同人誌「空架虚無二次創作 ふ、フレ●チ書院ょむ!」感想
はい、おはきょむでございます。
スペシャル回がいっぺん飛んだのは新しい機材の調整で時間が溶けたからです。これからはさらに面白い動画をお届けできるはずです。
今回はですね、あずみN先生が問答無用とばかりに送りつけてきた同人誌、「空架虚無二次創作 ふ、フレ●チ書院ょむ!」を読んでいこうと思います。
これ、年末の架空コミケで頒布されて、どえらい反響だったらしいんですよ。きょむは寝正月ならぬ寝年末を決め込んでいたのでコミケには行かなかったんですけど、今年はきょむの本がエロいのもそうでないのもいろいろ出てたらしくて、千代江まどかちゃんからドサドサーっと送りつけられてきたのもあります。
が、まだちゃんと読めていなかったりという状況です。リアル仕事よ滅びろ。
フレンチ書院といえばえっちな作品群でお馴染みのレーベルですね。伏字が奥ゆかしい。表紙イラストはきょむの母上ことちきん先生……と思いきや、いわゆるイタコ漫画家さんでした。菊池キクチというかたのようです。
内容はですねえ……これ流していいのかな……端的に言ってエロ本なんですよね……。3編の短編が収録されていて、それぞれ趣向の違うエロ小説が展開されているという作りです。まあエロ小説っても15禁程度ですが。
最初の「め、メスガキょむ!」は、きょむが超生意気な女子高生として登場します。主人公をバカにして笑うきょむがやり込められてしまう、というお話です。
なんだろう、具体的にそういうことをしているシーンはとてもマイルドなんですが、やたら本物っぽいというか、きょむの配信をしつこく見た人間にしか書けないやつだな……と思いましたです。架空ラノベの知識でマウントを取ろうとする女子高生きょむが限りなくきょむだ……。
なんというかリアリティがすごすぎてグハァってなりながら読んでました。きょむ、女子高生だったらこんなんなんだろうなって……。
二篇目の「ど、同期ょむ!」は、見事な社内恋愛からの飲み会からの男女和合という内容でした。あずみN先生お得意のヒューマンドラマが炸裂している……!
飲み会で「どんなに飲まされても潰れない女」こと酒豪のきょむが、同期くんに「ちょっと酔っちゃった……♡」と意味深なセリフを吐くという展開! なにこれ傑作です?!
挟まっている菊池キクチ先生の挿絵が素晴らしすぎて死ぬかと思いました。いやきょむ軽率に死ぬなあって話ですけど。
あずみN先生、なんでこんなものすごいのを二次創作でやろうと思ったんでしょうか。あずみN先生は別名義でR18の恋愛ゲームのシナリオを書いているというのは有名な話ですけど、え、きょむの中では有名なんですけど、いやマイナーだったか……とにかく二次創作でこのクオリティのものをお出しされるとなんというかぴえんだなあと……。
なんというか自分をおもちゃにするのがこんなに上手い人がいるのかという驚きよ……。
あ。
たぶんこれ観てる方的には「なぜきょむは15禁の同人誌出されて怒らないのか」とか思ってる方もいると思うんですけど、きょむのガイドラインとしては「きょむをおもちゃにするのは面白いから許す」という感じ、というか個人勢なのでガイドラインもくそもないというか、自分をテーマにした二次創作を見てみたいという気持ちがとても強いので、去年の夏コミのときに千代江まどかちゃんに送ってもらったガチのエロ本も面白く読んでおりましたです。
なんというかヴァーチャルの肉体と現実の肉体は別のものなので、ヴァーチャルの肉体を少々おもちゃにされても気にしないスタンスといいましょうか……。
ただきょむ本人はなんでもいいにせよ、手に取る人へのゾーニングはしっかりやっていただけたらなと存じますです。高校生くらいのころに知り合いの大人オタクが子供から隠しておいたはずのエロ同人誌を読まれた話をしていてウゲェって思っていたんですよね……。
