「人生いろいろぼっちもいろいろ」 しびれびれ文庫

 おはきょむ! 実家から枝豆が送られてきてビールが止まらないです……。コロナがなかったらビヤガーデンとか行きたかったなあ。それではきょうも架空ラノベ紹介します。


「人生いろいろぼっちもいろいろ」著・笹野散策 イラスト・ぐべ しびれびれ文庫


 ◇◇◇◇

 人生いろいろぼっちもいろいろ あらすじ

 真面目過ぎて高校で完全にぼっちになってしまった主人公、京太。その京太にぼっち同盟を組もうと言ってくるウザいぼっち・浜根花蓮。ぼっちを抜けだすことはできるのか?

 ◇◇◇◇


 正統派の日常系ラブコメでした。とても陽気なお話です。


 主人公の京太は近隣では進学校と言われるような高校に入りますが、高校は進学校なのに少し荒れていて、真面目なやつが嫌われる理不尽極まりないところです。


 京太はとにかく真面目で、学ランは襟の留め金までびしりと留めて、超カタブツ超真面目を貫き通そうとします。先生たちには好かれているのですが、クラスメイトとはぜんぜん交流がありません。


 そこにですね、近くの別の学校から転校してきた花蓮ちゃんが現れます。彼女は前の学校でものすごいいじめを受けて、このままではいじめる側もいじめられる側も不幸になる、と、転校してきたわけです。


 花蓮ちゃんは前の学校では根暗で静かなキャラクターだったのですが、そのせいでいじめられたので、今度は明るく振舞おう、と思って元気いっぱいで頑張ります。しかしそれは完全に空回りしていて、やっぱり「変なやつ」という扱いでぼっちになってしまいます。


 そこで花蓮ちゃんは京太と友達になるべくぼっち同盟を組もうと声をかけるのですが、京太は無視します。何度言われても無視します。なんだこのにぶちん。


 でも京太が嘘コクの対象にされているところを花蓮ちゃんの機転で噓コクのいじめが解消されたり、京太が荷物をなくしていじめられたのかと思ったところで花蓮ちゃんがふだんと違う場所にあった荷物を見つけてきたりして、京太は(あんがいこいつ、いいやつかもしれない)と思い始めます。そこからの展開がなんともいい。


「ぼっち同盟ってぼっちじゃなくね」とツッコむ京太もいいですし、「じゃあ友達だね!」と明るく答える花蓮ちゃんもとてもいいです。


 ストーリーの途中で変な噂を立てられたりするのですが、しかしそれも花蓮ちゃんの明るさパワーで乗り切ります。花蓮ちゃんの明るさパワー、もはやチートでは。それくらい明るいお話です。スクールカーストを扱っているのにとても明るいお話でした。意外な着地点もなかなか面白いです。オススメです!


 それではスクショタイムです!(ISBNと日本書籍コードと表紙画像)


 それではまた次回! きょむなら!

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