「桃生まれのM太郎さん」 ぬべろんちょ文庫
おはきょむ! 十一月もきょうで終わりですね! 怒涛の年末がやってくるです……。結局今年の暮れも家でお酒飲むしかしないんだろうなあ……。きりたんぽ食べたいです。トリモツたっぷりのやつ……。
それではきょうも架空ラノベ紹介していきます、きょうはこれです!
「桃生まれのM太郎さん」著・伊ヶ崎のらすけ イラスト・あばら ぬべろんちょ文庫
◇◇◇◇
桃生まれのM太郎さん あらすじ
昔々、おじいさんとおばあさんがいました。おじいさんは某掲示板にカキコに、おばあさんは個人サイトのHTMLタグ打ちに――そこに流れてきたのは、ネットミームでコーティングされた桃だった!
◇◇◇◇
ひと昔前のネット世界を知っていると限りなく笑えるシュールなお話でした。冒頭いきなりおじいさんが掲示板のスレを作るんですけど、「なんか婆さんがデカい桃拾ってきたんだが」っていうスレタイで、そこから電●男を彷彿とさせる展開が始まります。
おばあさんはおばあさんで「あなたは●●人目の迷い人……キリ番はイラリクできます、踏み逃げ禁止です」みたいなサイトやってて、そっちでもメールで更新するリアルタイム日記で「なんかでっかい桃拾った。おいしいのかな(じゅるり)(ヲイ)」みたいなお話が始まります。
桃を割ってみると中から桃生まれのM太郎さんというのが生まれてきて、M太郎さんは鬼を破ァ! しに向かうのですが、犬も猿も雉もアスキーアートなんですよ……なにこれ……。
鬼ヶ島に向かう道中を妨害してくるのが猫の忍者だったり六つん這いになれよの男色カブトムシだったり、有名なコピペが続々出てきます。ル●ズコピペが出てきたときは「やりおった……」と呆然としました。
きさらぎ駅に迷い込んだM太郎一行が結局「破ァ!」ですべて完了してしまうのはさすが桃生まれのM太郎さんだ……と思いましたよね……。さすがデウスエクスマキナの王だ……。
M太郎さんの旅と同時並行で、おじいさんの電●男ストーリーやおばあさんのいにしえの同人女ストーリーも描かれるのですが、そのあたりも面白かったです。おばあさんのグラデ便せんとラミカのくだりで盛大に噴きました。懐かしいけど笑っていいんだろうか……。
あと鬼たちがみんな機械音痴でおかんメールしてるのめっちゃ面白いです。きょうびこんなおかんメール打つひといる?! ってなりました。判読不能のメールのくだりはもうひたすらお腹痛かったです……。
なかなかの怪作でした。架空ライトノベルのターゲット層が上がっていることを感じさせる……きょむダイレクトに世代ですもん。あっ歳がバレる。面白かったです!
それではスクショタイムです!(ISBNと日本書籍コードと表紙画像)
また次回、きょむなら!
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