「RPG最初の一歩」 セイリューブックス

 おはきょむ! 八月ですね! 今月もきょむは頑張っていきます! しかし東京の夏ってあっついですよね……。


 気を取り直して架空ラノベ紹介していきます、きょうはこれです!


「RPG最初の一歩」著・池波踏張朗 イラスト・こんぼう セイリューブックス


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 RPG最初の一歩 あらすじ

 魔王を倒すべく旅に出た勇者。しかし勇者は、妙に道草を食ったりうっかりレアアイテムを売ってしまったりする。なんと、ゲームを遊んでいるのは小学校低学年の女児先輩だった!

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 小学生のゲームあるあるがぎっしり詰まったお話でした。池波踏張朗先生の最新作ですね。どうやら無事なるぜのてっぺんを極めて帰ってきてくださったようです。


 主人公の勇者は、いわゆる無言系の勇者で、選択肢ではい・いいえと言うだけなんですけど、その勇者から見ている世界が描かれます。


 そして、このゲームを遊んでいるのは、小学校低学年の女児先輩で、このRPGが生まれて初めて遊んだゲームなのです。なので、謎解きがわからなくてストップしたり、高く売れるからと宝箱から手に入れた強い武器を売ってしまったりします。あと音楽が好きな村で一週間村人とお喋りするだけで過ごすとか。


 子どものころって、ゲームを効率的に進めるより楽しいこと優先でゲームしちゃったりするじゃないですか。わたしもだいぶ心当たりがあります。農業するゲームで畑耕すのそっちのけで山で虫取りしたりとか……それで農場はレジャーランドにされちゃったんですけど……。


 で、勇者目線で描かれているので、うっかりレア武器を売却して魔法使いや戦士から白い目で見られたり、道草を食ってぼーっと過ごすうちに勇者自身「なんかもう、魔王とか世界を救うとかどうでもいいな……」って思い始めてしまったりします。


 あくまでゲームのなかなので、魔王はずっと待っててくれます。しかし待っている魔王も勇者があまりに道草を食うので心配になってゲームの外側を部下の魔物に調べさせるんですけど、そこで女児先輩が遊んでいることが判明するシーンのおかしみたるや。


 女児先輩のほうもいろいろ描写されるんですけど、ダンジョンの出口が分からなくてゲームを投げだしたりするんですよね。で、放置されてる間主人公はセーブポイントに棒立ちになっている、という設定も面白いです。(俺はいつまで棒立ちしてればいいんだ……?)って。


 クリア後のお話がめちゃめちゃ良くてですね、女児先輩はクリア後の追加要素を知らず別のゲームを遊び始めてしまうんですけど、友達から借りた攻略本を見てやってみよう……とまたこのゲームをはじめます。そのシーンの泣けることたるや尋常ではない……またしても電車のなかでタブレット見て泣いてる怪しい人やってました。オススメです。


 それではスクショタイムです!(ISBNと日本書籍コードと表紙画像)

 それではまた次回! きょむなら!

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