「魔族のイメージアップのために劇団作ってみた」 SA文庫
- 2023/6/27(未予約) -
おはきょむ! すっかり夏っぽくなってきました。東京の夏のジメジメ、何年いても慣れない……。まあ田舎に帰りたいかと言われたら微妙なんですけど。Q太郎もいるんでね……ペットシッターさんお願いできる財力あってよかった……。
きょうも架空ラノベ紹介していきます! きょうはこれです!
「魔族のイメージアップのために劇団作ってみた」著・池波踏張朗 イラスト・すから部 SA文庫
◇◇◇◇
魔族のイメージアップのために劇団作ってみた あらすじ
魔王は悩んでいた。人類と協定を結び、平和な生活ができるはずなのに、魔族差別は根強く蔓延っている。そんなとき魔王は人類の娯楽・演劇というものを知り……?
◇◇◇◇
なるほど、こういう切り口から池波先生の実体験が活きるのか……! としみじみ思いながら読みましたです。まさに期待していたものが出てきたという感じです。
魔王は人類が演劇好きと知り「劇団魔族」というものを立ち上げ、役者になりたい魔物を集めます。
スライムからドラゴンまで魔物が集まり、さあ脚本を用意して稽古だ! となるんですけど、脚本家の「本の悪魔」御大がとにかく遅筆なんです。しかも本の悪魔御大、せっつかれると「ボカァ小説家なんだ。脚本は門外漢だ」と拗ねます。それでもとにかく脚本が出来上がって、「劇団魔族」は稽古を始めます。
しかしですね、ヒロイン役のハーピィは3歩歩けばセリフが飛んじゃうし、スライムは神聖文字、要するに漢字みたいなやつが読めません。ドラゴンも悪役をやらされるのを断固拒否します。要するにみんなバラッバラなんです。それをまとめ上げる魔王さま、やっぱり魔王だ。
そして「劇団魔族」の初演は、魔王が人類の王に根回しして借りることができた大劇場で行われます。場所代は魔王の実費です。そしてお客さんがぜんぜん入らないのです!
魔王は素寒貧になってしまうのですが、そこからの復活が素晴らしい。とにかく夢中で読みました。劇団魔族の芝居、マジで観たいですもん。どこかに課金すれば観られるのでしょうか。
一難去ってまた一難スタイルで進むので、ちょっとじれったい感じもあるんですけど、とにかく面白かったです。本の悪魔がドラゴンのアドリブにニンマリするところが好きです。きっと池波先生も、自分の脚本にアドリブが入ってさらに良くなったときにニンマリしたんだろうなあ、と思いました。
いやあ池波先生にはSA文庫さんから面白い本どんどん出してほしいと思っていたので、期待通りの本が出て嬉しいです。最後に「つづく」とあったので期待大です。発売前に重版がかかったらしいんですよ。すげー。
面白かったです、オススメです!
それではスクショタイムです!(ISBNと日本書籍コードと表紙画像)
また次回! きょむなら!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます