女の鈴愛ちゃん、そして御神体であるロリ狐のあぶらげちゃんの3人、いや2人と1匹で回しています。

 平和だった田舎町に、突如「常世の民」と呼ばれる存在が攻め込んできて、3人は真の姿を現します。冬威さんはRPG砲を担ぎ、鈴愛ちゃんはサブマシンガンを抱え、あぶらげちゃんは野獣の本能を表した巨大な九尾の狐に変身します。


 まあタイトルから分かる通り基本的にバトルものでして、「常世の民」側も強いボスキャラが次々出てきます。そのバトルが熱いのです!

 というかこの「お稲荷さん」、バックヤードにすごい量の武器が用意してあって、なんでご近所さんは気づかないのか……となりましたよね……。

 そしてなにが面白いって、神社のかき入れどきであるお正月に「常世の民」が現れてえらいこっちゃになるあたりが好きです。「常世の民」、縁日の日とかを狙ってくるんですよ。そのたびに大変なことになるんですよ。どうしろっていうんですか。

 それでも真面目に戦う冬威さん鈴愛ちゃんあぶらげちゃんがとてもいいです。


 あと神道の考証がしっかりしているのがよかったです。面白いだけでなくうんちくもたまってゆく! なんて素晴らしい!


 それから口絵の鈴愛ちゃんが本当に可愛いんですよ、このかわいい巫女さんが武装するの……? となります。武装するんですよ、サブマシンガンで……。タイトルを見ててっきり刀とかなのかなと思ってたらまさかのサブマシンガンでびっくりしました。


 挿絵の挟まるタイミングが絶妙なのと、敵の「常世の民」のボス格の悲しい過去がたいへんいいです。いやあ面白かった。続刊に期待しているので、みんな買ってくれ。どうもダダダ文庫さんではそんなに推している作品ではないようなので……。


 それでは恒例のスクショタイムです!(ISBNと日本書籍コードと表紙画像)


 また次回! きょむならでした!

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