「どんなモンスターも内臓は無防備です!」 セイリューブックス
おはきょむ! 四月もだいぶ経ちましたね。故郷では桜も咲いているころでしょうか。まだかな。でもホントにこの挨拶考えるのが難しい。かぶらないようにどうにかしたいんですが。
それではきょうも架空ラノベ紹介していきます、きょうはこれです!
「どんなモンスターも内臓は無防備です!」著・池波踏張朗 イラスト・ぐべ セイリューブックス
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どんなモンスターも内臓は無防備です! あらすじ
生まれつき「矮化」の異能を持つ少年、ソーヤ。矮化の異能は人間の毛細血管を通れるほどで、その矮化の異能をあらゆる方向から駆使してモンスターと戦い、時として病気の人間を救う! 異世界ミクロの決死圏ストーリー、ここに開幕!
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ようするに一寸法師の異世界版、と言ってしまうとなんだかシンプルですけど、妙にリアルな世界観が癖になるお話でした。池波先生、またものすごいものを書かれている。
まず小さくなってモンスターの内臓を移動するんですけど、モンスターの体内の描写がやたらリアルなんですよ。寄生虫とコンニチワしちゃったり、モンスターの中にモンスターが住んでたり。そもそも血液の存在しないモンスターとか、異世界の生き物の可能性を考えて書いたんだなあ、というのが伝わってきます。
で、モンスターの心臓やそれに準ずる器官を剣でずばっと切って倒して、元のサイズになってモンスターの体を脱出するんですけど、そのときの描写がとてもエグい。エグすぎて笑えるレベルでエグい。ちょっとB級ホラーっぽいです。いやC級か……? とにかく演劇や映画を見まくったひとでないと書けないだろうなというエグみです。
で、モンスターの体に入り込むだけでなく、病気の人間の体に入って病気を治したりするエピソードもあります。お姫様の肺病を治すべく、肺に巣食っている微細なモンスターと戦うとか。この世界だとモンスターが病気の原因なんですね。
ソーヤ、まじ勇者だ……と思いながら読んだです。内臓とかちょっと気持ち悪いなって思うじゃないですか、それを自分の力の使いどころだと分かって内臓に踏み込んでいく。しゅごい。
ちょっとスプラッタなシーンとかもあるので読む人を選びそうではあるのですが、きょむはめちゃんこ面白く読みました。内臓から帰還して、しばらくホルモン煮込みが食べれないソーヤ、まさに職業病。
どんなにきれいな姫君でも内臓はみんなと同じ、というの、なんだか心が励まされます。そう、きょむの飲んだくれな内臓も、アイドルの内臓とたぶん同じなのです! 内臓に貴賤なし。みんな等しく内臓が命を回しているのです。深い。
すごくすごく面白かったです、オススメです!
それではスクショタイムです!(ISBNと日本書籍コードと表紙画像)
また次回、きょむなら!
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