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「最強スキル『動物園』で無双する～そしてケモ耳ハーレムを作る～」 ダダダブックス

　おはきょむ！　本当に毎度毎度、季節の挨拶に悩みます。六月ですねえ、もうじき七月……いやだ、夏、断固拒否！

　それではきょうも架空ラノベ紹介していきます、きょうはこれです！

「最強スキル『動物園』で無双する～そしてケモ耳ハーレムを作る～」著・ヤンボー　イラスト・ゆー　ダダダブックス

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　最強スキル「動物園」で無双する～そしてケモ耳ハーレムを作る～　あらすじ

　異世界にいつものパターンで転生した少年、鹿男。異世界で付与されたスキルは、天上界に出会った動物を集め、必要なときにその力を使える「動物園」であった。そして、天上界に集められた動物たちは、なぜかみな美少女で？！

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　とてつもなく分かりやすくて欲望に忠実なお話でした。さすがターゲット年齢層低めのダダダブックスだ……となりましたよね、ええ。

　しかし、いっけんただのよくある「なるぜ」小説なんですけど、漢字のひらき方とか句読点の位置とかレトリックの収まる場所が非常に適切で、とんでもない文章力で支えられていることが分かります。言ってしまえば中学の国語の教科書に載せておかしくない文章です。

　なのでずっと「おいひぃ……文章がおいひぃ……もぐもぐ……」って言いながら読んでました。文章の取り扱いかたのレベルの高さがすさまじい。なんだこれ神か。

　内容はいたってシンプルに、動物に出会ってスキルをゲットしてモンスターと戦い、天上界の動物園に戻ってケモ耳美少女にちやほやされて回復し、また動物に出会って……という感じです。だんだん敵が強くなっていくのもお約束で、動物園スキルをフル活用したラスボスとの戦いはまさに熾烈です。

　もう中学生になった気分で読んでました。鹿男がモンスターを撃破するたびに「ヨッシャ！」と叫び、ヒロインズとイチャイチャするところでは「おおおー」となり、とにかく楽しい。中学生のときに出会っていたら……と思うお話でした。

　こういうのを「防御力が高い」って言うんですかね。文章がきっちりしていて、校正もきちんと行き届いている。読みやすくて分かりやすい。頭を無駄に使わなくても読める。そういう本です。

　あとハダカデバネズミまでヒロイン化されてるのはびっくりしました。いいんかそれ。

　ヤンボー先生はこれがデビュー作だそうなんですけど、しかしこれよくデビュー作で書けたな？！　という本です。これからの活躍に期待しかありません。面白かったです、オススメです！

　それではスクショタイムです！（ＩＳＢＮと日本書籍コードと表紙画像）

　また次回、きょむなら！