「怪奇! 俺のワイフはプラナリア!」 SA文庫

 おはきょむ! 冬がじりじりと近づいてきている……のど飴が手放せません。龍●散ダイレクトとかのほうがいいのかな。喉痛いよ~。


 それではきょうも架空ラノベ紹介していきます、きょうはこれです!


「怪奇! 俺のワイフはプラナリア!」著・石倉るい イラスト・るる SA文庫


 ◇◇◇◇

 怪奇! 俺のワイフはプラナリア! あらすじ

 ある日俺の元に現れた美少女押しかけ嫁・ラナ。彼女は怪我をするとそこからどんどん増えていくプラナリア人間で?!

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「このステ2022」の3位のやつですね。さっそく読んでみました。


 なんというか、筒井康隆の「二人の印度人」みたいなお話でした。ある日突然、なんの脈絡もなくヒロインのラナちゃんが主人公の家に押しかけてくるのですが、そこまではふつうのラブコメなんです。そこまでは。


 問題はその先でして、ラナちゃんが料理をしていて指先をちょっと切っちゃうんですけど、そうしたらあくる日ラナちゃんが二人になってるんです。そしてラナちゃんはドジっ子で、くだらないことでどんどん増えていきます。そして主人公のアパートはあっという間にキャパシティオーバーになってしまいます。


 で、ラナちゃんズはなんせ数がすごいのでお隣さんにうるさいと言われたり、大家さんに「あんた何人女連れ込んでるんだい」と怪しまれたり、とにかくカオスな展開が続きます。それで主人公がラナちゃんズをなんとかするためにとった方法というのが、プラナリアの天敵・エビにあたるものを投入することだったわけです。


 もうすさまじいカオスすぎてクラクラしました。エビに相当する登場人物、蟹原エビゾーという昔の友達が登場するわけですが、いやさすがに食べたりはしないでしょ……と思ったら食べます。蟹原さん怖い。そしてラナちゃんズのほうもすぐ増えて反撃します。蟹原さんVSラナちゃんの戦いのすさまじさたるや。なにこのカオスラノベ……。


 ラナちゃんを追う謎の科学者やら蟹原さんのお父さん・ダンジューローさんやら、変な人がいっぱいでてくるのがいいです。新キャラが登場するたび「こいつは何をする気だ?!」ってなりながら読める究極のカオスラノベです。面白過ぎてヒィヒィ言いながら読んでました。


 ラストは結局こういう地点に落ち着くのかなあという予想を大きく裏切るラストに「ヒイエエー!」ってなること請け合いですし、なによりラナちゃん単体だとすごくかわいいんですよね。るる先生の絵のラナちゃん、すごくかわいいです。


「幼馴染の部屋に転がり込んだらガサツだったあいつが超ハイスぺック美女になってた件」の石倉るい先生が新機軸を打ち出してきたな、と思いました。オススメです。


 それではスクショタイムです!(ISBNと日本書籍コードと表紙画像)


 また次回! きょむなら~!

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