「ゆるダンジョン」 SA文庫

 おはきょむ! 東京って本当に冬にツバキ咲くんですね……。アパートの窓からツバキの木が見えて、ときどきメジロが蜜をなめにくるんですけど、地元以上に大自然でびっくりしてます。地元ほぼほぼ杉林だからなあ……。


 それではきょうも架空ラノベ紹介していきます、きょうはこれです!


「ゆるダンジョン」著・雪村れん イラスト・曾代芥 SA文庫


 ◇◇◇◇

 ゆるダンジョン あらすじ

 モンスターを斬るのが怖い剣士・ユーゼは、ダンジョンのなかで辞書を引きながら魔法を使う魔法使い・リリィと出会う。リリィは魔法大学の院生で、研究のためにダンジョンを訪れていた。二人は意気投合し、いっしょにダンジョンに潜る!

 ◇◇◇◇


 よくあるダンジョン飯モノとか最強チートでまったりスローライフみたいな意味の「ゆる」なのかと思いきや、それとは方向性のちがう「ゆる」でした。


 ユーゼはすごいビビりで、小さめのスライムでもびっくりして「ひょえっ」と叫んでしまう虚弱冒険者です。この世界ではダンジョンに潜る人を冒険者と呼んでいて、ダンジョンは奥にいけばいくほど希少なお宝が手に入りますが、奥に行くとモンスターが強くなるので、お宝目当てに奥に進みすぎて帰ってこない冒険者が少なからずいる……という世界です。シビアです。


 そのダンジョンの浅いところで、ユーゼはギルドに納品する薬草を摘んで生計を立てています。浅いところなので手に入るのが薬草とかそんな感じなんですよね。


 で、ある日思ったより深く入っちゃったぞ、と思ったら、腰を抜かした状態で辞書をめくる魔法使いに出くわします。それがリリィです。リリィは魔法大学の博士課程というとんでもない、いわば大魔法使いの卵なのですが、理論の研究しかしてこなかったので実地の魔法は辞書がないと使えません。そこでモンスターに襲われているわけです。


 どうにかモンスターをやっつけて、二人でダンジョンを脱出して、なんとかして稼ぐ方法を考える……というお話なわけです。ガチでヤバいモンスターとは戦わない。逃げるのも勇気。拾ったアイテムは換金して折半。そういう意味の「ゆる」でした。


 もちろんユーゼとリリィはほかの冒険者にナメられてるわけなんですけど、そういうのを気にしないで楽しくダンジョンをさまよう二人は楽しそうでとてもいいです。二人になったから、ユーゼがモンスターを引き付けてる間にリリィが魔法を撃つ、みたいなことができるわけです。


 そして最後のカタルシスがすっごいんですよ。爽快! 痛快! って感じです。あとリリィが年末の「論文即売会」に向けて変な論文を生産してるの、コミケ前の創作クラスタみたいでわかりみが深かったです。面白かったです、オススメです!


 それではスクショタイムです!(ISBNと日本書籍コードと表紙画像)


 また次回、きょむなら!

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