「3年以内に遺跡の学術的価値を証明しないとレジャーランドにされる話」 しびれびれ文庫
おはきょむ! セミファイナルの季節が近づいている……! Q太郎がアパートの玄関で家に迷い込んだメスのカブトムシを捕まえてて、うわあ夏だ、と思いましたね……。
それではきょうも架空ラノベ紹介していきます!
「3年以内に遺跡の学術的価値を証明しないとレジャーランドにされる話」著・北条葦時 イラスト・ぷんぽ しびれびれ文庫
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3年以内に遺跡の学術的価値を証明しないとレジャーランドにされる話 あらすじ
今は亡き祖父に「裏山の発掘調査を頼む」と言われた若き考古学者・梅吉は、裏山で明らかな縄文土器を発掘する。しかし裏山の土地はレジャーランド開発会社に狙われていて……?
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いや昔の牧●物語!!!! って思うタイトルなんですけど、牧場を再興するのでなく遺跡を発掘するお話です。
裏山に眠る環状列石の発掘を進めないとレジャーランドにされてしまうのですが、発掘するだけでなく論文を書いたり市民に周知する必要があったり、教育委員会に「こんなん出たんで発掘調査させてください」と言う必要があったり、なかなかハードです。思えば牧場●語も結婚したり家を大きくする必要があったりして忙しかったな……と思います。
梅吉は大学で博士号までもらったちゃんとした考古学者です。考古学博士として研究一本でやっていくのは思いのほか難しいようで、貧乏すぎて大学を退職していまはコンビニのバイトと祖父の遺産で食い繋ぐ……という状態です。とにかくお金がないのです!
梅吉はよく「金を出さないといえば文科省、文科省といえば金を出さない……」という、漫画「動物のお医者さん」でよくみた呪いを呟きながら環状列石の発掘に勤しみます。梅吉の原動力は最初は恨みなんですけど、だんだんと無私の心で発掘をするようになって、なんだこいついい奴じゃん……! と思うこと請け合いです。
そしてレジャーランド業者の極悪ぶりがすごい。梅吉のところに怖いお兄さんを派遣して発掘を邪魔したり発掘に参加してくれる市民を脅したりします。マジで極悪そのものです。
最後までどうなるか分からないハラハラドキドキのお話でした。がんばれ梅吉……! と応援したくなるお話です。
とりあえずお話は完結しているのですが、続刊が出るよと北条先生がツイートしていて、しびれびれ文庫の編集部も無理をなさる……と思ってしまいました。でも楽しみです。
面白かったです、オススメです!
それではスクショタイムです!(ISBNと日本書籍コードと表紙画像)
また次回、きょむなら!
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