気を取り直しまして。
最後の「さ、サイボーグょむ!」はちょっと雰囲気が変わっておりまして、なんというか……読む人をめちゃめちゃ選びそうなお話です。サイボーグだから15禁で大丈夫な、手足がもげたりバラバラにされたりするお話でして……。
あずみN先生こんなのもイケるクチなのか、としみじみと読んでおりましたが、ちょっと調べたらあずみN先生がシナリオを担当したエロゲ、ポストアポカリプスものなんですもんね。
世界の終わりが近づいてくるのを監視する少女と、彼女にお弁当を届ける男の子のお話だとか。おもしろそうなんだけどパソコンでゲームする方法が今ひとつよく分からないのです。「見張り台のミハル」っていうゲームらしいです。
とにかくどの作品もベラボーに面白いです。きょむファンのお兄さんマストバイだと思います。
……思ったほど尺使わなかったな。一杯やりつついろいろ雑談をしようと思います。
実はほかにもいろいろあずみN先生の新刊が送り付けられておりましてですね、(酒瓶からじかにコップに注ぐ音)いや商業活動のほかにこんな同人誌作る余裕あるんだ?! となっております。
あずみN先生、同人誌でしかこの世に出せないタイプのお話がいっぱいあるようでして、たとえば「男の娘が美少女とイチャイチャ(マイルドな言い方)する話」というのは限りなく山なしオチなし意味なしのエロ本でしたし、ノリとしては架空ラノベでも架空ラノベレーベルから出すのは無理だろうな……という作品が主です(コップ酒をあおる音)。
そういう「山なしオチなし意味なし」、たぶん架空ラノベを生産するうちに次々生まれてくると思うんですけど、それもぜんぶ形にしたいというのはすさまじい執念だと思います。
基本的に小説って形がないですよね、文庫本とかハードカバーとかいうのはガワであって本の本質ではない。書籍の本質は不定形のものだと思うのです。
だからただひたすら生産しても形にはまとまらないし、分かりやすく値段をつけて売り買いするにはガワが必要になってくるわけです。
自分の中に生まれた物語を、すべて形にしようと頑張るあずみN先生は、やっぱりすごい人なんだなあと思いますです。
いや、でもきょむをおもちゃにして遊ぶだけにしてはやたらクオリティ高いですよ。面白いからオッケー! なんですけど……。
それから余談ですが、あずみN先生が架空コミケで頒布してまどかちゃんが送りつけてきた「江戸っ子腐女子 尻の穴かっぽじってよーく聞きねぇ!!」というカオスな本がめちゃめちゃ面白かったことも書いておきます。
これ、架空ラノベレーベルからはぜったい出せないやつですし、かといって時代小説でもBL小説でもなくて、「なんこれ??」っていう感じなんですけど、その「なんこれ??」がめちゃめちゃ後を引くというか……いやまぎれもなく傑作なんですけど、とにかく商業ベースには乗らないやつなんですよね。架空コミケ恐るべし。
なんというか千代江まどかちゃんがせっせと架空コミケをはじめとする架空同人誌即売会に通う気持ちが分かってきました。まどかちゃん、レイヤーさんの写真撮るのも上手くて、超美形なヨシハルくん撮ってきてくれたんですよね……。ヨシハルくんの人から聞いた話をまどかちゃんから聞いたんですが、マイナーなラノベのキャラクターなのにいまでもとっておきのコスプレなんだそうです。衣装を作るのに初めて成功したキャラクターだそうで、「これ細かいとこも手作りなの?!」って叫んでアパートの隣の人にドンドンされました。
とにかく面白い本がいっぱいで嬉しいです。ちょっと行ってみたくなってきました。
あときょむの薄い本を作ったそこのきみ、先生怒らないから読ませてください。
それではまた次回、きょむなら!
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