「死にたがりの未遂ちゃんをバンジージャンプに連れていった話」 忠永社イエロー文庫
おはきょむ! もう3月なんです?! 1年なんてあっという間ですね……。でも一週間がクソなっがいのはなんとかならんでしょうか。
気を取り直してきょうも架空ラノベ紹介してまいります。きょうはこれです!
「死にたがりの未遂ちゃんをバンジージャンプに連れて行った話」著・あずみN イラスト・五反田ゆう 忠永社イエロー文庫
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死にたがりの未遂ちゃんをバンジージャンプに連れて行った話 あらすじ
大学の文芸サークル「もっさり会」の後輩、死にたがり姫こと三隅澄子がいつも「死んでしまいたい……」とぼやくのを不愉快に思った僕たちは、澄子をバンジージャンプに誘ってみることにする。そのとき澄子はなにを思うのか?
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あずみN先生の最新作は、例によって味わい深いヒューマンドラマでした。
文芸サークル「もっさり会」は、それこそ純文学のサークルで、全体的にもっさりしたメンバーが揃っているのでこういうサークル名なんですけど、そのサークルの姫になったのが澄子ちゃんです。原稿はちゃんと書くのですが口ぐせのように「死んでしまいたい……」を繰り返す子で、かといって心療内科で診てもらってもどこも悪くありません。
そんな澄子ちゃんの口ぐせをどうにかするべく、もっさり会の先輩男子たちが考えたのはバンジージャンプでした。近くの山にある渓谷のバンジージャンプ場に、澄子ちゃんを連れ出すわけです。
もうね、そこからの人間ドラマが最高オブ最高なんですよ。澄子ちゃんは本当は死にたいんじゃなくて生きている実感が欲しいだけなのです。先輩たちもその、生きている実感が欲しい、という気持ちを理解して、バンジージャンプをするわけです。
バンジージャンプして戻ってきた澄子ちゃんのセリフがたまらなくいいので読んでほしい。これぞあずみN先生の真骨頂、というお話でした。
個人的にもっさり会が定期刊行している「もっさり会のもさは猛者のもさ」を読んでみたいと思いました。主人公の書く「ぬめぬめかたつむり」という連作短篇が大変気になります。あと部室に住み着いている猫のマネちゃんがかわいいのです。澄子ちゃんはこの猫のマネちゃんをふらふら追いかけて入部するんですよね。元から文学系のサークルを探していたようではあるのですが。
もっさり会の面々もなかなか濃ゆくて、変なやつがいっぱいいるサークルで繰り広げられるギャグ文学として読んでも面白いです。
面白かったです、おすすめです!
それではスクショタイムです!(ISBNと日本書籍コードと表紙画像)
それではまた次回、きょむなら!
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