「いせきぶ!」 オメガシティほだす文庫
おはきょむ! 8月が暮れていく……Q太郎のおチビさん時代も終わりに近づいている……!
あんまりおチビさんだとわたしが日中いないので不安、というのもあって少し大きくなったのをもらってきてペットシッターさんにも来てもらってるんですけど、もうちょっとの間、ちっちゃいQ太郎と遊びたかったです。
きょうも架空……児童文学を紹介します!
「いせきぶ!」著・北条葦時 イラスト・遥かなた オメガシティほだす文庫
◇◇◇◇
いせきぶ! あらすじ
ぼんやりした性格で特に友達のいない小学生、砂原はろ。好きなことは近所の遺跡のボランティアガイドの勉強をすること。ある日はろはヒコと名乗る謎の古代人と出会い……?
◇◇◇◇
北条葦時先生が予告しておられた児童書、ばっちり買って読んでみました。いやあ面白かった。
まずははろちゃん。とにかくボーッとしている女の子なのですが、それはまわりから見たらそう見えるだけで、頭の中がなんと申しますか、インディ・ジョーンズとかハムナプトラとかそんな感じで古代のロマンがぎゅうぎゅうに詰まっております。
学校の図書室で古代遺跡の本をぜんぶ読んでしまって、もっと古代を学びたい……と思っているところに謎の古代人、ヒコが現れて、まるで家に連れ帰れない猫を世話するみたいに、近所の廃屋に余った給食の揚げパンを持っていく生活が始まります。
ヒコとは落書き帳に絵を描いて意思疎通するんですけど、はろちゃんもヒコも絵が下手くそで、なにを言いたいか分からなくてふたりで大笑いするシーンがかわいいです。
とにかくはろちゃんとヒコがかわいいんですよ、ヒコもたぶんはろちゃんとあんまり変わらない年ごろなんでしょうね。
そして遺跡のボランティアガイドの様子もしっかり描かれていて、大学の調査団がやってきてはろちゃんの家の近くの古墳に埋葬されている人物がどんな人なのか分かります。そこからの展開がエモい!!!!
ヒコと仲良くなって、古代人の価値観をちょっとずつ知っていって、そのうえで遺跡について学ぶ……という展開が眩しいです。
あとこの本、小学校高学年くらいの日本史の授業で習うことがたくさん散りばめてあって、「なるほど、これが『ためになる本』か」となりながら読みました。これはマジでオススメです。邪馬台国とか吉野ヶ里遺跡とかその辺が好きだったかつての少年少女なら楽しめるのではないでしょうか。
とにかく面白かったです。一冊で終わっちゃうのがもったいない……。オススメです。
そろそろですかね。恒例のスクショタイムです!(日本書籍コードとISBNと表紙画像)
それではまた次回、きょむなら!
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